心身一如
ヒトは本当に不思議な生き物だと思う・・・。
ココロが苦しいとカラダに何らかの不調が現れる。
誰でも経験があるのではないだろうか?
大切な試験の日が迫ってくるにしたがって風邪をひきやすくなったり、緊張するとお腹が痛くなったり、ココロが苦しくなると食事が喉を通らなくなったり、過食に走ったり。
これはココロの不安が免疫系や行動にまで影響を出しているからなんだよ。
自律神経系・内分泌系・免疫系・脳機能・骨格筋・内臓・皮膚、様々なカラダの組織が常に連携を取りながらバランスを取っているんだ。
そのどれか一つが乱れても僕らのカラダは何らかの調整をしようと必死で働く。
そのカラダの反応は、ヒトを死に追い込むことだってあるのを経営しているデイサービスで何度も見ている・・・。
心配性な性格のおばあちゃんが病気の診断をされると、もう病気のことが頭いっぱいに広がって不安でしかたなくなる。
そのうち、「これをしたら病気が悪化するからやめよう」「少し動くと胸が苦しくてしかたない」などと、心理的な不安が影響してカラダの痛みや不調が増えてくる。
こうなったら心配性な性格の人は止まらない・・・。
適度にカラダを動かすこと、ヒトと話してストレスを発散すること、日に当たることでビタミンD活性を促して免疫力を向上させること・・・。
分かってはいてもそんな事よりも不安だけがカラダを支配する。
そのうちカラダは動かせなくなって・・・命尽きる・・・。
今、まさにその境地にいるおばあちゃんがいるんだ・・・。
僕に何ができるだろう。
必死で僕の思いは伝えるが、僕の思いはこのステージにいるおばあちゃんには全く届かないんだ・・・。
死神がそのおばあちゃんのクビに鎌を突き付けて笑っている様にさえ感じる。
だから、常にこの状況に陥らないように伝えてるんだ。
考え方の癖を変えることは誰にでもできるから。
自分を俯瞰して見ることができると自分の取っている行動に違和感を感じる様になれる。
このステージにたったヒトに果たしてそれができるのだろうか?
「心身一如」ココロのあり方一つでカラダが変わってしまうのは仕方ないのか・・・。
治療家として永遠の課題なんです。
でも、これを読んでくれてる人に伝えたいこと。
ココロのあり方、物事の捉え方の癖は変えられる。
カラダに不調のある人こそ、ココロを健全に保つことが必要だと思う。
飽食の時代、食べ物が溢れ、カラダに取って不必要な添加物なども口にしてしまう。
そして日本人はお薬を飲むことに全く抵抗がないのも心配だ。
ココロの不安はホルモンの作用によっても助長されて不安定になる。
食は医療行為よりも大切だと思ってる。
食べものを見直し、腸内環境を整えてホルモンを正常に機能させること。
セロトニンなどのホルモンは腸でたくさん作られる事が分かってるからね。
そしてカラダに不必要なものを入れないこと。
必要なものは薬じゃない・・・。
毎日の食事で摂る栄養や、ヒトとの触れ合い、自然との調和。
僕らはもう一度、食事を整え、カラダを整え、ココロを整える生活をしていくべきなんだと思う。
それがヒトとして健全に生きるということだと思うから。
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