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きっと結婚したくなっちゃうよ。

男性が書くエッセイが好きだ。
特に家族のこと・夫婦のことを書いているエッセイはついつい読みたくなってしまう。

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息子くんを妊娠してから本を読むことがなかなか出来なくなった。物理的にも心理的にも。
途切れ途切れにしか読めないし、読んでも読んでも頭に入ってこない感じ。。。読みたいのに読めてない積読がたまる一方。
通勤カバンにも忍ばせても、なかなか日の目を見ない本たち。でも4月だしね、一番薄い一冊を開いてみることにした。

あらら、ページをめくるたび愛情がどんどこ溢れてきて読む手が止まらなくなってしまった。

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城山三郎の名前は聞いたことはあったけど、経済小説なんて…頭が痛くなりそう…と、手を出したことがなった。なので、この『そうか、もう君はいないのか』を手にしたのは紹介しているひとがいたから。

ページを開くとすぐに奥さまがチャーミングさ全開で登場し、すっかり心を掴まれてしまった。200ページに満たない読みやすさも相まって、あっという間に読み進めてしまった。

奥さまとの出会いから結婚生活、病から別れに至るまで、城山三郎が杉浦英一(本名)と妻容子との一生を夫婦の愛あるエピソードと共に書いている。
経済小説を書く堅物そうなイメージとはほど遠く、奥さまを「妖精」と表現していて、読んでいる方が照れてしまう。

特に好きなエピソードが

気圧の関係で、機内では酔い易いというが、その限界を試してみたい気分もあって、容子にもジン・トニックのお替わりを取らせて、合計五杯を目標にしていたものの、彼女に遮られて、結局は三杯どまり。三杯か五杯かで論議し、他愛もなく酔う。夫婦旅ならではであった。

「他愛もなく酔う」いい表現だなぁ。

お酒でやんちゃして危険な経験を何度もしているご夫妻ならではのエピソードで、城山さんのお茶目さと夫婦の信頼感が伝わるエピソード。
2人でいる時間をとても楽しんでいるのが羨ましく、我が家ならブリブリ怒ってしまいそう。。。と反省しながら読んだ。

私は心配性でちっちゃい人間なので、容子さんのようにおおらかにはなれないけど、

「とにかく食べて行けて、夫も満足しているから、それでいい」

と、いつかはそんな風にどーんと構えられる妻になりたい。

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男性が家族のこと、特に奥さんのことを愛情たっぷりに書いている文章を読むとなんて幸せな気持ちになれるんだろう!

noteではそんな文章に出会える。
せっかくなので、特に好きなnoterさんとnoteを紹介したいな~と思う。

ぴぴぷるさん「Happy Birthday to You」

いいなーいいなー。こんな風に旦那さんから思われたい!!
さらに思いを伝えてもらえたらもうたまらなく嬉しい!!面と向かって言われたら照れで素直に受け入れられなさそうだから、こうやってnoteに書いて欲しい。ぴぴぷるさんの奥さんへの愛だだ漏れですw
旦那さんにnote勧めてみようかな。(そもそもこんな風に思ってもらえるのかしら。。。)

大旅そばさん「03/08の日記(肯定力酔拳)」

そばさんの日常にそっと入り込みたい。いや、もう入り込んでいる!!くらい毎日読みたくなる、そばさんのnoteたち。
2人のお子さんの話も好きだが、やっぱり奥さんのことを書いているnoteを読むのが好き。特にこのnoteを読むと夫婦っていいなぁって思わされる。
うちの夫婦はもっと肯定力を養わなければ。。。見習いたい。

高木新平さんの「妻のパンチライン5選」

ちょっと毛色が違うけど、大好きなnote。
もうね、奥さまがカッコイイ!!素敵!!友達になりたい(笑)どのパンチラインも奥さまをよーーく分かっているからこそ読む人も面白く読めるよう書かれている。息のあった夫婦のやり取りが目に浮かぶ。お互いの信頼あってのこのやり取り。ステキっす!
妻のパンチラインシリーズにして欲しい。

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結婚はいいよーー!と手放しで勧められるほど、幸せだけではない現実も知っているけど、夫婦となり、家族を築いていくことは、面倒でもあり楽しいものだと改めて思わせてくれる。

特に、うーーん、結婚ってどうなのかな…よくわかんないし…
そんな風に思っている人に、この本とnoteをおススメしたい。

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