『抹消』2019.12.1



忘れ泣く刃物と人間の末端.
一つ一つ果物を潰すように,
滲出液は指の傷へ滲み痛み,
皮を剥く眼球の光消えて膿.
暗闇は何も見たくないから,
彩度を失い味の消えた食事.
壊れた心と血液を忘れた空.
寂れた雨が降り続けている,
潰れた指先から記憶が流れ.
熟れた身体から蛆虫が消え,
少しずつ透明になり果てた.
透き通る身体に羽が生えた.
君の記憶から消えた身体で,
味のしない肉を噛みつづけ,
美しく色の溶け出した雨と,
いなくなった僕は打たれる.
泣く錆び歯車は音を立てて,
美しく保たれる記憶と精神.
消えた世界は静かで平和だ.
僕の消えた.




暗すぎて自分大丈夫かな,と思いました.
大丈夫です. すみません. がんばります. 

他人を攻撃する意思はないです, 不快に思われた方がいらっしゃいましたら申し訳ありません.どちらかといえば自傷です.

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