hirosuke11G3

記録する必要もあると思って、息子の不登校や発達障害のこれまでについて数本作文しました。…

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記録する必要もあると思って、息子の不登校や発達障害のこれまでについて数本作文しました。だいたい、あんな感じです。 そろそろ、頭のなかを切り替えたいと思う今日このごろ。

記事一覧

趣味が渋滞中

やりたいことが、ありすぎるのである。 私は美術系を学んだが、大学に入学して気づいてしまった。 私はいわゆる器用貧乏というやつで、何でもできてしまうが、何かに飛び…

hirosuke11G3
6か月前
2

歌の力「突破口」

長男は発達障害だ。 息子はこの障害のお陰で、なんやかんやあった。 小学校時代。 息子は、癲癇の治療に励む、奥手で自己表現がちょっと苦手なだけの少年だった。 幼馴染…

hirosuke11G3
7か月前
2

子育ての「なんたるか」

世の中には親切の過ぎる人がいて、子育ての話などうっかりしようものなら、 「あなたに問題がある。」  「家庭の在り方に問題がある。」 などに始まり、子育ての「なんた…

hirosuke11G3
7か月前
1

自閉症の息子、ゲームに教えを受ける。

長男は発達障害だ。 息子はこの障害のお陰で、なんやかんやあった。 不登校になって最初こそ、一日中塞ぎ込んでいたが、体の調子が上向くと、なにもしないでいる方が辛く…

hirosuke11G3
8か月前
15

ひとつの、ありようとして。息子の不登校。

長男は発達障害だ。 息子はこの障害のお陰で、なんやかんやあった。 最初にお断りしておくが、不登校を闘っている方には共感する部分もあるかもしれないし、不快感やトラ…

hirosuke11G3
8か月前
10

「自閉症の苦手」をあげるなら。

長男が発達障害だ。 顕著なのはコミニュケーション障害で、自閉症の特徴が目立たない程度にはある。 それだけだというのに、なんやかんやあった。 今年二十歳の彼は、春に…

hirosuke11G3
8か月前
8

今日は、何してた?

細かいものを作るのが好きだ。 昔は大きくてかさ張る作品も作っていた。 しかし、パートと家事でまとまった時間はないわ、息子どもの身体と、彼らのゲーム機器を使用するス…

hirosuke11G3
8か月前
2

自己紹介と思えるかは…

蜘蛛が嫌いなんである。 もう、姿がいけない。 蜘蛛にはなんの落ち度もない。 むしろ益虫であることは百も承知だが、 どうかどうか疎遠であっていただきたい。 大人になっ…

hirosuke11G3
9か月前
8

趣味が渋滞中

やりたいことが、ありすぎるのである。

私は美術系を学んだが、大学に入学して気づいてしまった。
私はいわゆる器用貧乏というやつで、何でもできてしまうが、何かに飛び抜けたり、ひとつことに執着するタイプではない。
つまり、高みを目指せる人種ではない。

高みを目指し結果を出した人たちは、私とは物の見方や人間関係の在り方の感覚が明らかに違っていた。
彼らは深夜、私の下宿に乗り込んで目指す芸術や、果ては痴

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歌の力「突破口」

長男は発達障害だ。
息子はこの障害のお陰で、なんやかんやあった。

小学校時代。
息子は、癲癇の治療に励む、奥手で自己表現がちょっと苦手なだけの少年だった。
幼馴染みたちと笑顔で登校し、いつの間にか玄関にランドセルが転がっていて、暗くなる頃ボールやバトミントンラケットを抱え息を切らせて帰ってくる。

ちょうどこのころ『ハイキュー!!』がアニメになり、長男は夢中になった。
外で使うせいか、バレーボー

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子育ての「なんたるか」

世の中には親切の過ぎる人がいて、子育ての話などうっかりしようものなら、
「あなたに問題がある。」
 「家庭の在り方に問題がある。」
などに始まり、子育ての「なんたるか」について次々と有り難いご高説を語り始める。
私には発達障害の息子がいるので、こういった人には大好物のようなのだ。
私は、まあ、わりと聞く。
聞きながら、この人との距離感を図る。
全てとは言わないが、大体の場合こういった人は、自分の人

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自閉症の息子、ゲームに教えを受ける。

長男は発達障害だ。
息子はこの障害のお陰で、なんやかんやあった。

不登校になって最初こそ、一日中塞ぎ込んでいたが、体の調子が上向くと、なにもしないでいる方が辛くなる。

気持ちが前向きでないうちは、自分で何かを見つけてはじめろと言っても無理な話だ。
だから親の側から提案し、やって見せたり、煽ったり、できるものを片っ端から試してみた。
映画やアニメを繰返し見る、
ママさんバレーに連れ出す、
ジグソ

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ひとつの、ありようとして。息子の不登校。

長男は発達障害だ。
息子はこの障害のお陰で、なんやかんやあった。

最初にお断りしておくが、不登校を闘っている方には共感する部分もあるかもしれないし、不快感やトラウマに触れる部分もあるかもしれない。
ご注意いただきたい。

長男は中学2年で不登校になった。

この頃はまだ、発達障害も起立性調節障害も診断はおりておらず、正直何がなんやらわからないまま、欠席日数はかさんでいった。
ままならない体調を、

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「自閉症の苦手」をあげるなら。

長男が発達障害だ。
顕著なのはコミニュケーション障害で、自閉症の特徴が目立たない程度にはある。
それだけだというのに、なんやかんやあった。
今年二十歳の彼は、春に高校3年生になる。

やりたいのに、できない。
できないのに、やらなくてはならない。
やったふりを、演じることができない。
いいわけの言葉は、思いつけない。
できないと、みとめてもらえない。
みとめようとしてもらえない。
みとめてもらうた

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今日は、何してた?

細かいものを作るのが好きだ。
昔は大きくてかさ張る作品も作っていた。
しかし、パートと家事でまとまった時間はないわ、息子どもの身体と、彼らのゲーム機器を使用するスペースが広くなってきて、結果すみっこで小さな物を愛でるようになった。

ちりめん細工、ニードルフェルト、ミニチュア制作、レジン、ビーズ、刺繍、ミシン…。これらが詰まった半畳ほどの場所に置かれた材料棚と、リビングダイニングの座卓が私の城だ。

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自己紹介と思えるかは…

蜘蛛が嫌いなんである。
もう、姿がいけない。
蜘蛛にはなんの落ち度もない。
むしろ益虫であることは百も承知だが、
どうかどうか疎遠であっていただきたい。

大人になってしまうと出くわしたが最後、自分で視界から消す努力をしなくてはいけない。
親となっては息子どもの悲鳴という応援を背負い、不退転の覚悟で挑まざるをえなくなった。

夏前に念入りに予防力のある殺虫剤を、家の外回りやガレージに施す。
家の中

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