見出し画像

ベルリンのIT系のイベントに沢山参加したので内容と特徴の紹介

はじめに

ドイツ・ベルリンに本社がある新興の大手IT企業に、ソフトウェアエンジニアとして、2022年夏から現地で働いてます。

今回はドイツ・ベルリンに来てから参加したIT系のコミュニティ・イベントの内容と特徴について紹介します。


参加したIT系のコミュニティ・イベント一覧

ベルリンに来たばかりの8月〜9月の2ヶ月間で8つのイベントに参加しました。

  • Javascript weekly community Gathering - 8月1日

  • PyBerlin Summer Event - 8月24日

  • Rust Community Event - 9月7日

  • Pyberlin & Pyladies Community event - 9月18日

  • AWS Community Event - 9月20日

  • Elastic Search Community Event - 9月21日

  • Rust bi-weekly community Gathering - 9月27日

  • Grammarly Community Event - 9月29日

ところで、見つけ方についてですが、ベルリンではMeetupというアプリが人気で、ほとんどのIT・非IT系のイベントを見つけることができます。

PyBerlinのイベントのキャプチャ

そして、黒字にした3つのイベントが特に熱かったので、以下に写真付きでを簡単に紹介していきます。

PyBerlin Summer Event - 8月24日

  • 100名以上の参加者がいて、ペットの犬も入って良いイベントでした。

  • Native Instrumentsという会社がスポンサーで、場所と費用を提供していました。

  • プレゼンテーションが3つありました。こういったイベントでは自薦か運営者から依頼ベースで発表者が決まります。スポンサー会社の人が登壇するパターンもあります。

開始前のネットワーキングタイムです。
外でもネットワーキングがしています。周りのビルがオシャレです。
Pythonで銀行アプリケーションをゼロからモデリングするデモをしています。
小休憩ではピザ、ピンチョス、ビール、ステッカーなどが無料で配られます。
PlaywrightというE2EツールがPythonでも使えるようになったという発表です。

最後の発表はドイツ語の自然言語処理の研究発表でした。しかし、私はドイツ語ができないため、全然理解できませんでした😂

Rust Community Event - 9月7日

  • Rustというシステムズ・プログラミング向きの言語のイベントで、参加者のプログラマーとしての平均レベルが異常に高かったです。

  • Prismaというデータベースを扱うオープンソースツール(ORM)で有名な会社がスポンサーで、場所と費用を提供していました。

  • 食事がベランダでBBQでした。

BBQを食べながら普段、開発している内容を参加者間で共有しました。
あるプロジェクトにてScala言語のアプリの中でRustのアプリを実行させたという曲芸の発表でした😂
学習難易度が高いRustにおいてハマりどころとコツの発表でした。

ほぼ全ての参加者がC++の長い開発経験や大学でコンピューター・サイエンスの学位を持っており、ハイレベルな質疑応答に圧倒されました🔥

AWS Community Event - 9月20日

  • Amazon Web Servicesというクラウドサービスのイベントで、いかにもエンタープライズ・サービスに強そうな渋い(坊主頭の)おじさん達が多かったです😂

  • Alice&Bob.Companyというセキュリティのサービスの会社がスポンサーでした。

  • プレゼンテーションが2つあり、Alice&Bob.Companyのエンジニアの発表とAWSのエンジニアの発表でした。

どのイベントも大体バックドロップがあります。
Alice&Bob.CompanyのエンジニアがAWS WAFというファイアウォール・サービスを紹介していました。
AWSのエンジニアがNetptuneデータベースやAmplifyなど最新のAWSのサービスを最大限に活用して作った趣味アプリの発表です。まず、書籍の著者の相関関係を機械学習で発見し、バックエンドでデータ加工をし、フロントエンドでカッコ良く表示するという内容でした。
イベントの終わりに発表者と参加者でOktoberfestの1リットルのビールを飲みました。

ベルリンのコミュニティ・イベントの特徴

オープンソースやクラウド系のイベントが多く、企業主催による事例紹介的なイベントは多くないです。一方で、東京では企業系のイベントはTECH PLAYなどで頻繁に開催されています。

また、上記のようなイベントにはスポンサー企業がおり、数千ユーロくらいの支援があるようです。スポンサー企業としては、自社のサービスの宣伝と人材獲得が目的のようです。

オープンソース・コントリビュータに質問

私からオープンソース開発に貢献している発表者に以下のような質問をしました。

Q;「どうして個人でオープンソースの開発に貢献し始めたのか。」
A:「元々会社でそのツールを使っていて、個人でも貢献し始めた。」

Q:「いつ開発しているのか。」
A:「毎朝、早く起きて、2時間やっている。」

Q: 「ソースコードが10万近くあるけどほとんど理解しているのか。」
A: 「参画し始めにコードの全体の理解はするけど、分からないコードもいっぱいある。」

Q:「どのように参画し始めたか。」
A:「まずは新規機能のリクエストに目を通し、関連コードを読むところから始めると良い。」

つまり、オープンソースの開発者は

  • 天才では無い(優秀だとは思う)

  • 貢献しているソースコードの全てを理解している訳ではない

  • 平日の時間を使って、モチベーションで開発している

という感じであり、「みんな本当にオープンソース・プロジェクトが好きで、余暇に頑張って開発しているのだな」ということが分かりました。

なんてことのない事実かもしれないですが、普段オンラインにしかいない人たちの本心を聞けたことが自分にとっては一番の収穫です。

以上です。

Happy Coding! 👩‍💻👨‍💻 🤖

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?