初めて一眼レフで挑んだ航空祭、知識も経験もなかった私がしたことは
昨日、岐阜基地で4年ぶりとなる航空祭が開かれたそうですね。
私はニュースを観て知ったのですが、岐阜基地の航空祭には懐かしい思い出があります。
人生で初めて一眼レフカメラを購入し、撮影に向かったのが、岐阜基地の航空祭だったのです。
今でも現役かつ唯一の愛機「ニコンD5300」を購入したのは今から9年前(!)
ちょうどその時に友人に岐阜基地航空祭に誘われたので、カメラの使い方を実践で学習べく、初めての一眼レフを携えた遠出へと出発しました。
そして当日の記念すべき一枚目はこちら!
岐阜駅で撮影した日の出前の風景です。
絞り値?シャッター速度??ISO感度?????
訳がわからないまま友人にアドバイスをもらいつつ撮影したのを覚えています…笑
そしていよいよ航空祭会場へ!
慣れないズームレンズやピント合わせに苦戦しつつも、自分がベストだと思うショットを狙っていきます。
戦闘機を間近で見たのもこの日が初めてのことでした。
大衆の目を集めながらも堂々と自分の仕事をこなす隊員たち。
離発着のパイロットと地上スタッフの何気ないやりとり。
そして、空を自由自在に飛び回り、軌跡を描く銀翼。
ゲームでしか見たことがない、空中給油の実演もあったり。
五感で体感するすべてのものが新しく、技術も知識もないまま夢中になってシャッターを切っていたのを覚えています。
そして9年経った今、カメラの経験も知識も得たはずなのに、時折この日の写真を見返してはこう思うんですよね。
「今まで撮った中で、この日の写真が一番よく撮れてる」
もちろん「プロ級にうまい」とかそういうことを言いたいわけじゃないですよ?
ただ見返した時に、この時肌で感じたものとか迫力とかが個人的にダイレクトに伝わってくる気がするんですよね。
今より経験も知識もなかったはずなのに。
いや、だからこそなのかもしれません。
自分の本業は文章を書くことなのですが、経験を積んだり技術を学んだりしたからといってうまい文章がポンポン書けるというわけではないんですよね(中にはそれができる人もいますが)
むしろ引き出しが増える=選択肢が増える
ということでもあり、自分の実力よりも自分に求めるハードルがどんどん高くなっていって、それを越えようとこねくり回し、悩みに悩んだあげく、結局は何を伝えたいかわからない文章が仕上がる、ということが多々あります。
そういう時に昔の文章を読み返すと「ああ、拙いけど、のびのび感情が伝わってくるなー」て。
この日の航空祭も同じで、カメラの知識も経験もなかった私は、ただ夢中になって「好き」を焼きつけていました。
だからこの日の写真を見返して、感情がダイレクトに伝わってくるように思えるのは、知識や経験という「フィルター」を通していないから。
処理されていないRAWのようなデータがそのまま保存されているから、見返した時にとんでもない容量の熱量が脳に飛びこんでくるんですよね。
間違いなくこの時より成長したはずなのに、剝き出しの感情で勝負していた頃の自分のゴリ押しの熱量にはまだまだ敵わないなと思う日々。
やはり自分の敵は自分。
未来の不安よりも昨日の自分を踏み越えて、あの日飛行機たちが自在に舞っていた青空へと飛躍すべく、精進してまいります。
おまけ
ちなみに、旅先でお土産としてご当地マグネットを購入するのが趣味の私。
この時に購入したのは、ミニ飛行機マグネットセットです!
場所もそれほど取らないので、マグネットボードの模様替えの時などに空きスペースで自由に編隊飛行させています笑
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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