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剥がれ落ちる追想いつ、 か 過去へ止まる心臓、肺が苦し い、虚で染める、 坑道埋…
ビー玉の傷に未来を重ねていた 愛されなくなった頃、この傷を 大切にしていたことをわすれて …
冬を越すのを諦めたのかもう少し粘るのかいっそちぎってほしいのか。枯れ花に手をかけると、私…
撮影する姿が好きだった。 染めた髪が日に透けてきらきら光っていた。 魔法瓶から温かいお茶を…
蜘蛛の網に引っかかったような気分。 洗っても許してもらえない水道管の途中、指で汚れを掬っ…
海岸線が寂しげだったから、サンダルを投げた。 君は笑っていた。 崖の上から見たら、怒ってい…
世界がきらめいて見えた瞬間がある。私は元々好奇心が強くて、何にだって興味があった。小説を読めば入り込んで抜け出せなくなるし、音楽は止めどなく聴いた。それぞれの世界へ飛んでいくことが出来た。 つまらないと思うのは、いつも日常と対比したときだった。何も起こらない毎日、というわけじゃない。自分で何かを起こしてみたくて、子どもらしいことなら何でもやった。 学校をサボるとかゲームセンターに行くとか、その程度で冒険になったし、学校の友達から冗談を言われたり、変なキャラ付けをされたりしたら
たまに、自分を嫌うことさえ否定されるならどうしたら良いんだろう、と思うことがある。 イン…
やってしまった、と妹から連絡が来た。その手編みのマフラーは被害者男性の自宅ポストに押し込…
溺れた花を燃やす少女の背中に骨が浮いている。「私はどうして泣かないのかな」「どうしてだろ…
世界が一度壊れなければ創りなおせないなら、元は醜くあったほうが良いのかもしれない。何の感…
苛立つ明滅する灯を一つずつ消してゆく, さようならさようならを唇で紡ぎながら, 一つずつ忘れ…
忘れ泣く刃物と人間の末端. 一つ一つ果物を潰すように, 滲出液は指の傷へ滲み痛み, 皮を剥く眼…