#詩
詩のような文体で書く日記1
体調を崩して寝込んで、睡眠バランスが崩れちゃった。
最近は毎日、ぼうっと眠れぬまま朝を迎えて、日の光と君の声に安堵して夢に落ちたの。
眠りが浅いから久しぶりにたくさんの夢を見られて、それは幸せな目覚めだった。
夢って映画を観るようで、歌声を聴くようで、小説のページを捲るようで、好き。
でも体に良くないのもわかってて、だからまた、ゼンマイを巻きなおさなきゃいけないね。
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水先案内人の彼/彼女
私の頭の中には死神が居る。
別に殺されるわけじゃないんだけど、私は彼/彼女を死神と混同してる。
私は瞼を閉じて、真っ白な世界で死神の隣に立つ。
彼/彼女は私を見て「また来たの」と小さく笑う。
「今日も頑張ったね」と手を差し出す。
その手を取ると、真っ直ぐ伸びた道の左右に夢が浮かぶ。
それは目の前にあるかのように、瞼の裏にあるかのように、ゆらゆらと、私のために、ただ浮かんでいる。
夢をひとつひと