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階下から聴こえるギターの音色④(前編)ことばのむこうの

先日、埼玉会館へ
クリス智子さんのトークを聞きに出かけた。

芸術監督クロストーク
「夢の人に逢う」vol2
聞き手は振付師でダンサーの近藤良平さん

前後編に分けてお届け!
前編では肝心のクリスさんトークの内容まで
ほぼたどり着けずすみません


ラジオでクリスさんの声を聴けると嬉しい。
そう思う方も多いのではないのでしょうか。

わたしもそのひとり。

でも長年のファンというより
昨年、特にそう感じるようになった。
そしていつか、生でクリスさんのトークを
聞いてみたいと願うようになった。

きっかけがひとつ。

それは、クリスさんの番組のゲストが
詩人の谷川俊太郎さんでいらしたとき
内容はもちろん、おふたりの
空気感にこそ聞き惚れてしまった。

率直に言葉にすると、
こんなふうに俊太郎さんと会話できる
クリスさんってすごい! だった。

わたしにとって、否
きっとクリスさんにとってだって
谷川俊太郎は偉大な存在で……
そんな、ひらたく言えば
「憧れの人」を前に
平静に話す自信がわたしには
ほとんどないデス。

憧れてなくても(というのは失礼か)
著名人とか
ちからのあるひと(と思ってしまうだけ)
を前にして
委縮してしまうって
まぁ、よくあること、ですよね。

でも、わたしにとってそれは、
はっきりと越えたいことだったから。

憧れや仕事のシーンに限らず
自分のとっさの言葉遣い、
態度、話し方、会話の運び。
いつも素直でありたいという
願いがあるわけだった。

書くに繋がることでは
最初の、感情の発露。
それを尊ぶこと。
そして、ただそのままに
(固執したり、過保護になったりせず)
だれかに渡そうとすること、
共有を願い
表現すること。

でもこれは
いのちの姿勢のことだと思う。
世界を信頼すること。
さまざまな「境」をわきまえ
謙虚に尊重を願いながら、
そのむこうで
ワンネスをしっていること。

みんなに、帯同必須の知恵だよね。


確か昨年12月
武蔵野プレイスでクリスさんによる
青少年向けの言葉をテーマにした
イベントがあって
告知を見たときには申込〆切後だった。

そのとき
「頼みこめないか聞いてみようか」
と、はっきり思ったほど
その告知は魅力的にみえた。

でもすぐに、
そうかそうか、
そういうふうに、ひかれているのだ
クリス智子さんに会いたいのだ
と、ふに落ちたことだけでも
ギフトだった。

とはいえ、わりと直後に
この埼玉の催しを知ることになり
そのときはモチロンすぐに申込み
年明けさいしょの楽しみとして
予定帳に書き込んだ。

平日の夜だし、夫の都合を確認しなきゃ。
帰宅は子どもたちが寝てからだけど
平気かな。

そういうことに想いが巡り
自分の行動の即決って
なかなかできなくなっていたけど
(実家のある)埼玉というのも心強かった。

そしてわたしは行ったのだ!

滅多にないことだのに
あいついだ電車の運行トラブル。
しまいには沿線で発生した火災のため
安全確認で停車します。
開いている窓はしめてください、と
アナウンス。

さっきホームで
緊急停止ボタンが押された、と
発車直後に急ブレーキでとまったときに
こじ開けた窓を、しめた。
車内はぎゅうぎゅう。
けたたましいサイレンの音。
煙くなる車内。
思わずエックス(Twitter)をのぞくと
同じ電車に乗ってる人の
呟きがいくつも見つかった。

ようやく動いたけど、
現場の真横を通ったときは
炎の熱さを感じる距離だった。
思わずとなりにいたおばさまと
いくつか言葉を交わした。

これはなんのメッセージ?
不穏な考えも一瞬よぎった。

後編に続く……
(公開は明日1/24の18:00予定)

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