『赤いポスト』2019.10.12



ぼうっとしている間に溶かしたココア。温めた息で見つめた窓から、その手に触れたいの。ラブレターみたいに。透明なマジョリティーを楽しみたい。一人暮らしの休日。ハラハラの仔犬を撫でる道端。スーパーの袋まわしてシロップ。いつでも見てたいの、SNSみたいに。三秒間で更新して飛び越える、赤いポストのランデヴー。保守的になんてなりたくないな。少女漫画みたいに。ぐるぐる回る頭の中を、大きな瞳が覗き込むように、過ごしたい。一緒にいようよって、世界の果てまで。この手紙が届いたらきっと、変わるんだろうな。色があふれて!溺れちゃうcry、泳ぐから君と。最高難度まで息したいよ。少年漫画みたいに。覚悟決めて集めた勇気、大きな背中で守る強さみたいに、とどけたい。忘れたくないな。いつかになっても。この手紙を残すからきっと。見えるんだろうな、君を透かして!離れちゃう未来、想像するくらい、好きなんだから。二分間で温めてあげる。パスタみたいな手軽さで抱きしめるの。憂う今も、好きなんだから。一人暮らしの休日。お風呂でだって考えちゃうな、赤いポストに投函して。猫足で届けるお手紙。香水みたいに吹きかけて、生活が変わるよ。



お怪我等ありませんでしょうか。台風、お気をつけてお過ごし下さい。

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