岸保 宏

1976年広島県庄原市生まれ。(株)マスタード・シード22代表取締役。立命館大学大学院…

岸保 宏

1976年広島県庄原市生まれ。(株)マスタード・シード22代表取締役。立命館大学大学院経営管理研究科修了(MBA),東京農業大学にて、博士(農業経済学)を取得。職業会計人・農業会計研究者etc。著書「地域農業のスプラウト」  (ライフデザインブックス)がある。

最近の記事

社会人大学院のお話ーその⑥ー

第2クォーターへ  立命館の大学院はクォーター制で進められていた。4・5月(第1クォーター)、6・7月(第2クォーター)、10・11月(第3クォーター)、12・1月(第4クォーター)と分かれており、1日のコマは3時間、つまり通常の講義の2コマ分をやるという設定である。若かったからできたのかもしれないが、かなり長時間にわたるため、かなりの体力を消耗する。僕の場合、広島からの通学なので、必然的に月曜日から木曜日のコマは履修できないというスケジュール調整を余儀なくされたから、集中

    • 社会人大学院のお話ーその⑤ー

      入学最初の授業  話をだいぶじらした感があるが、いよいよ授業の話をしたいと思う。最初の講義は忘れもしない「株式投資戦略」。今でも師匠として仰いでいる島義夫先生。金融業界に長らく活躍し、大学教授へ転身した先生であるが、ちょうど節目となるような年である。当時の立命館MBAは、東京から多くの実務家教員が大阪へ毎週入っていた。かなり教員を構成する際も力を入れて組閣したようだが、バリバリの先生がくるわけだ。  僕の方はそんな力も能力もないので、これから少しずつ学ぶという状況だったが、

      • 社会人大学院のお話ーその④ー

        いよいよ入学    3月下旬にオリエンテーションがあり、再び琵琶湖へ。懇親で軽く飲んだことしか覚えていないが、多くの方々も歓迎してくれた。広島から関西の大学院に通うということで多少目立っていたと思うが、新しい場所には最適だったように思う。ひとまず顔合わせが済み、4月淀屋橋キャンパスでスタートを切った。  場所は大阪市役所にほど近いビルの一角がサテライトキャンパスであった。金曜日の4時40分くらいの便だったと思うが、広島駅から新大阪に向かい、御堂筋線淀屋橋で降りる。こういう生

        • 廣島農人-Pt.2 (株)ねぎらいファーム

          未来の種まき 廣島農人  二回目のゲストは、東広島市志和町でネギを栽培する(株)ねぎらいファーム(https://negirai-farm.co.jp/)の代表取締役の八幡原さんをお迎えした。  個人的な思い出としては、1月に農家の方からご紹介で八幡原さんにお会いする機会に恵まれたのだが、八幡原さんが風邪を引いていて、うつされたという苦い思い出が思い浮かぶ。当時、繁忙期に、博士論文の審査にものすごく忙しい日々だったため、一生忘れられないだろう。  「サムライネギ」で展開して

        社会人大学院のお話ーその⑥ー

          廣島農人ーPt.1.ウーベンアグリ

          未来の種まき 廣島農人  FM東広島「農業のカルチベート」という番組を始めた。行政書士でシェアハウスを管理されている中嶋 直哉氏、元プロ競輪選手で異業種から農業参入した(株)鈴光ファーム代表の鈴光 洋彦氏、(株)マスタード・シード22のパートナーであり、広告代理店経営者麻尾 康二氏、そして私、岸保 宏の4人を、廣島農人(ひろしまのうと)というグループで9月よりスタートしている。  実質、今回より本格的に農業に関連する方をゲストに呼んで、お話をお聞かせいただく形で進めている。

          廣島農人ーPt.1.ウーベンアグリ

          社会人大学院のお話ーその③-

          立命館MBAの概要  当時の研究科は、研究者向けの経営学研究科と実務者向けの経営管理研究科への2分をする移行期間で、経営学研究科も社会人コースもあったが、それをなくしていこうとしていた。15年前の話なので、今はどうなっているかわからないが、あくまでその当時の話をしたい。経営管理研究科においては、京都の二条が会計大学院として、公認会計士免除向けであり、大阪の淀屋橋は経営大学院の位置づけであった。プログラムとしては、ファイナンシャルプランナー(AFP)の試験免除も出来るようにな

          社会人大学院のお話ーその③-

          社会人大学院のお話ーその②ー

          ここへ決めた・・・、また振り出し?  TAC会計大学院は、公認会計士の試験免除プログラムが組み込まれており、短答式の試験が免除されるように設計されていた。加えて、ビジネス科目が用意されており、バランスがいいなと感じていた。公認会計士になろうなんてことは思ってもいなかった。会計を中心に学べるという意味で、興味は沸いたものだ。何より説明会での斎藤社長の情熱はなかなかのもので、こうした新設の大学には可能性があると思ったものだ。この点、学校名は気にならなくなっていた。名より実という

          社会人大学院のお話ーその②ー

          社会人大学院のお話ーその①ー

          29歳,30歳になってしまう!  過去の話をするのはあまり好きではない。いい思い出より悪い思い出の方が多いから。でもちょっとだけ振り返ろうと思うのは、2020年に漸く紆余曲折の中、博士号を取得して、社会人になってからの大学院への進学が人生の転機にもなっているのも事実である。自分の体験が社会人大学院へ進む人にもヒントになるだろうし、僕自身のキャリアの棚卸にはならないか。すべて美しい「過去」ではないし、当時描いた「現在」でもない。人生に正解がないから、面白い。とするなら、その「

          社会人大学院のお話ーその①ー

          NOTE始めます!自己紹介とこれからの廣島農人

          岸保 宏(がんぼ ひろし):廣島農人ファウンダー 略歴: 1976年広島県庄原市生まれ。(株)マスタード・シード22代表取締役。立命館大学大学院経営管理研究科修了(MBA:会計修士)。東京農業大学にて、博士(農業経済学)を取得。沖縄国際大学総合研究機構産業総合研究所特別研究員。農業会計を専門領域に、大学・専門学校などでも教鞭を取る。会計事務所では中小企業とりわけ小規模事業者の支援に注ぐ一方、(株)マスタード・シード22ではベジアイスの商品開発や催事企画など様々な仕事を経験し

          NOTE始めます!自己紹介とこれからの廣島農人