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気になるスタートアップ5選 vol.8 :: #ライドシェア #民泊 #カーシェアリング #マーケットプレイス #コラボレーションツール


✔︎ ライドシェア「SmartE」
✔︎ ハイクオリティ民泊「Sonder」
✔︎ カーシェアリング「Tribecar」
✔︎ 音楽機材マーケットプレイス「Reverb」
✔︎ コラボレーションツール「Notion」

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#ライドシェア #ラストワンマイル #インド

SmartEは、デリー首都圏の地下鉄デリー・メトロの駅を基点に、ライドシェアサービスを提供している。サービス範囲は自宅から乗車駅まで、降車駅から最終目的地まで。いわゆる「ファースト・ラストワンマイル」の移動手段として利用されている。すべての車両は環境負荷の低い電動三輪車で、専用駐車場や充電ステーションなど、各駅周辺で関連インフラも順次整備している。

日本は規制が強く、MaaS領域でのスタートアップの隆盛が世界各国からみても遅れている感は否めない。

しかし、サスティナブルな社会を創るために、省エネ、少子高齢化、地域経済など、様々な課題の側面からみても、MaaS領域でのイノベーションを避けては通れないだろう。

トヨタを中心とした日系自動車産業を中核とするだけでなく、それこそスタートアップ発で市場が盛り上がるような環境をなるべく早く整備すべきだと感じる。

#民泊

ブティックホテルのようなアメニティや家具付きのアパートメントなどを1泊から2年間の期間でレンタルする。

Sonderでは、Airbnbと同様に多様なタイプのサービスアパートメントに宿泊できるほか、クオリティコントロールがSonderによって行われ、コンシェルジュサービスなども受けられるのが特徴だ。

部屋のクオリティコントロールやゲストへの対応がホスト主導によって行われてきたAirbnbとは異なる。ただし、Airbnbも2018年に、同社が主体的にクオリティコントロールを行う「Airbnb Plus」というサービスを提供し対抗している。

CtoCマーケットプレイスは、初期は尖ったニーズを捉え、初期ユーザを熱狂させるほどだが、スケールとともに必ずマス化してしまい初期の頃ほどユーザを熱狂させることはなくなってしまう。

また、マスに受け入れられれば受け入れられるほど、みんなにとって良いものを目指さなければならなくなり、それは最大公約数的であって、みんなにとって少し悪いものになりがちだ。

そこで必ず、バーティカルに特化したサービスが一定のニーズを捉える。

Sonderの「ホスピタリティ」に特化させた目の付け所は面白い。プラットフォーマーがプラットフォーマーたる所以は、ホスピタリティよりも合理化・効率化を追求する点だ。そのため、幅広いニーズには答えられるが、各受益者はホスピタリティを手厚く受けることはない。

その不満を解消する代わりに、プラットフォーマーよりも高価であることを受け入れるユーザーは必ずいる。プラットフォーマーほどビジネスはスケールしないかもしれないが、顧客単価をあげられるため、ビジネス的なサスティナビリティは格段に高めることができる。

#カーシェアリング #シェアリング #シンガポール

シンガポールの車両所有者は、車にかかる基本的な費用のほか、車両を所有し運転するための車両所有権(Certificate of Entitlement)を、何万ドルも支払って購入しないといけない。
これは同国政府が国内の車両数を制限する方法の1つで、うまく機能しているようだ。陸上交通庁(Land Transport Authority)によると、自家用車所有数は現在、2010年以来3番目に低い数値となっている。
シンガポールでは一般的に、車を所有する代わりに、公共交通機関を利用したり、タクシーを拾ったり、Grab や Gojek といった民間の配車サービスを利用したりする。しかし Lee 氏は、より長期のレンタルを対象としたカーシェアリング市場があると確信している。この場合、長期というのは数時間から数日間を意味する。

旧正月などの祝祭シーズンを例にとってみよう。シンガポールの家族は通常、2週間かけて国内の様々な場所にいる親戚を訪れる。民間の配車サービスも利用できるが、費用がかさむこともある。特に混雑時などに価格が上がる時はそうだ。こういった時期は公共交通機関もかなり煩わしくなりがちだ。

Tribecar のようなカーシェアリングサービスは、一時的に長期にわたって車を必要とする定期的な利用者に、便利で手頃な価格のオプションを提供することで、市場の隙間を埋める。

国や地域によって規制は異なる。そして当然それが作られた背景も。

ある地域で(特に北米で)ムーブメントが起こり、世界を支配するようなプラットフォームやマーケットプレイスができたとしても、それが世界中を覆うことはほとんどない。

規制もそうだし、文化や生活環境なども異なる中で、あたかもそれが正義かのようにある一方の文化を押し付けるようなプラットフォームが別の国や地域で全面的に受け入れられるとは限らない。

だからこそ常に「タイムマシン経営」は有効な手段だ。他国でムーブメントが起きたもしくは前夜のサービスを、その国や地域の文化にフィットさせた上で展開する。すでにPDCAを回しているサービスをTTP(徹底的にパクる)すれば、成功確率は大幅にあがる。

それは圧倒的な成功を収める確率はもちろん下がるが、中規模や小規模のイグジットを目指すためには効果的な経営戦略だ。

常に圧倒的な成功を収めるわけではないということを、理解していない会社設立者がたくさんいます。圧勝だけでなく、中規模や小規模のイグジットもあります。私が興味を持っているのは輸送分野ですが、イグジットの規模はそれほど大きくありません。

#音楽 #マーケットプレイス

「Reverb」は、現在のCEOであるDavid Kaltによって2013年に設立。現在では最も人気のある音楽機材のオンラインマーケットプレイスのひとつになっている。
Reverbは、一般ユーザーだけでなく、有名ミュージシャンも利用しており、過去には実際にMoby、Oneohtrix Point Never、Sonic Youthらが自らが所有するヴィンテージ機材を販売するために利用したことが話題になったことも。

Yahoo!オークションはマス向けすぎてバーティカルなニーズを捉えきれなくなり、(別の要因で潰れてしまったが)チケットキャンプのように特定のニーズのUXをとらえた機能とUIを実現したサービスが流行った。

音楽機材などのように、プロフェッショナルもセミプロ的な素人も拘りが強い領域は、マーケットプレイスに非常に向いている商材だ。マス向けのサービスではUXをとらえきることは難しく、その領域に特化したサービスが求められる。

いかなるサービスもマス向けのサービスが拡大すればするほど、バーティカルなニーズはとらえきれなくなる。そこにビジネスチャンスは必ずある。

#コラボレーション

Notionは、プロジェクトやタスク管理、ToDoリストやメモ帳としての機能などをオールインワンで提供するコラボレーションツール。多人数で共同管理・編集が出来るチームプランも提供している。
これから「チーム」という概念が分散型になるトレンドは続いていきます。世界のどこにいても、個人がプロダクティブになれる場所や体験はさらに重要度を増していくのではないでしょうか。

同じ場所に出社して、同じ時間働き、常に顔を合わせて働く。そういう時代はもう終わりを告げた。プロフェッショナルな人材が特定の会社に定着する時代ではなくなった。優秀であれば優秀であるほど、複業したり、フリーランスになったり。

それが進めば進むほどコラボーションツールの重要性は増す。特定の用途に適したツールは数多く出てきたが、チームの在り方が多様になればなるほど、特定のツールが最適とは言い難くなっていく。

そうなるとなるべく自由度がありながら、なるべくフラットに使えるツールが受け入れられやすくなっていくだろう。Notionはその方向に対して、一定程度の解となっている。

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