見出し画像

気になるスタートアップ5選 vol.15 :: #ビジネスソフト #非破壊検査 #メイクアプリ #後見口座 #オンラインフィットネス


✔︎ ビジネスソフト「Pigment」
✔︎ 非破壊検査「ProfilePrint」
✔︎ メイクアプリ「YouCam」
✔︎ 後見口座「Early Bird」
✔︎ オンラインフィットネス「Aarmy」

・・・・・・

#ビジネスソフトウェア #SaaS

ピグメントのソフトウェアは予算や事業計画、人事など、企業がビジネス戦略を磨く上で必要なあらゆるタイプのデータを把握可能にする。
「ピグメントは、企業内の意思決定者が戦略を練る際のあらゆるプロセスに有効だ」と、同社のCEOを務めるクレスポは言う。「次の四半期に20%の成長を狙う場合、どうすればいい? その時期の損益はどう予測できる? といった様々な疑問に対する答えを導き出せる」

共同CEOを務めるニッコリは、ピグメントが既存のビジネスインテリジェンスツールに少し似ていると話すが、大きな違いとしては、過去のデータを見るだけではなく、将来を予測しようとし、ユーザーが実際に物事を計算できる点にあると述べた。

「我々はまず財務データから始めて、それが将来的に製品にとってどのような意味を持つのかを分析する」

ビジネスを進めるにあたって、シミュレーションは欠かせない。想定・仮説立てた通りにビジネスモデルが構築できているのか。この後の成長はどうなるのか。コストは想定よりも多くかかってしまわないか。今後人員はどの程度採用しなければならないのか。リスクが大きくなったときにとるべき選択肢はあるのか。

ウィズコロナにある中で、未来が不安定で不確実な状況において、シミュレーションの重要性はより増していくことになる。

一方で、ほとんどの企業でそのシミュレーションは担当者ベースで作ったExcelでやっているという実態もある。もちろん大手企業ならSAPに代表されるようなERP(Enterprise Resource Planning)ソフトウェアを導入しているだろうが、中小企業にはSAPを導入するほどの体力はない。

freeeなどのようなモデルで展開すれば、日本で成長するサービスを作り上げることはできそうだ。

・・・・・・

#食品 #非破壊検査

ProfilePrint は、食品サンプルの品質プロファイルを数秒で予測するデジタルフィンガープリントにパラメータとデータを組み合わせる技術を開発した。同社は、ポータブル分析装置を備えたクラウドベースのプラットフォームで AI などの技術を活用することで、この技術が可能になるとしている。これにより、生産者、集荷業者、卸売業者、製造業者、小売業者などが、人間が介入したり、サンプルを破壊したりすることなく、品質プロファイルを予測することができるようになる。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、企業が食材調達と品質検査のための農場にスタッフを送ることを制限されている中で、このソリューションの重要性が高まっていると ProfilePrint は述べている。また同社は、このことが収益増とビジネスユーザ増加につながっている、とも述べている。

スタートアップが盛り上がる中で、そのプロダクトの品質を担保する仕組みが必要不可欠となっている。

しかし、大手企業がこれまで長い歴史と様々なトラブルへの対処を重ねる中で積み上げてきた品質保証を、スタートアップが実現するのはなかなか難しい。

これまで企業内で行われてきたことを切り出して、徹底的に質を高めコストを引き下げることで、そこの受託を徹底的にビジネスに仕立て上げることは、品質保証に限らず幅広い領域でビジネスチャンスがある。

・・・・・・

#メイク

AIとAR技術を応用してブランドや小売店の消費者コミュニケーションをサポートするサービス展開と、累計9億以上のダウンロード数を誇る「YouCam」アプリシリーズを展開。全世界で300以上のブランドパートナーを持ち、10万超のコスメ商品を60ヵ国以上で展開。メイクをはじめ、スキンケアやヘアのバーチャルシミュレーション体験を創出しているという。

消費者はバーチャル体験を通して、簡単にブランドの製品を自分の顔で試し、お気に入りのアイテムを見つけられるほか、画面上で肌の状態をチェックし、パーソナライズさ化された製品提案を受けることも可能としている。

