「思いが上手く言葉にできない」ときは
「上手く言葉にできない」という悩みは多い。
私の講座に来られる方も、はじめは、本当によく口にされます。
(そのたびに、脳内で小田和正がリフレイン。
ことーばにーできーなーいー。
あんな巨匠ですら、うまく言葉にできないんだから、私たちが自分の思いを言葉にできなくて当然だよなーと思ったりします)
「うまく言葉にできない」には2段階ある
「思っていることが上手く書けない」という場合、2つの段階があります。
1.自分が何を言いたいかわかっていない
2.言いたいことはハッキリしているが、うまく言葉にできない
これ、似ているようで、違います。
要は、自分の言いたいことを、自分で把握できているかどうか。
言いたいことはあるけれど、「言葉が見つからない」場合
2の場合(何が言いたいかは、自分の中でつかめている場合)は、とにかく、今頭の中にある言葉を書き出す。
こんな言葉じゃないんだよなーと思いつつも、とにかく書く。
自分が書き出した言葉が、次の言葉を連れてきてくれます。
それを、書き出さずに、「脳内だけ」で考えちゃっているから、いつまでたっても、次の言葉が出てこない。
いったん紙に書けば、「これはちょっと違うな」とわかります。
そうすれば、
「同じようなニュアンスの違う言葉はないかな?」
「具体的に言うとなんだろう?」
と、どんどん展開していけます。
(「類語辞典」は一つあると便利です。ない場合は、「○○ 類語」でググってもOK)
おススメは、スマホやパソコンに書かずに、紙に書くこと。
あれ?この漢字なんだっけ?ひらがなとカタカナどっちがいいかな?
なんて考えているうちに、次の言葉が出てきやすくなります。
大事なことは「上手く言葉にできない」で止まってしまわずに、今、脳内にある言葉を可視化すること。
自分が書いた言葉が、次の言葉を連れてきてくれます。
「しゃべれるけど、書けない」という人は
「上手く言葉にできない」という人の中でも、
書くのは苦手だけど、話すことはできる、という人もいます。
しゃべるとスラスラ言葉が出てくる人や、
「話している言葉は、わかりやすい」と人から言われるような人です。
でも私は、
「話す」と「書く」は、結局同じだと思っています。
言葉にする、という意味で。
だから、「話すのは得意だけど、書けない」という人は、
話している言葉を録音すればいい。
音声入力で文章を書くのもいいし、
iPhoneなどに録音したものを、自分で書き起こしてもいい。
「書こう」とするから、固い言葉になったり、言葉が出てこなかったりするなら、
しゃべり言葉で話して、そのままそれを文字化すればいいのです。
(文字化したものを、最後に整えればOK。私は、本の原稿も音声入力をベースにして書いています)
自分でも「何が言いたいかわかっていない」場合は、とにかく口に出す
自分でも何が言いたいか、言いたいことがつかめていない場合は、
とにかく「口に出す」ことです。
話している間に、考えがまとまることはよくあること。
「上手く言葉にしよう」としなくていいので、今思っていること、考えていることをとにかく口に出してみる。
自分で話したことを、スマホで録画して聞いてみましょう。
その際に、自分が何度も繰り返して言っているフレーズがあるはずです。それが「自分が言いたいこと」のベースです。そこから、「しっくりくる言葉」をさらに磨いていけばOK。
ひとりでやるなら、誰か一人に向けて話すイメージで。
できれば、本当に誰かに聞いてもらうのがベストです。
その際は、「それいいね」「それはおかしい」とジャッジしない人を選びましょう。
基本的に何を言っても「いいね~」「それでそれで?」と話を引き出してくれる人。
そして、漠然としたことを言ったときには、
「具体的に言うとどういうこと?」
「たとえば、どんなことがある?」と質問してくれる人が良いですね。
「思いが上手く言葉にできない」と感じている人は、ぜひ、自分でしゃべったことを音声で聞いてみる。
試してみてください。
私が毎日「話しながら言葉を作っているラジオ」
テーマだけを決めて、言いたいことを言葉にしながら話しています。
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