ひろきなかやま

絵描きです/ハゲのあいつばっか描いてる者です/福島県出身/東京在住/絵とかアートのこと…

ひろきなかやま

絵描きです/ハゲのあいつばっか描いてる者です/福島県出身/東京在住/絵とかアートのこととか/音楽のこととか/日々思うこととか/自主イベント「音楽ノススメ」も不定期で開催しておりますhttps://www.instagram.com/konoki_nanno_ki/

最近の記事

マティスが好きで。

4月27日〜8月20日に東京都美術館で開催されている「マティス展」を観に行きました。 開幕当日に1人で行って、先日友達ともう一回観に行きました。1人でなんぞなんぞと思いながら、友達と行ってこの良さ伝えたいと、どうにかこうにか言葉にしなきゃと思えど言葉は出ても的を得たか自信がない始末。それだけ未知数で説明し難い存在のマティス。 まずお伝えしたいのは自分はマティスの大ファンだということ。それはそれはビッグファンです。 20歳ごろに様々な作家に感銘を受け、ゴッホやモネやピカソ

    • 海が見える町。

      新型コロナも5類移行でマスク着用も個人の自由となり、催事や飲食、旅行への難易度も更に緩和した時が来て嬉しく思う。個人的にも花粉症がそろそろ治まり、マスクを外して暑い夏を過ごせるのは楽しみだ。 そんなコロナ収束を感じさせるタイミングで、育った地元の福島県双葉町に行ってきた。 東京から電車で約4時間。3時間ほどで双葉から南に位置するいわき駅で乗り換える。時間は11時すぎ、電車は1時間に1本だ。30分ほど街を散歩する。5月と言えど夏のような陽気で空は高い。夏は涼しく、冬も雪が降

      • 新生活には「道」がいい。

        春というと卒業だったり進学だったり就職だったり、新しい環境になる事が多いこの時期。次節の仕組みでどこかを卒業したりどこかに属せる事におめでとうっていうノリが未だに分からないけど、本人が熱望しての卒業だったり満を辞して属する事ができたなら確かにおめでとうだなと思う。 自分も高校を卒業して上京して、一人暮らしを始めて、行きたかった学校にも行けて意気揚々としてた18歳の春。 入学したての最初のアートの授業で先生が言ってくれた言葉が今も残っており、この時期だったり、引っ越したり、

        • デ・ラ・ソウルに学ぶ。

          ヒップホップ界のレジェンドMC、De La SoulのTrugoy the Doveが亡くなった。近々は好きなミュージシャンや著名人の訃報が立て続けに起こっている気がする。自分が憧れた世代が高齢になるのも確かだが、世界平均寿命は71歳。日本の男性は82歳。アメリカの男性でも77歳と言われている。トゥルーゴイデイブは54歳。まだまだ生きて欲しかったが、この数年は闘病生活だった事が報じられていた。先日行われたグラミー賞でのヒップホップ50周年記念ライブでも錚々たるメンツがステージ

        マティスが好きで。

          届きますように。

          東京でも雪が降った事か、先輩の友人が8cmシングルのDJをしていた事か、NBAレブロンジェームスの歴代最多得点の事か、自分の身の回りで起きた事で何を思うか考えていたけど、トルコで大きな地震があって、言葉にならない思いをしてる人が多くいるだろうという事。 SNSやニュースを流し見するのが日課になっている自分。無駄に情報が刷り込まれるのは嫌だなと思いながら、やはり気になるワードや映像があると目が留まり、自分が関心を持っている事を再認識する。「トルコ南部シリア国境付近で大地震、M

          届きますように。

          音楽ノススメにのって。

          自主イベント「音楽ノススメ」。プライベートの友人6名で催していた音楽イベント。皆んなで会って、顔を合わせて、そこに仲間のセレクトの音楽があって、その音楽が話のきっかけになったり、食事が美味しくなったり、体が熱くなったり、話しの中でまた新しい何かが生まれたり、友達の友達と友達になったりして。 でもコロナが起きて集まるのも難しくなり、人に会うことに制約が増えてしまった中で生まれた企画がプレイリストを作る事。それも今回で第10段になった。 思えば次のイベントはどうしようと話して

          音楽ノススメにのって。

          既にそこにあるものがアート。

          久しぶりの投稿になりました。 今回は国立近代美術館で開催されている「大竹伸朗 展」についてでございます。 「宇和島駅」のネオンサインに迎えられ、その空気ごと移設されるような暗示にかかり、文字という平面が立体になり、看板に導かれるようにその土地を想像するだけで展示への旅行が始まります。展示入口に掲げられた表題のテキスタイルも大竹さん独自のフォントで文字という記号も、一つの絵として書く、読むという創作に迎えられ、中に入れば代表作のスクラップブックという塊。平面とも立体とも言えぬ

          既にそこにあるものがアート。

          桜ってアート。

          3月。花粉症の自分には厳しい季節です。短いまつ毛が上下にくっつき重たいまぶたが更に腫れて、鼻と喉がしんどくなり、処方箋を飲めば眠気と胃のムカつきに苛まれる季節。いきなり元気のない発進ですいませんw 今回は国立新美術館にて開催中の「ダミアン・ハースト ”桜” 展」に行ってきました。 ダミアン・ハーストといえばイギリスを代表する現代アーティストです。20代の頃からYBA(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)として90年代から活躍し、アメリカ中心の現代アート界に名を轟かせまし

