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SAS航空の炎上動画を見て考える、北欧らしさと異文化交流

スウェーデン・デンマーク・ノルウェーが共同出資しているスカンジナビア航空(SAS航空)がちょっと炎上しています。

「What is truly Scandinavian?」(本当のスカンジナビアってなんだろう?)というタイトルで公開したテレビ広告が物議を醸しているのです。

一言で言うと、「僕たちが思っている伝統的なスカンジナビア文化って、実は独自に作ったものはなくて、ぜーんぶ海外から来たものなんだよ。だから、みんなSAS航空に乗って、海外で見聞を広げて良い物を持ち帰ってきてね!」という内容です。(炎上した動画は、和訳と併せて記事の最後に載せてます)

SAS航空は、ちょっとしたユーモアのつもりで「北欧らしさとは何か」を問いかける広告を作ったのだと思いますが、これが、デンマーク・スウェーデン・ノルウェーの人達をかなり怒らせてしまいました。

なんと、SAS航空の公式YouTubeのコメント欄が炎上するだけでなく、この広告を作った広告代理店のコペンハーゲン本社に爆破予告まで!!

そりゃ、自分たちの文化は 「Nothing だ!」なんて言われたら、ちょっとムカつきますよね。

でもね。この広告、僕は「海外を見聞してくる意義」という本質を捉えたメッセージがあるとちょっと感動してしまいました!

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