EC・ウェブ・店舗・ソーシャルネットワーク・モバイルアプリなど、オムニチャネルで導入きるこのバーチャルメイク機能を使ったビューティーテック ソリューションにおいて、さらなる事業拡大を計画する上での資金調達としている。

美容部員のデジタル化。OMO(Online Merges with Offline)の領域は、まさに攻めのデジタル・トランスフォーメーションそのものだ。

デジタルによって置き換えられるものに争うことはできない。小売の未来は、OMOによってしか見出すことはできない。

メーカーはいかにサービサーに転じることができるか。流通はいかにプラットフォームになることができるか。

デジタル・トランスフォーメーションの本質の理解と取り組みは必要不可欠だ。

・・・・・・

#後見口座

EarlyBird(アーリーバード)という登場したばかりのフィンテックスタートアップは、家族が子供の将来のために投資できるようにしたいと考えている。EarlyBirdモバイルアプリを通じて、ものの数分で親は未成年者のための後見口座を開くことができる。この口座はUGMA (Uniform Gifts to Minors Act=未成年の子どもへの財産の移譲について規定している法律) 口座としても知られている。こうした口座では一般的に、親あるいは「保護者」が未成年の子どもに代わって株や債権、投資信託、その他の証券などに投資できる。子どもが成年になったとき、それらの投資は子どものものになる。

アプリを通じて親は子どものために口座を開き、家族のメンバーや親しい友人に口座への貢献を呼びかけることができる。
EarlyBirdは親の後見口座開設を簡単に、そしてわかりやすいものにするのが目的だ。これに挑むフィンテックはEarlyBirdが初めてではなく、たとえばStash(スタッシュ)やAcorns(エーコーンズ)がある。

ただしEarlyBirdは、ソーシャル機能と寄付機能を持つプラットフォームを投資口座に組み合わせている。小切手やグリーティングカードと一緒に渡す現金と違って、口座への寄付を本物の贈り物のようにしようというコンセプトだ。

アンバンドリングで徹底的に価値を高めたサービスは、デジタルによって成立する。その適用範囲は多岐にわたる。親の子供に対する思いや心配を形にしていくという意味でこの領域は大いにありえる。

もちろん国によって文化や法制度が異なるため、アンバンドリングすればするほどグローバル展開は難しくなるが、その分限定的だが足かせが強い課題を解決することは価値が高い。

「アンバンドリング」はイノベーションの種を探すのに、いい視点を与えてくれる。

・・・・・・

#オンラインフィットネス

2020年3月、パンデミックのために広範にわたる事業所が閉鎖を余儀なくされたとき、多くのスタートアップと同様、Aarmy(アーミー)も大きな問題に直面した。

それまでAarmyは対面式のフィットネスクラスをニューヨークとロサンゼルスで提供していた。
Aarmyを創業したTrey Laird(トレイ・レアード)氏は、48時間もかからずに戦略をオンラインにシフトしたと筆者に語った。Instagram Live経由でフィットネスクラスを開始し、夏にはデジタルサブスクプログラムも立ち上げた。
Aarmyのサブスクは月35ドル(約3600円)、あるいは年間350ドル(約3万6000円)でデジタルライブラリーすべてにアクセスできるようになる。ここにはAarmyのトレーナーとのライブセッションも含まれ、また毎週20の新しいセッションがアップロードされる。すでに「何千もの」有料会員がいる、と同社は話す。無料トライアルからのコンバージョン率は70%超で、全体の顧客定着率は88%だ。

コロナによっておきた大きな変化は、すべてのスタートアップが方向転換を余儀なくされている。一方、「リモート」を軸に新たなビジネスチャンスを見出したスタートアップも数多い。

第3波が迫り、ウィズコロナが長引くことは明白で、また同時にアフターコロナにおいても、ウィズコロナと同義の状況になる可能性も高い。

スタートアップに限らず、アフターコロナに合わせたビジネス・トランスフォーメーションは不可欠。また同時に、デジタルの活用とそれによる体験価値の付加による売上の向上もチャレンジする必要性が高い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?