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「怪我の功名-走行距離15万キロ15年ものの化石のような愛車の車検を巡って-」

今思えば、8月下旬に神社にて急ブレーキを踏み、ブレーキに違和感を覚えたのは、アクシデントではなく、神社の神さまからのプレゼントだったかもしれない…。

その時の記事はこちら↓

1ヶ月後に車検の満了を迎えようとしていた9月下旬、実家近くのいつものディーラーで車検の見積をしてもらった。すると2年前に替えたばかりの4万円もかかるリアアクスルハブ&ベアリング(左後ろ)がまた劣化しているから、車検受けるなら、交換の必要があると説明された。右後ろは今年4月に交換したばかりで、もしも言われるなら今度は後輪ではなく、前輪の二つだろうと思っていたのに、また左後ろと指摘されたため、腑に落ちなかった。ネットで調べたり、元整備士の知人に聞いたりしたところ、2年でダメになる部品ではないと分かった。通常、10年はもつ部品だと。
交換が必要と説明してくれた整備士にも、そんなに早く劣化するものなんですか?と念を押して尋ねてみたけれど、年数に関係なく交換が必要になる場合もあるという返答だった。15年ものの古い車だし仕方ないのかもしれないと妥協しそうにもなったけれど、改めてちゃんと調べて良かったと思う。
 
地元のディーラーに不信感を抱いた私は、1ヶ月前にブレーキの件でお世話になった店舗に車検の再見積を依頼した。同じメーカーの店だし、きっとやっぱり部品交換必要ですよと言われるだろうと予想していたが、意外な答えをもらった。
ブレーキの件でお世話になった整備士さんが車を見てくれて、「車、上げてるので、ちょっと確認してください」と整備室に呼ばれた。「タイヤ外して回してみたんですが、音もしませんし、交換の必要はないですよ」と地元店舗の見積を撤回してくれた。あまりにもあっさりそう言ってくれたものだから、拍子抜けしてしまったくらいだった。安くはない部品だし、その交換が必要ないとなると車検代は抑えられる。そもそも整備室で車を見せてくれるなんて地元ではなかったし、やっぱりこっちのディーラーの方が信頼できると思った私は、ここで車検を受けることにした。
地元の店舗では頼める雰囲気でもなかったため、ずっと言えずに過ごしていたサビがひどくなった部分も、同じ色じゃなくていいので何かで白く塗ってもらえませんか?と頼んでみた。白くすればいいだけならいいですよとその点も錆止めのサービスでやってもらえることになった。(ボディカラーは単なるホワイトではなくパールホワイトなので、厳密には白ではないけれど、サビの茶色よりは白色の方がいいと思い…。)
車検日も地元のディーラーより融通が利いて、早めの日程で予約できた。同じ車種の新しめの代車も用意してもらえることになった。
 
そして車検日当日…。同じ車種だから代車とは言え、すぐに乗りこなせるだろうと高をくくっていたら、10年違う年式の車だとアイドリングストップ機能がついていることを信号待ちしている時に気づいた。その時はまだオフにするボタンがあることも知らず、急にエンジンが止まったものだからパニックになり、間違って完全にエンジンを切ってしまったりして、発進するまで3分くらいかかり、後続のトラックに何度もクラクションを鳴らされた。慣れない車でいきなり国道に出たのが間違いだったかもしれない。なんとか発進し、近くの駐車場に停めて、ダッシュボードの中にあった取扱説明書を読んだ。そこでようやくアイドリングストップをオフできるボタンがあることを知った。エンジンをかける度にまずはアイドリングストップをオフにすることは覚えたけれど、今度はウィンカーが3秒程度で止まってしまうことに気づいた。また取説を頼り、ウィンカーは四段階に分かれていることまではわかったものの、どうがんばっても3秒のウィンカーしか出せず、結局右や左に曲がる時は、ウィンカーを手で支えっぱなしでハンドルを切っていた。
ちょっとでも車線をはみ出せばピピピっとアラームが鳴り、風が強い日だったので、何か物を踏めばまたピピピっとアラームで警告された。この車はぱっと見、同じ車種だけど全然別物だと気づいた。15年前の車がガラケーレベルなら、この代車はスマホだと。車の進化に圧倒され、乗り慣れないうちに、6時間で無事車検終了の電話をもらった。
 
最初、クラクションを鳴らされ、動揺したけれど、待っている間に立ち寄ったお店ですみっコぐらしのくじを2回引いたら、ずっとほしかったとかげのぬいぐるみをゲットできたので、悪いことばかりじゃないなと慰められた。とかげを新しめの車に乗せることができて良かった。

代車の助手席にとかげ。

車を受け取りにディーラーへ向かうと、お願いしていた通り、サビがひどい部分は白く塗られていて、タイヤも新しくなったせいか見違えるほどだった。営業マンの方には「これからも(車を)かわいがってあげてください」と言ってもらえてうれしかった。
運転し慣れた車で帰ると、整備してもらったせいか乗り心地が良くなっている気がした。高めの部品交換を迫られ、一時期は中古車も脳裏を過ったけれど、やっぱり車検を受けて良かったと思えた。15年で15万キロの車…。せめて今回だけと車検を受けたけれど、がんばれば20万キロまでは乗れるかもしれない。もしかしたらあと1回くらいは車検通せるかもしれない。地元ではなく、ここのディーラーに頼れば20万キロまで乗れるんじゃないかと希望が湧いた。

車検後、自宅にて虹が架かった時。

後日、車検証も受け取り、ステッカーも貼ってもらい、完全に車検が終わった後、見積してくれた整備士さんの名前がふと気になり、ちょっと調べてみたら、なんとレーサーもしている整備士さんということが分かった。
偏見かもしれないけれど、仕事以外に打ち込めることがあると、心に余裕が出て、仕事もますます熱心に、誠実にできるのかなと思った。ブレーキの時も、見積の時も、真摯に対応してくれて、好青年だなと思っていたので…。

(※推し整備士さんのyoutube。)

動画見て思ったけど、こんなすごい運転技術ある方を私は8月のブレーキの時、異音を聞いてもらうため、ボロい車の助手席に乗せて下手な運転してしまった…。逆に運転してもらって、助手席に乗りたかったかもと思った。

同じメーカーのディーラーでも、店舗によって全然対応や質が違うということが今回の件ではっきりしたので、車を購入した店舗にこだわらず、他の店舗に行ってみるのもありだなと思った。そのきっかけはいつも参拝している神社で急ブレーキを踏んだことにあるので、神社の神さまの思召しに感謝したい。

神社の駐車場にて。サビがひどかったのは後輪の下。

車検後、もちろんその神社にお礼参りに行きました。

ピンク色に染まった仙台大観音の近くにて。

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外出先でまた虹に遭遇。

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