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キヨメの慈雨

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現在投稿中の小説『キヨメの慈雨』をまとめたものです。 三年前の豪雨災害をきっかけに増え始めた『コトナリ』と呼ばれる不思議な生物が潜む地方都市で繰り広げられる事件を、豪雨で父親を亡…
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2023年3月の記事一覧

【小説】キヨメの慈雨 第三十二話(マガジンのリンク付。これまでの話に飛べます)

【小説】キヨメの慈雨 第三十二話(マガジンのリンク付。これまでの話に飛べます)

↑ようやくマガジンにまとめられました。遅くなってすみません。

 背後から迫った黒い腕が意澄の首をホールドし、固く絞め上げた。

「がっ······ぁっ······!」

「御槌!」

 薄暗い迷路で敵の襲撃に気づくのが遅れた。武蔵野は意澄を助けようとするが、闇の中から飛び出てきた黒い拳に顔面を打ち抜かれて近寄ることができない。

(······やるしかない!)

 意澄は首を水に変化させて拘束か

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【小説】キヨメの慈雨 第三十一話(あらすじのリンク付。これまでの話に飛べます)

【小説】キヨメの慈雨 第三十一話(あらすじのリンク付。これまでの話に飛べます)

↑あらすじの記事に第一~三話のリンクがあります。ジャンププラス原作大賞応募作品(四話以降は審査対象外)ですので規約違反になってしまうのではないかとビビっており、マガジンにまとめていません。続きが気になりましたら、お手数ですがスキとフォローをしていただけますと追いかけやすくなると思います。

↑前回の話です。

「い、意澄ちゃんの考えが合ってれば、藤高神社に向かった方がいいんじゃ······?」

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【小説】キヨメの慈雨 第三十話(あらすじのリンク付。これまでの話に飛べます)

【小説】キヨメの慈雨 第三十話(あらすじのリンク付。これまでの話に飛べます)

↑あらすじの記事に第一~三話のリンクがあります。ジャンププラス原作大賞応募作品(四話以降は審査対象外)ですので規約違反になってしまうのではないかとビビっており、マガジンにまとめていません。続きが気になりましたら、お手数ですがスキとフォローをしていただけますと追いかけやすくなると思います。

↑前回の話です。

「あ、やっぱり『展膜』か。じゃあ早く核を見つけないと」

 福富美術館の展示室どうしをつ

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【小説】キヨメの慈雨 第二十九話(あらすじのリンク付。これまでの話に飛べます)

【小説】キヨメの慈雨 第二十九話(あらすじのリンク付。これまでの話に飛べます)

↑あらすじの記事に第一~三話のリンクがあります。ジャンププラス原作大賞応募作品(四話以降は審査対象外)ですので規約違反になってしまうのではないかとビビっており、マガジンにまとめていません。続きが気になりましたら、お手数ですがスキとフォローをしていただけますと追いかけやすくなると思います。

↑前回の話です。

 福富美術館の一角で大伴治奈と対峙する御槌意澄は、相手の能力について分析していた。

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【小説】キヨメの慈雨 第二十八話(あらすじのリンク付。これまでの話に飛べます)

【小説】キヨメの慈雨 第二十八話(あらすじのリンク付。これまでの話に飛べます)

↑あらすじの記事に第一~三話のリンクがあります。ジャンププラス原作大賞応募作品(四話以降は審査対象外)ですので規約違反になってしまうのではないかとビビっており、マガジンにまとめていません。続きが気になりましたら、お手数ですがスキとフォローをしていただけますと追いかけやすくなると思います。

↑前回の話です。

「ねえ、この色がついてる部分ってどういう意味があるんだろ」

 福富美術館への道中、灰色

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【小説】キヨメの慈雨 第二十七話(あらすじのリンク付。これまでの話に飛べます)

【小説】キヨメの慈雨 第二十七話(あらすじのリンク付。これまでの話に飛べます)

↑あらすじの記事に第一~三話のリンクがあります。ジャンププラス原作大賞応募作品(四話以降は審査対象外)ですので規約違反になってしまうのではないかとビビっており、マガジンにまとめていません。続きが気になりましたら、お手数ですがスキとフォローをしていただけますと追いかけやすくなると思います。

↑前回の話です。

 コトナリヌシ。その言葉が大伴の口から飛び出た瞬間、意澄は息を呑んだ。他のコトナリヌシに

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【小説】キヨメの慈雨 第二十六話(あらすじのリンク付。これまでの話に飛べます)

【小説】キヨメの慈雨 第二十六話(あらすじのリンク付。これまでの話に飛べます)

↑あらすじの記事に第一~三話のリンクがあります。ジャンププラス原作大賞応募作品(四話以降は審査対象外)ですので規約違反になってしまうのではないかとビビっており、マガジンにまとめていません。続きが気になりましたら、お手数ですがスキとフォローをしていただけますと追いかけやすくなると思います。

↑前回の話です。

 四月二十八日、午前九時三分。天領第一高校の一年生は学校から徒歩十五分の距離にある白蔵地

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