山田寛久 | Asana ソリューションエンジニア

自著「なぜ僕はここで働くのか」(ダイヤモンド社)が発売中! Asana日本支社1号社…

山田寛久 | Asana ソリューションエンジニア

自著「なぜ僕はここで働くのか」(ダイヤモンド社)が発売中! Asana日本支社1号社員。東大理一入学、ハーバード大学コンピューターサイエンス学部卒。在学中Google本社やPalantirなどでインターンし、新卒でAsana本社にエンジニアとして入社しました。

最近の記事

長期インターンは企業と学生にとってWin-Winとなりうる

日本でも徐々に長期インターンの流れが広まっているようです。 米国の大学で学び、インターンシップの恩恵に大いにあずかってきた身としては大変喜ばしいことだと思います。 私は夏休みといえば決まって長期インターンに参加していました。1年生の夏はボストンにあるスタートアップにて、2年生の夏はグーグルのマウンテンビュー本社にて、3年生の夏はPalantirという会社のパロアルト本社で働きました。そしてAsanaに就職後は、メンターとしてインターンを受け入れる立場に立ちました。 長期

    • いかにお客さんの期待を裏切るか

      アサヒの生ジョッキ缶が飛ぶように売れているようです。缶の上部分を丸ごと外して、生ジョッキのような感覚で飲めるという斬新なアイデアで世間を騒がせました。こうしたニュースを見るたび、お客さんの期待を裏切ることの重要性について再確認させられます。 私はAsanaというIT製品をエンジニア日本のお客さんに紹介する仕事をしています。営業活動といえばそれまでですが、通常の営業とは異なり私はエンジニアという役割でお客さんと接します。製品を使ってお客さんの課題を解決することを生業としている

      • 多様なチームだとやりづらい?それはうまく行っている証拠

        #女性に活躍して欲しい理由 、いくらでもあります。男女で活躍の幅に差があるのは倫理的に間違っているから。優秀な女性が活躍できないのは社会としてもったいないから。日本の人口が縮小している中、女性にも活躍してもらわないと経済が回らないから、、、などなど枚挙に暇がありません。 どれももちろん非常に重要です。しかし一つ持ち続けたいのは「どの理由を前面に押し出せば、実際に女性の活躍の場が増えていくだろうか?」という視点です。 男性に刺さる「女性に活躍して欲しい理由」2021年にもな

        • ビデオ会議で同僚を笑かす話

          皆さんビデオ会議やっていますか?私はリモートワークが続いていて、ビデオ会議は最低でも一日3時間はやっています。 対面であれば前後に雑談したり、一緒にランチを食べに行ったりなど、交流のチャンスが自然と発生しますが、やはりビデオだとそうも行かないのが悩みの種です。Zoom飲みが流行ったりもしましたが、やはりリアルで会っての雑談には及びませんよね。 その一方で、ビデオ会議だからこそ生まれる笑いというのもあると私は思います。当然業務時間中ですから、仕事を円滑に進めることが最優先。

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          ヘルシーとテクノロジーで若者の外食離れを食い止める

          今回は以下のテーマへのアンサー記事です! 20代・30代の若者層に今後求められるレストラン像について考えました。 若者向けの外食ビジネスは厳しさを増している外食に関わらず、そもそも若者はお金を使わなくなっています。 ここ15年で若者向けの市場規模は3割も減少!若者の財布のヒモは固くなっているんです。 そしてやはりと言うべきか、若者の外食離れが指摘されています。1989年から2014年の間で、例えば男性が外食にかけるお金は54%も減少したとのこと。 これら調査結果が出て

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          ツイッター社を私は責められない

          米国議会占拠を受け、トランプ大統領のツイッターアカウントが凍結されました。追って、政治的に偏った計7万アカウントも凍結されています。 このツイッターの決断をドイツのメルケル首相が批判するなど波紋が広がっています。ツイッターCEOのジャック・ドロシー自身、「危険な前例だ」と警鐘をならしているほどです。 表現の自由はどこまで制限してよいのでしょう。偉い法律の先生方が研究に研究を重ねてもなお結論が出ない、難しい問題です。 しかし結論が出ないながらも、ツイッターやSNS各社は日

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          シリコンバレー人材流出論の真偽

          昨日こんな記事を読みました。 生活費の高騰やコロナを理由に、テック人材がシリコンバレーから流出しているという記事です。イーロン・マスクやオラクルが拠点を移したテキサスが、流出先としてよくあげられますね。 私自身シリコンバレーを脱した一人です。大学を卒業して3年ほどAsanaのサンフランシスコ本社でエンジニアとして働きましたが、その後Asanaの日本展開に従事するべく東京に拠点を移しました。 自分の経験と照らし合わせて、この頃よく聞くシリコンバレー人材流出論に対する考えを

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          今度出る本の前書き

          以前noteでお伝えした通り、この度ダイヤモンド社さんから書籍を出版します。 未だにタイトルが最終確定していないのですが(もう一生決まらないのかもしれません)、原稿はどんどんと進んでいて、この前一番最後に書いた前書きを書き終わりました! まだ変更がきく今の段階で皆さんのお声を聞きしたいこともあり、以下前書きを転載します(本が発売になると、このnoteは消すことになってしまうかもしれません・・・)!読んでみて頂き、https://twitter.com/hirohisa_y

          書籍が出ることになりました!

