廣島農人-Pt.2 (株)ねぎらいファーム

未来の種まき 廣島農人

 二回目のゲストは、東広島市志和町でネギを栽培する(株)ねぎらいファーム(https://negirai-farm.co.jp/)の代表取締役の八幡原さんをお迎えした。
 個人的な思い出としては、1月に農家の方からご紹介で八幡原さんにお会いする機会に恵まれたのだが、八幡原さんが風邪を引いていて、うつされたという苦い思い出が思い浮かぶ。当時、繁忙期に、博士論文の審査にものすごく忙しい日々だったため、一生忘れられないだろう。
 「サムライネギ」で展開している若手の農家というのは、耳にしていたので、あってみたい人であった。ラジオで再会できたのは、この上ない喜びである。

農業の導入

 京都は九条ネギで有名であるが、京都で1年修行したようだ。三原市出身であるが、京都の気候・環境に似ている土地を探したそうだ。塩谷さんと同様、土地探しには苦労されたようで、時間をかけてネギ農家の開業へ至る。畑を探す間は、広島の農業法人の研修生に就職、京都のノウハウだけでなく、広島農業のノウハウも学べて、結果的にはよかったという。
 そもそも飲食店をやりたかったが、それが出来ず、広島に戻ってきたが、その時に京都でネギ農家に出会う。その農家には若手ばかりが働いており、農業の魅力を感じ、飛び込んでいる。農業の見せ方にはこだわりを見せる。農業をかっこよく、若者に魅力のある農業を実現する。農業が選ばれる職業になりうる可能性を感じている。
 そんなスタートで、八幡原さんの農業が始まった。

「サムライネギ」のネーミング

 僕の私見でも、「サムライネギ」のネーミングは素晴らしいと思う。東広島市の飲食店でも多く見かけるようになったが、サングラスで刀に見せかけた「ネギ」。言い方は悪いが、やんちゃな若者が何か訴えかえるポスターになっているが、これが絶妙なアンバランスを生み出し、脳裏に焼き付けるのではないか。
 サムライネギのネーミングは、八幡原さんが行く飲食店で「サムライのようにシャッキとしたネギだね」という会話から、それを頂いたようだ。運もあるというが、日ごろの頑張っている人にしか、運は来ないのだろう。運は決して降ってくるものではない。
とある飲食店の大将も「サムライの刀のように、ナナメに切ってネギを提供する」。農家の思いを活かして飲食店も提供。いい好循環ではないか。
余談かもしれないが、ネーミングは大切である。弊社の「ベジアイス」でも苦労して、商標まで取っているが、商品を活かすのも殺すのもネーミングは大きな要素である。ちなみにはあるが、ネーミングのつけ方のヒントとなる記事をご紹介しておこう。(https://tosnavi.jp/move/007.html)

「ネギライフ」を提唱

 会社名でもつけている、「ねぎらい」。「ねぎらい」とは、ご存知の通り、「骨折りに対して感謝の気持ちを表し、いたわる」という意味であるが、ネギのある生活を届ける、「ネギライフ」を提唱できないかと考える。
 1日3食にどこかに取りいれられないか。現在、ネギの餃子、ネギの漬物、ネギの肉巻きなども加工品として、開発中、どんどん「ネギライフ」を満喫するために、どんどん新商品も開発していっている。
 あおぞら料理教室、このご時世もあるのだろうが、オンライン料理教室も行うなど精力的に活動をしている。オンラインもオフラインも活用して、「サムライネギ」の普及に努めている。現在、31歳の八幡原さんのエネルギーか。パートを含めて、18人を雇用する原動力は、この行動力に他ならない。
 「ネギライフ」というキーワードで、農業の魅力をさらに発信できるのではないかと期待する。31歳の若者の挑戦、応援したい。

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