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凱旋門を登る

パリ11日目。今日も夕方から外出。外へ出ると夕方だというのに日差しが強く、30度を越す暑さだ。パリに来てから肌寒い日が続いていたが、今になって真夏に逆戻りしたようだ。

東京で義母が凱旋門に登った話をしていたので、今日は娘と凱旋門を見に行こうと思い立つ。私も離れた場所で見たことはあったものの、登ったことはない。地下鉄を降りて、シャンゼリゼ通りの地下道を通り、凱旋門にたどり着く。

ちょうど到着した頃、凱旋門の下で戦死者追悼の儀式が行われていた。追悼の炎が点火され、花束が掲げられる。地下には第一次世界大戦中に亡くなった無名兵士の遺骨が埋葬されており、毎日18時30分、追悼の儀式が行われるらしい。

毎日行われる追悼式

門のアーチに目をやると、何百もの人の名前が刻まれている。革命期と帝政期に戦った将軍たちの名前らしい。何が書かれているか聞いてくる娘に、フランスの戦争で戦った偉い人たちの名前が刻まれていること、それの何十倍、何百倍もの名前の記されなかった無名の戦士たちもいたこと、などと話す。思いがけず歴史の勉強になっている。

凱旋門のアーチ

チケットを購入、螺旋階段を290段登り、頂上のテラスにたどり着く。凱旋門を中心とし、12の大通りが外に向けて伸びているのがわかる。なるほど、ここが以前「エトワール(星)広場」と呼ばれていた所以を理解する。まさに星の中心にいるようだ。

螺旋階段
凱旋門テラスから見える大通り


凱旋門を後にしエッフェル塔の方角へ向かう。時間はもう午後9時。辺りが暗くなってくると、エッフェル塔が点火された。今日はオレンジ色だった。

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