私の芸術運動207みなさんお幸せに

思っているだけで実は何も出来てない様な感じがするし、実際に何をしたのか?と聞かれても答えられない、ただ描いていただけだ、しかも私なんかよりも描いている人は沢山いるだろう。

色んなことを加味しても私はやはり何もしていないのと大差ない気がする、そもそも行動できていないと感じる根本的な原因は、私が思うに知識が無いからだと思う。何をどうすれば良いのか?がわかっていない、それを建設的に考える知恵がないのだろうと。

人間的に見て歳の割に子供っぽい、落ち着きもないし、協調性もない、見た目がというわけではなくて本当に私は子供っぽい、必死に年相応のむしろそれ以上を装っていても、やっぱり子供の心が抜けないでいる、私は大人にはなれないし、社会にも上手く適合出来ない、やれば出来るけど、板にはつかないと思う。

新しいバイトを始めたのだが、私の一つ年上の社員の方に教わっている、私なんかよりも随分落ち着いていて大人に見える、家庭もあって余裕がある様に見える、私は新人で仕事もまだまだ不安定で不安の中必死に頑張っているけれど、ふとした時に「自分は一体何をしているんだろう?」と考えてしまう。仕事が嫌なわけではないけれど、心の底から私は何をしているのだろうか?と考える。

今私は東京のとある喫茶店で働いている、なぜかというとそれは、私が珈琲の知識や技術を付けたいと思ったからだ、珈琲一杯に魂込める仕事というものが私にとってなぜかとても興味を掻き立てられる、あの空間は特別で、非日常、本を読むも良し、考え事をするも良し、何もしないのも良し、私はそういう空間で生きて行きたい、自分の喫茶店を構え、アトリエが併設されていて、本棚には本が詰まっていて、店内は珈琲の香りが立ち込める、壁には私の描いた絵が飾られたり、面貸しとして駆け出しの画家の絵を飾ってあげたり、グループ展や個展を開催したりする、絵だけじゃなくて詩人の詩を掲載したり、彫刻家の彫刻を置いたりして、奥の個室では月1で芸術仲間達が集まって議論を交わす、お互いの作品を批評したり、時には口論もあるけれど励まし合いながらいいものを創る為にお互いを刺激し合う、詩人や小説家の朗読会を開いたり、音楽家の演奏会を開いたり、そんなたいそうなものじゃなくても「じゃーいっちょやってみようか」くらいのノリで、思いつきの様に何かが始まるそんな空間。

私の妄想はそんなものだけど、喫茶店の経営はそもそもそんな簡単なものじゃない、知識や技術はもちろん、お金もかかるし、色んな契約もあるし、審査もある、何よりお客様が来なければ到底維持もできない、その為の勉強を私は馬鹿なりにとりあえず喫茶店で働いてみようと動いてみた、絵を描きながら喫茶店で働き、必要なものを学び、お金も貯める、今の世の中こんなアナログで地道な事がいつ実現するかわからないけれど画家になるのも喫茶店をやるのも結局は描いて働かないと何も始まらない事だ。

最近は地元の友達が会社を立ち上げた話を聞いたり、美容師をやってた頃の同期が店長になっていたり、お店を出したり、バイト先の年下の社員の子がお店を任される様になったり、独立していった事もあった、私はそんな騒がしく動く日常の中をテクテク歩いて来た、しかし私はどうだろう?実際に何をしたのだろう?画家として誰かに認められる事もなく、個展をやっても無視され、たまに「頑張って」と声をかけられはしてもそれまで、その言葉をありがたく受け取るもののその人の心に残ったわけでもなく、付き合いで絵を買ってもらったり、時には怒られ「辞めろ」と言われたりして、私はいったい何をしているのだろうか??と愚痴を吐いてはみたものの、私は正直気にしていない!!しかし私のそういうところが駄目なんじゃないか?と思うのである。

私は自分が「これこそ!」と思うものを描いている、しかし、それ以上でも以下でもないのですただ「どうぞご自由に!」と言われている気がする、結局人生の最後に私には何もない様な気がしてしまう、しかしそれが辞める理由にはなり得ない、私が諦めるという事はしないだろうと思うけど、それが逆に私を追い詰めてゆく事になるかもしれないと思う。

そんな不安と同じかむしろそれ以上に、私は自分を信頼してる、私が想像している事はいずれ全て現実になると思っている、つまり、私の名前は画家として認知される様になるだろうし、そんな私が経営する喫茶店も実現する、頭の中にあるアトリエ兼喫茶店やその中で紡がれる物語も形を成すだろうし私の良いと思う生き方ができる様になるだろう。

だけど、もしかしたら私の考えている事がいつの日か蜃気楼の様に立ち消えてしまうかもしれないという一抹の不安は拭えない、中身の無いとても空虚な、それこそ子供が描いた絵空事に過ぎないのかもしれない。

それはやってみなきゃわからない。

だけど私は今までやりたい事をやって来たけど、何も成した事はない、成功体験が無いのである。

いつか、そのうち、こうなったら、こうしてから、キリがないね。

みんな幸せになれば良いのに。、笑

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