          桜ってアート。

          翻訳がアート。

          コロナで社会がざわついて丸2年が経ち、若干収束の兆しが見えたかに思得た矢先、年明け感染者の急増でまた自粛ムードな空気を感じる今日この頃。 しかし収束を想定していたのか、2022年は行きたい展示が目白押しで楽しみでなりません。先日その中でも楽しみだった東京都現代美術館で開催中の「クリスチャン・マークレー 翻訳するアート」に行きました。初めて作品を見たのは2011年の横浜トリエンナーレに展示されていた「The Clock」でした。映画に映り込む時計のシーンを繋ぎあわせ現実の時間

          翻訳がアート。

          おめでとうの言葉に。

          先週、無事久しぶりの展示が終わり、近々のモヤモヤした気持ちや製作への意図がまとまって、とても嬉しく思います。 そして何より、このご時世にわざわざ来場してくれて、自分の一番パーソナルな部分を見てもらって、そこを起点に話をしてもらって、感想ももらえるというのは、とても贅沢な時間で、心から感謝しております。 おかげで気づきや発見や新たな創作意欲が湧いてきて元気が出てきます。やはり自分はこの作業をすることと、それを見せることが好きなんだと再認識しました。 今回は徒然と描いている

          おめでとうの言葉に。

          福島県双葉郡双葉町大字西原35-2-2

          18歳で東京に出てくるまで、福島県の双葉町というところに住んでいました。もう人生の半分近くを東京で過ごしていますが、この町で知って、感じて、考えたことが今もベースにあるんだと思います。「ふるさと」とはそういうものなんでしょうか。 20歳の頃に絵でやってくぞーと意気込んでいましたが、しばらくして、自分の作風に自身を失っていた時期に描き始めたのが「自画像」でした。自画像と言っても、自分の顔を見てそれを丁寧に描くというよりも、自分が何も見ずに言える事、浮かぶこと、思い出せる事、気

          福島県双葉郡双葉町大字西原35-2-2

          ちゃんとくらいたい。

          気づいたら全然更新してなくて、すごい日数が経っていて、何をしていたってお金を稼いでいました。このご時世に、年末年始に、お金を稼ぐ手段があるという事は前向きな事と考えています。 マスクが常套化し、「化粧」をする人が減り、化粧品が売れなくなり大打撃。という話を聞いて、、それは気づかなかった、、!なるほど、、、!!と、男子の自分は、またコロナ以後の生活がどうなっていくか想像していました。 東京都心在住の自分。やはり緊急事態宣言の影響があり、飲食店の明かりが消え、暗い街並が目立ち

          ちゃんとくらいたい。

          美術館に行くのは。

          最近また美術館も動き出して、制限はあるけれど展示を見に行くことができて嬉しいです。 思えば何で美術館に行くんだろう。子供の時は親に連れられて行ったことはあるけど、古臭かったりよく意味も分からなくて、テンションが上がる場所じゃなかった。 18歳の時に東京に出てきてからも、友人は現代アートなるものの展示に行ったりしてたけど、自分には関係ないと思って気にしてなかったのに。 20歳にもなり服飾の専門学校を卒業して、絵やアートなるものでやっていこうと思っていた時に、何から始めたら

          美術館に行くのは。

          ノッってますか。

          マスクが当たり前になってきたのはいいけど、乾燥するのに蒸れるせいかマスク形に肌荒れするのがしんどい今日このごろです。 段々以前の日常に戻ってくるのかなと錯覚しそうなタイミングでまた外出自粛しましょうと言い出して、行ったり来たり、踏んだり蹴ったりだなと思ってなりません。 そんなことを思いながらテレビを付けるとスポーツニュースがやっていて、ソフトバンク優勝について桑田真澄さんがコメントしていました。「両チームとも選手は揃っていたんですけど、ソフトバンクの方が、楽しんでいました

          ノッってますか。

          新しい画材のこと。

          なんの事かって最近、iPadで絵を描いているんですが、自分としては新しい「画材」を手に入れた気分で描き込んでいくのがとても楽しいこの頃。 色々描いてて思ったことがありました。今までは鉛筆、ボールペン、マジックペン、コピックペン、スプレー、アクリル絵具を主に使ってましたが、iPadではそういったテイストになるようタッチが選べます。 やはり今まで使っていたものと類似するタッチを選んで描いていますが、「違い」に気づいて、驚きと喜びがあります。 鉛筆は削らなくてよくて、インクも

          新しい画材のこと。

          「生」の距離。

          未だに関わりの薄い人が急にマスク外すと、ぬ〜べ〜の口裂け女か、プレデターの本当の口を見たときくらいビクッってなります。きっと今年生まれた子や小さい子供たちは素顔の感覚が違いそうですよね。 確か幼稚園の時、地元の公民館になんかの女性歌手が来て家族で見に行って、最前列にいたもんだから、「お子さんも来てくださっています」みたいな感じで前においで〜と促されたが、シャイだった自分はモジモジしていると、代わりに兄が前に出てくれて、しっかり握手して戻ってきて、その兄から、香水か化粧品かの

          「生」の距離。