腰痛持ちの一般人こそ、大坂なおみもやってるマッサージガンで筋膜リリースするべき
最近、マッサージガンを買った。こんなやつだ。
ブルブルと高速で振動して、「筋膜リリース」ができるマシーンだ。
これが、メチャクチャ良い。ガチでオススメ。
筋膜リリースってなんやねん、という方は、大阪なおみ選手を広告塔に登用しているHYPERVOLTのサイトに詳しいので、ご参考までリンクを。
参照しながら軽くまとめてみた。
筋膜とは？
筋膜は筋肉を包む膜。鶏肉についている、うすい白い膜が筋膜。
筋繊維の束を包み、筋肉と筋肉をつなぎとめるのが筋膜で、ミルフィーユのような層の構造を持つ。
骨や筋肉は筋膜に包まれており、筋膜は「第2の骨格」とも呼ばれる。筋膜がないと人間は立っていられない。
筋膜が崩れると全身に影響を与える。痛みを感じるセンサーも多い。
筋膜リリースとは？
ミルフィーユのような筋膜の層は、ケガや日常のクセなどで癒着する。
筋膜リリースは、その癒着した部分を「解放（リリース）」する。
長時間、同じ姿勢でいて筋肉に負担がかかったとき、その結果として血流を悪化したときなどに筋膜リリースは効果を発揮する。
腰痛なら、ふくらはぎや首の後ろなど関係する筋膜をリリースすると痛みが楽になったり、治療効果が長持ちしたりする。
とっても良さげでしょ？
実際使ってみて、マッサージガンは今年の「買ってよかった物ランキング」でかなり上位に入りそうだ。5位以内は堅い。
なのだが、お立合い。
大坂なおみさんの使っているHYPERVOLT、正規価格はこちらの通りです。
5万5500円。税抜き。
「送料無料」って言われたって、「ゴー！ゴー！ゴー！」ってなノリで買える値段ではない。
ちなみに上位機種はこちらです。
悪魔の数字666、いただきました。
クオカード2000円の焼け石に水感がすごい。
さすがに高すぎるので、Amazonで類似品を物色してみると、出るわ、出るわ。
おおむね1万円～2万円程度だ。
安くはないのに、HYPERVOLTの高価格にアンカリングされて安く見える。気のせいです、要注意。
1～2時間吟味して、買ったのはこちら。
操作は簡単で、バッテリーもわりともって、申し分ない。
20段階で強さ調整ってのは、「そんなに刻むなよ」と思うが。
実は私は、都内某所でHYPERVOLTも使っている。
両者の違いは、
・振動の質。HYPERの方が滑らかなマッサージ感がある
・その差は最大パワーの使用時に顕著
・ただし、主に使う低パワー域では「言われてみれば」ぐらいの差
・HYPERは「圧」のセンサー付きで、「やりすぎ」を防止できる
・重さや操作性は大差ない
といった感じだ。
満足度で言うと、「5倍の価格差に見合うほどでは……？」というのが個人的な感想だ。
おそらく、アスリートが競技の補助器具として使うには、高い振動域での差が重要なのだろう。
でも、低パワー域なら「質」の差はせいぜい1～2割じゃないだろうか。
バッテリーの耐久性やサポート対応などは、まだ買って数週間なので、なんとも言えない。
下から上へ、なでるように
以下、私の使い方と体感効果を書いてみる。
なお、我流で使っていたのだが、最近、その道のプロに習ったら、ほぼ正解だったので安心した。
大原則は「気持ちよい範囲内」＆「長時間やらない」だ。
使うのは日に2～3回で、1回あたり5分か10分程度。
朝起きてすぐか昼に1度、寝る前に少ししっかりめにリリースしている。
アタッチメントがいろいろあるが、ボールタイプしか使わない。
手順はまず足裏から。土踏まずをグリグリとほぐす。
これはすべての箇所に通じるが、一点に長く当てず、滑らせてなでるように使う。
圧力は「マシンの重さが5～6割乗っかる程度」で、決して押し付けない。
目的はマッサージではなく、筋膜の解放だからだ。
足裏の次はふくらはぎ、もも、と続く。
絶対に骨には当てないこと。筋肉だけをなでていく。
このとき、いわゆる「足三里」のツボだけ少し長めにかける。手も「三里」は重点ポイント。
ここですね。めっちゃ、効きます。
さて、本命は腰・股関節まわりだ。足を緩めているのも、ここのためと言っても過言ではない。
重点爆撃すべきは、腰そのものより、鼠径部（足の付け根）とお尻。
特にお尻は長め＆強め、「マシンの重さプラスα」で攻める。
ソファか布団に横向きに寝転んで、ガンを突き刺すような姿勢でやると肩や手が疲れない。
終わったら次に腕の付け根、肩、首と上半身をほぐす。
背骨の両サイドは誰かにやってもらうのがベスト。
1分ぐらいで軽くなでるだけで良い。
たったこれだけ。慣れれば10分かからない。
一般人の場合、これ以上「圧」を高めたり、長時間やったりすると、疲労感が出て逆効果になってしまうようだ。
効果は絶大 消えた腰痛
たったこれだけのことで、効果はかなり大きい。
インナーマッスルトレーニングに取り組んでいる影響もあるだろうが、「寝る前筋膜リリース」を習慣化して腰痛からほぼ解放された。
私は中学生時代からの年季の入った腰痛持ちで、「横向き＋丸まり＋抱き枕」のセットで、ようやく「運が良いと、起きても腰痛がない」という人生を送ってきた。
そのせいもあり、温めてほぐすため毎日のように朝風呂が欠かせなかった。
今は「寝る前しっかり」「起きたら軽く」のマッサージガンで、楽勝で乗り切っている。寝るときもあおむけで問題なし。
これはかなり嬉しい。
肩こりの軽減も大きい。
PCで作業しているとどうしても肩が前に「入って」しまう。肩甲骨まわりも固まってきて、呼吸が浅くなり、肩こりがさらに酷くなる。
これが、2～3時間おきの腕の付け根の「筋膜リリース」で、かなり改善される。
やる前とやった後で、可動域と動きのスムーズさが全く違うので、とても楽しい。
やった直後はフワッフワで肩から羽が生えているみたいな気分だ。たまに室内を「パタパタ」と飛んでいると家族にウザがられる。
昔から、「体調が悪くなるとマッサージや整体に駆け込む」というパターンを繰り返してきた身としては、1万円でこの効果は「絶対、買い」だ。
「筋膜リリースなんてアスリートの特殊なテクニックでしょ」と思っている腰痛持ちの皆さん。
試してみてはどうでしょうか。
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