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ひとりと、いっぴき。それだけでいい。

だんだんと、元気なころとは様子が変わってきた実家で暮らす、20歳のねこ、うにちゃん。

先週も会いに来たけれど、じいちゃんが「来ない?」と誘ってくれたので、会いに来た。

日曜日は、朝からじいちゃんと子どもたちがポケモンGOをするためにお散歩へ。ばあちゃんは買い物へ。筋トレを欠かしたくないパパは、ランニングへと出かけた。

久しぶりに、うちにゃんと私、ひとりといっぴきだけの時間。

名前を呼ぶでもなく、なでるでもなく、ただ、ただ同じ空間で同じ時間を過ごす。

大きなあくびをしたり、脚をぴんとあげて毛繕いしたり、うにちゃんの日課を離れたところから眺める。

ただそれだけで、すごく幸せだった。

しばらくして、ソファの上でまるくなったうにちゃん。頭の上の毛の密度の高いとのろを撫でると、本当に気持ちいい。息をするたびに上下するお腹に手をあてていると、じんわりとあったかさが伝わってくる。

うにちゃんは、もう2階へも上がれなくなって、いまは怪我をしないようにと囲われた6畳ほどのスペースで一日を過ごしている。

うにちゃん、お別れに向けた心の準備を、少しずつさせてくれてありがとう。

今日も幸せそうに眠るうにちゃんに会えて、久しぶりの私たちだけの時間を過ごせて、また思い出がひとつ増えたよ。

何度会っても、うにちゃんが大好きです。

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