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商品ラベルで分かる欧・米・豪の違い

日本にいると、「欧米では・・・」と一括りに語ることが多いのですが、アメリカ🇺🇸、オーストラリア🇦🇺、欧州🇪🇺に住んでみると、同じ欧米でもそれぞれの国は違うなぁと思うことが多々あります。

その一つが商品ラベルに記載されている言語

スーパーなどで、商品の原材料や調理方法を確認するために商品ラベルを見ると思いますが、日本は日本語、オーストラリアは英語で記載されていることがほとんどです。

アメリカはメキシコからの移民が多いため、スペイン語の併記が増えていますが、それでも英語記載が基本だと思います。

ところが、欧州は商品説明の言語が多彩!

↓の例のように少なくとも3ヵ国語で記載されています。写真のポテトチップスは、デンマーク語、フィンランド語、スウェーデン語で書かれています。(このポテチ、個人的にはカラムーチョ的なピリ辛でお気に入り♪)

図1

EU加盟国内では関税がなく、モノの輸出入がかなり自由なので、例えば「ドイツで作って他のEU諸国で販売する」みたいなことが簡単にできます。ただし、使用言語が国ごとに異なるので、国ごとに商品説明の言語を変えないといけません。国ごとに別の包装パッケージを作ると非効率なので、まとめて複数言語を商品に記載しているようです。(長くなるので割愛しますが、複数言語での商品ラベルの記載方法についてはEU内で共通ルールがあります)

残念なことにデンマークの商品ラベルは、デンマーク語、フィンランド語、スウェーデン語、ノルウェー語と北欧言語が多く、僕にとってはどれもきちんと読めない・・・。

でも、デンマーク語や他の言語を見ながら、商品説明を推測するのは結構楽しめますし、新しい単語に出会えるので語彙を増やす練習にオススメです。

また、使用されている言語から、商品の位置付けを推測するのも楽しいです。例えば、↓は、近所のスーパーLidlにて「ギリシャ特産品セール」をしている時に見つけた干しイチジク。

図2

オランダ語(オランダ/ベルギー向け)、フランス語(フランス/ベルギー向け)、英語(イギリス/アイルランド向け)、デンマーク語、フィンランド語、スウェーデン語と6言語・8ヵ国に対応しているので、広く販売しているようです。「戦略商品なのかなぁ、それとも季節商品だから販売対象国を増やして売れ残らないようにしてるのかなぁ・・・🤔」と想像が膨らみます。

現在は海外旅行に行きにくい状況ですが、世界的な混乱が落ち着いて、欧州に訪れることがあれば、ぜひ商品説明が何語で書かれているかチェックしてみてください。商品ラベルから、欧州連合の物流・経済的な結びつきを垣間見れるかもっ。

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