          先日、「ダイヤモンド・オンライン」に私のインタビュー記事が掲載されました。 自分が積み上げてきたキャリアはけっして長いものではありません。しかし、大企業とスタートアップ、アメリカと日本、エンジニアリングとビジネス・・・等々、多様な環境を見る機会には恵まれてきたという自負があります。 そんなこともあってか、私は日々働くということについて考えています。今回ダイヤモンド社さんに取材いただき、日頃の考えをかなり正確に文章に落として頂けました。もしよろしければ、お読み頂けると嬉しい

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          「フランスのMIT」とハーバード、両方で学んでみて

          私は大学で1学期だけ、フランスに留学をしていたことがあります。ハーバードの交換留学プログラムで、行先は「フランスのMIT」とも言われるエコールポリテクニーク(以下ポリテク)です。ポリテクはフランスの理工系の大学では最難関と言われ、3名のフランス大統領や、多くの大企業のCEOを輩出していることで有名です。 <図1>今年もフランスの理工系大学のランキングで堂々の1位 そんなポリテク。未来のリーダーを育てるという目的はハーバートと同じながら、その校風は大きくハーバードと異なりま

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          なぜ4年前Asanaを選んだのか - ハーバード生の就活事情

          Asanaは先日、ミッションの達成に向かって大きなステップを踏みました。 そんなAsanaに私が入社したのは4年前のこと。入社した当時、特に日本の友人からは「アサマ?なんでそんなところに行ったの?」などとよく聞かれていました。Google本社からも内定が出ていて、なおAsanaを選んだと言うと大層驚かれたものです。 今回のnoteでは、就活の際私が考えていた事を3点に整理してご説明しながら、最終的に私がどのようにAsanaを選んだかについてお伝えします。 1.戦えるエン

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          ハーバードに合格した入試エッセイ その2

          先週のnoteでハーバードに提出したエッセイの全文を公開したところ、ありがたいことに大きな反響を頂きました。 こうした情報について、かなりニーズがあるようです。10年も前のことを掘りおこすのは少し恥ずかしいですが、参考にしてくださる方が多数いる事を踏まえ、大学に提出したもう一本のエッセイも以下公開します。 先週同様、エッセイの下に考察も載せています。こちらも併せてご覧ください。 ※(注意)以下のエッセイでは日中関係について触れています。歴史的、政治的に不適当と感じられる

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          ハーバードに合格した入試エッセイ(全文と解説)

          以前noteにも書いたように、日本の人は一度は留学するといいんじゃないかと思っています。 留学先にアメリカを選んだ場合、出願時にほぼ必ず求められるのが小論文(エッセイ)。日本の受験とわかりやすく異なる点なので、「エッセイってどんなのを書いたの?」と、在学中などはよく聞かれていました。 その度、あまり明確な答えができないでいました。学部受験のエッセイは、自分の価値観を赤裸々に表現するもの。人様にお見せするものではないと思い、あまり内容にふれてこなかったんです。 しかしこの頃

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          アメリカの大学でみた、人種問題のリアル

          アメリカで、人種に関する議論がヒートアップしています。私はボストンに4年、サンフランシスコに3年、計7年間アメリカの都市部に住み、その間アメリカにおける人種のリアルが垣間見えた出来事が多々ありました。今回のnoteではこうした出来事についてまとめています。 人種のような複雑な問題にあっては、どんな情報も全体の断片図にすぎません。今回のnoteも、皆様にまたひとつ、新たな断片図として参考にして頂ければ幸いです。 あからさまな人種差別は、あったものの、少なかった。7年間アメリ

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          Asana 日本法人立ち上げ 3大珍事

          Asana Japan立ち上げに際し、真面目な学びがたくさんあり、それらは前回のnoteでまとめました。その一方、全員真剣にやっていたにも関わらず、というか全員真剣にやっていたからこそ、笑ってしまうような事件や珍事もたくさんありました。これらについて、以下3つピックアップしてみました! 初オフィスに竹下通り沿いを選ぶAsana の日本オフィスが立ち上がる数週間前の事、オフィス・設備担当の人からメッセージがきて「東京オフィスの場所なんだけれど、ジンボッチョとメイジジングマエの

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          Asana 日本法人の立ち上げで学んだこと

          私が2016年にAsanaに入社した時、Asanaは日本語版さえなく、当然日本にもオフィスはありませんでした。その後、私は日本進出プロジェクトに携わり、無事東京オフィスも立ち上がり、今では東京チームの一員として日々Asanaの日本展開を頑張っています。 Asanaの日本法人立ち上げに際し、多くを学びました。その中でも印象的だった学びを以下3つお伝えします! ビデオ会議では何も分からない日本進出プロジェクトが立ち上がった当初、サンフランシスコから日本のユーザーに電話でインタビ

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