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JR東日本パスの旅_1日目②「鉄道文化むら~碓氷峠の廃線を歩く」
こんにちは、結城弘です。
こちらは昨年10月、JR東日本乗り放題切符「JR東日本パス」を使って東日本を周遊してきた旅行記です。
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前回はこちら⇩
1. 碓氷峠鉄道文化むら
〇10月15日(JR東日本パスの旅1日目)
関西在住のため、サンライズ出雲で関東入りを果たした私。
スタートする前からサンライズ遅延というトラブルに見舞われながらも、無事JR東日本パス発券。
7時52分、新幹線「はくたか」に乗って東京駅を出発です。
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まずは新幹線で北上し、
※地図上、青のアイコンやラインが今回のルート
高崎駅で在来線に乗り換え、群馬県の横川駅に向かいます。
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刈り入れ前の田園風景の向こうに峻険な山々が見えてきて、やがて列車は横川駅に到着しました。
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パッと見、何の変哲もない地方の駅といった感じ。
ここから先に線路はありません。
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いや、正確には「ありました」。
この先には、碓氷峠を越え、軽井沢までを結ぶ線路が続いていたのです。
詳しいことは公式サイトの情報を貼っておきますので、こちらをどうぞ。
険しい峠の急勾配を上るために敷かれたアプト式の旧線。
その後の新線。
横川・軽井沢間の信越本線は、1997年の長野新幹線の開業とともに廃線となり、旧線は遊歩道に、駅周辺は碓氷峠や鉄道の歴史を伝える文化施設「碓氷峠鉄道文化むら」として整備されました。
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が、信越本線の新線に関しては、廃線後も線路やトンネル、橋梁といった設備がほとんどそのまま残っていて、しかもイベントで歩くことができるのです。
そのイベントの名は「廃線ウォーク」。
今回はこちらの廃線ウォークに参加するため、横川駅までやってきました。
横川駅を出てまずは安中市の観光案内所で手続きを済ませます。
そして出発まで時間があるので、かねてより楽しみにしていた「碓氷峠鉄道文化むら」を散策します。
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文化むら内には碓氷峠や日本各地で活躍した鉄道車両などが保存・展示されていて、トロッコなどに乗車できるだけでなく、なんと電気機関車の運転体験といったプログラムも用意されています。
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文化むら内を散策していると目についたのが「ミニSL」。
よくテーマパークなどにある子供向けのあれですが、なんと機関車は本格的な蒸気機関。
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許可をもらい、精巧なつくりである機関車を撮影していると、スタッフの方から「よかったら乗ってみますか?」の一言。
予想外の提案にハハ、と思わず引きつる笑み。
いや明らかに子供用だし、私もいい歳した大人なんだし……
「乗ります」
ためらいましたが、提案された係の方がやたらとしゅんとされているし、他に乗客もいないし、なによりめっちゃ面白そうと思って乗車券を購入。
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「乗車中のカメラ撮影はご遠慮ください」
と、諸注意を受けつつ客車に座り、きちんとカメラも鞄にしまいます。
が、いかんせん大人の体と小さな客車がミスマッチ。
マリカーのクッパみたいな姿勢になった私を乗せ、SLが出発します。
カチャカチャシュシュシュ…
精巧なミニチュア機械ならではの音を聞きながら、のどかに文化むらの外周をぐるりと走っていきます。
これは気持ちいいや……
そして、順調に機関車が直線にさしかかった時のことでした。
「走行中の機関車はどんな風になってるんだろ?」
ふと気になった私。機関車は機関士さんの背中に隠れて見えません。
覗き込もうと、「どれ」と何気なく体を横に傾けました。
ガッターーン!
ミニSLが急停車しました。私の乗る客車が脱線したのです。
ミニSLは、わずか5インチという私の足のサイズにも満たない幅の線路を走っています。
そんな絶妙な状況で私が左右に揺れたことでバランスが崩れ、車輪が線路から外れました。考えたらわかることでした。
さっきのスタッフさんの「走行中撮影禁止」の注意。
あれは安全のため動き回らないでください、という意味合いも込められてたんだと思い知る。
客車を線路の上に戻す機関士さんに何度も謝ります。
その後客車は無事線路上に復帰し、再出発。
幸い横転まではいかず、線路や客車、ミニSLにダメージはなさそうでした。私以外お客さんもいなかったとはいえ、一歩間違えれば大変なことになっていました。
申し訳ありませんでした。
2. 信越本線の下りを上る
鉄道文化むらでの時間はあっという間に過ぎ、廃線ウォークの時間がやってきました。
今回参加するのは、「 下り線踏破コース」。
「下り」とありますがこちらは鉄道用語。
実際は軽井沢に向かって延々と線路を上っていく行程です。
公式サイトの情報によりますと、
・総歩行距離約11km
・高低差約550m
・最大勾配66.7‰
とのこと。
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廃線ウォークのスタートは先程受付を済ませた観光案内所ですが、途中の「とうげのゆ駅」までトロッコ列車で移動し、合流するということも可能です。
トロッコといえども、せっかくなら信越本線を列車で移動したい。
そう考えた私は、トロッコに乗って「とうげのゆ駅」で他の参加者と合流することに決めました。
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(右端のトロッコは村内周遊のもので、よく乗り場を間違えるお客さんもいるそう)
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信越本線下りを上ります
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ぶんかむら駅からトロッコ列車に乗り、出発進行。
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トロッコはゆっくりと信越本線を上っていきます。
隣は遊歩道「アプトの道」。同じ廃線ウォーク参加者のうち、徒歩を選んだ方々はすでに出発されていて、追い抜いていきます。
後々「とうげのゆ駅」で合流する方々と手を振り合います。
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途中、旧丸山変電所前で停車し、
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えっぐい急勾配を上りきると、
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「とうげのゆ駅」に到着しました。
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名前の通りここには天然温泉施設「峠の湯」があり、廃線ウォークが始まるまでの時間、ひとっ風呂浴びる猛者も時々おられるそう。
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再びぶんか村へと向かうトロッコ列車を見送り、廃線ウォーク参加者用の釜めしを受け取ります。
本格的に碓氷峠に入る前に、昼食時間です。
峠の湯の敷地内に景色がいい東屋を見つけ、ここで釜めしをいただくことに。
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碓氷峠越えの信越本線の名物駅弁だった釜めし。
おかずの一つひとつにぎゅっと出汁が染み込んでいて、おいしかったです。
器は持って帰っていいとのことだったので、もちろん持ち帰ることに。
さていよいよ廃線ウォークの出発時間が迫ってきました。
ここからは歩きのみ。己の足が頼りです。
集合場所に向かい、レンタルのヘルメットを受け取り、持参してきた懐中電灯の動作チェック。靴紐を締め直し、バックパックもきっちり体に密着させます。
「これから廃線跡を数キロ歩くんだ」
待ち受ける未知の体験を前に、否応なく気分が高まります。
ていうかバックパック重い。
旅行の荷物全部詰め込んでるから、明らかに他の参加者の人たちより一回りごっついし、釜めしの器がウェイトになってる。
そんなこんなのうちにスタッフさんの号令のもと、とうげのゆ駅を出発。
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この柵を越え、廃線ウォーク、開始です!
次回は「信越本線下り・廃線ウォーク編」です。
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次回⇒
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