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安心感をもとめて、セットアップの服ばかり買っていた

年末にクローゼットの整理をしていると、あることに気が付いた。この1年なぜかセットアップの服ばかり買っていたのだ。

仕事柄スーツは滅多に着ないので、これまで上下セットの服を買う機会はほとんどなかった。昨年の初夏頃から急にセットアップが増え始め、最近の自分の買い物行動を思い返しても、セットアップにばかり目がいき、いまだセットアップを探している。

無意識的にとっている自分の消費傾向には意味があるはず。まずは、セットアップのいい所を考えてみた。

<セットアップのいい所>
・コーディネートの手間がいらいない
・個別で着回しができる
・1枚(または1,5枚分の価格)で2枚変える

次に、なぜセットアップを求めるのか心理面を考えてみた。

<なぜセットアップを求めるのか?>
・外出の機会が減ったので、外出着に極力お金をかけたくない
・外出の機会は減ったけど、外に出るときはそれなりに見せたい
・このセットを着れば、それなりに見えるので安心


コロナ以降、買い物という消費行動に『安心感』がより求められるようになったと感じている。こうして自分の消費行動を振り返っても、安心感が欲しくて、お得感があり使い勝手の良いセットアップばかり購入していたことに気が付いた。コロナ禍で行先が見えない不安や、健康に対する不安は、洋服を買う際の行動にもしっかり現れていた。

2020年はグレーが大流行した。パンデミックへの不安や経済の不透明さ、米大統領選挙の行く末など、シリアスな "今"を表したような色がグレーだ。そして、2021年はホワイトがトレンドカラーだ。ウィルスへの不安を払拭し、クリーンで清潔感のある色の代表。

消費行動の方向性を決めるのは世の中の潮流だが、世間の動きやトレンドを血眼になって追いかけたりしなくとも、社会の一員として機能している自分の行動を丁寧におっていけば、おのずと次の傾向が見えてくるものだと改めて気が付いた。

ここからはあくまで個人的な予想だが、コロナ疲れや自粛のストレスで、「ちょっと位いいか」が消費行動やトレンドにも出てくるようになる気がしている。思いきり羽目をはずすのは気が引けるけど、ストレスはどこかで発散したい。

例えば、白や黒といった無地のモノトーンのシャツにワンポイント派手柄の生地が使われるよなデザインの服や、クラシックなコーディネイトに派手な小物をプラスするスタイルが指示されるかもしれない。

テレワークになりONとOFFの境界線がなくなったことで、「ON」「OFF」「ワンマイル」の3シーンに適用できる服やアイテムが主流になるかもしれない。

いずれにせよ『安心感』を感じさせてくれる消費が軸になることは間違えないだろう。

2021年も十分注意しながら行動をしていく1年になる。

ちなみに今私のスマホには、ホワイトのセットアップと少し派手なデザインのバックが1個ずつ、購入直前の状態でカートに入れられている。


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