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20歳の猫うにちゃん

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終電でも、まいにち玄関で待ってます。

終電でも、まいにち玄関で待ってます。

社会人として初めて就職した、印刷会社のクリエイティブ部門。

憧れの広告関係の仕事だったけど、いわゆる定時というものはなく、いつも終電での退社。

毎日クタクタになって帰っていたけど、家に帰ると、必ず玄関で待ってくれている存在がいました。

それは、ねこのうに。

中学の頃から飼いはじめたうには、なぜか私にとても懐いていて、いつもいつも健気に帰りを玄関で待ってくれるように。

私がお風呂に入ってい

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二十歳のねこ、うにちゃん。

二十歳のねこ、うにちゃん。

私はねこが大好きだ。

自由で、気ままで、それでいて甘えたいときに甘えてくる。まるくなって眠る姿も、にゅーーっと思いきり伸びをするのも、獲物をギラギラした目で追いかけるのも、ぜんぶがかわいい。

私の実家に、うにちゃんという黒ねこがいる。
私が中学生の頃に家のベランダにやってきた子で、そのままうちで迎えることになった。初めて飼うねこだった。 

まだ、両手に乗るぐらいの子ねこだったとき、私の腕をつ

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ひとりと、いっぴき。それだけでいい。

ひとりと、いっぴき。それだけでいい。

だんだんと、元気なころとは様子が変わってきた実家で暮らす、20歳のねこ、うにちゃん。

先週も会いに来たけれど、じいちゃんが「来ない?」と誘ってくれたので、会いに来た。

日曜日は、朝からじいちゃんと子どもたちがポケモンGOをするためにお散歩へ。ばあちゃんは買い物へ。筋トレを欠かしたくないパパは、ランニングへと出かけた。

久しぶりに、うちにゃんと私、ひとりといっぴきだけの時間。

名前を呼ぶでも

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抱っこしたら、ごろごろのどを鳴らしてあったかかった。

抱っこしたら、ごろごろのどを鳴らしてあったかかった。

実家で飼っている20歳のねこ、うにちゃんに会ってきた。

うにちゃんは、抱っこをあまり喜ぶ方ではないのだけれど、父のひざ上に乗っていたところ、ちょっとトイレにいくから預かってと、ふいに託された。

嫌がるかな?と思いきや、うにちゃんは思いのほか落ち着いて、そしてのどを鳴らしはじめた。

ゴロゴロ…
お腹を上下させながら気持ちいいぞとのどを鳴らす。

ゴロゴロ…
その音は、うにちゃんの幸せのサインで

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