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「物欲なき世界」から紐解く未来。「歩み寄り」の細分化。

明日、ちょっとした新企画の提案がある。
今日は、それに向けて、関連事項を整理する。

どういう提案かは、何となく感じ取ってほしい。
そして、助言を求む。

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「物欲なき世界」から紐解く未来

先日も登場したが、2015年に出版された「物欲なき世界」という本は、非常に興味深い。

ネットに3行の要約があったので転載。

・「物欲を満たす=幸福」という価値観からの転換
・大量生産/大量消費を謳う資本主義の賞味期限が近づいている
・本当に欲しいものは?この回答を経済の言葉以外に持つ
<補足>
これまでの時代は消費と幸福が密接に結びついていたが、モノが溢れる時代において一つのモノを所有する喜びは希薄になった。これからは消費ともお金とも結びつかない幸福のかたちが模索されはじめている。「何をもって幸せとするか」をめぐる価値観の対立は今まで以上に激しくなる。というもの。

「生き方」が最後の商品となった。
という言葉が特に印象的。

3年前の本なので、今更感もあるかもしれないが、時代の流れを大きく示唆した納得の内容になっている。

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自分なりの言語化

これをベースに自分なりに話を並べてみる。
違う解釈や足りない部分があれば教えてほしい。


<時代の流れ>
①インフラが整う前
 モノ自体に価値がある時代

・「商品を集める」「多くの情報」が重視される
・百貨店的なアプローチ
    ⇓
②モノが溢れた後
 整理するコトに価値がある時代

・「商品や情報を整理する」が重視される
・セレクトショップ的なアプローチ
    ⇓
③整理された後
 歩み寄るコトに価値がある時代

・「個人の暮らしに合わせた展開」が重要
・ユーザー視点のUGC的なアプローチ

現在は②と③の狭間。

さらに「歩み寄り」を細分化すると、
面白い話になってくる。

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「歩み寄り」の細分化

◆参加型での多様性の拡張

商品仕様からユーザーに歩み寄ると「カスタマイズする」、さらには「ユーザー自身が作る」という方向になる。

まさに、無印の「IDEA PARK」というサービスはこれを露呈している。

IDEA PARK:「商品の改良」「再販希望」「あったらいいな」の3つのテーマで自由に投稿できるサービス。開発チームが随時返答し、ここから商品が生まれることもある。


◆「つながり」という本質的な欲求

ユーザーの幸福度から歩み寄ると、人間の本質として「共有」というものは外せない。さきほど「何をもって幸せとするか」とあったが、人は1人では生きられないし、孤独だが幸せという状況は考えにくい。昨日のnoteにも書いた通り、人は「つながり」を求める。それゆえ「ライフスタイル」の先には「環境」があり「コミュニティ」がある。

これに関連して、
興味深い2つのサービスがある。

1つ目は好きな映画やドラマをストックできるサービスFilmarks」。ユーザー同士で趣味趣向を共有することが出来、誰もが気軽に発信者になれるところが良い。

Filmarks:国内最大級の映画・ドラマレビューサービス


もう一つは、昨夜、忘年会にも遊びに行った「DIGLE」こちらは音楽のプレイリストを共有できるサービスで、ムードに合わせたセレクトや並べ方のセンスなど、DJとも似た要素がありつつ、新しい音楽の形を作っている。

DIGLE:世界1億人のユーザーを誇る音楽ストリーミングサービス『Spotify』をベースにした音楽共有プラットフォーム

どちらのサービスも「共有する」という点に重きがある。


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上記の「歩み寄り」のポイントは、自身が運営するHITOKOMAでも意識しており、「主体性」や「コミュニティ」、「共有」という言葉が多用されるのは偶然ではない。よく考えれば、音楽のプレイリストを作るワークショップも開催しているし、映画イベントではモノの価値を見つめ直す「365日のシンプルライフ」を上映した。


ということで、
提案前に何となくは、まとまった気がする。


「歩み寄りの細分化」は書きながら考えたことだが、これ以外の要素があれば、是非教えて頂きたい。「自然な接点を提供する」という要素もありそうだなと。


今日は以上。

まだまだ浅いが、
読んでくれてありがとう。


※トップ画は「365日のシンプルライフ」で、倉庫にモノを全て入れ、家に何も無くなった時のシーン。


今日は面白い友達と飲むので楽しみ!

"楽しい"をつくっていきます。