2020-6-19 日記. ベンチャー企業の研究者: 研究テーマの技法とはなんだろうか

ちょうど生みの苦しみというやつで、 研究のテーマを考えないといけない状態になっている。ぼんやり考えて、整理しながらこの日記を書いている。

研究のテーマについて考えるのは、かなり骨が折れる作業だと思っている。他人が面白いと思ってもらえると同時に、わかっていくとさらに問いが増えていくようなテーマが求められていると。

テーマの設定は専門家から見ても面白いと思える大喜利的なセンスの良さが求められる。

研究には4つのレイヤーがあって、研究者この全てをうまく調節しながら、問いに答えていく。それぞれのレイヤーでセンスが必要だし、さらにそれぞれのレイヤーをうまく繋ぐような具体化にもセンスが問われる。

0. 研究大テーマ: 大きな問い

1. 研究テーマ:小さな問い

2. 仮説群: 小さな問いを検証するための実験的な仮説

3. 実験1~n: 仮説を検証するための具体的な実験

優秀な若手の研究者は、1.-3.を綺麗にこなすことができる印象で, 大御所になると自分自身で実験をこなすことが減ってくるが0.-2.がとても上手い印象がある。

センスが良いというのはなんだろうかと考えるのだが、その一部は以下のものじゃないかと思っている

1. 流行りに乗っかっているけれども、その分野では適用されていないテーマ

2. 具体的に検証してみたいことがたくさん出てきそうなテーマ

3. 他の分野の想像力を掻き立てるテーマ

言うが易し行うは難しだし、研究テーマが出てきた後でに見えてくる結果論的なものだが、ここら辺だと思っている。

さて、こう言う研究テーマを生み出すためにはどうすれば良いのか。

それは今の所私が知りたい。

これまで「センスが良い」と言われたことがあるアイディアについては、暫定的には以下の時に思いつくときが多い.

1. 徹底的に分野を調べた後、時間が立って急に思いつく

2. 徹底的に分野を調べた後に、最初のアイディアが否定されてから急に思いつく

3. 徹底的に分野を調べた後に、一人で色々考えているときに

徹底的に学ぶと言う過程が必要な一方で、学んだ内容からすぐに論理的に浮かぶわけではなくて、ちょっと時間が立ってから浮かんでくることが多い。

アイディアはワインのように熟成する期間かストレスの中で考えることが必要な気がする。

ここら辺について考えが出たら、また書きたいと思っている。



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