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『半農半Xという生き方』

半農半X

という言葉に聞き覚えはありますでしょうか?

私も「なんか昔に流行ったような記憶」があります。本書の単行本が出たのが約20年前の2003年なので、そのころ聞いたのかもしれません。

その当時は、農業に興味はなかったので、当然この「半農半X」とうい言葉にも興味を示しませんでした。

が、

昨今の日本の情勢、食料の自給率やまわりの国のことを考えると「農業やってないとマズくない?」という漠然とした不安につながるのです。

そんなときは本を読んで学ぶ

それが私なりの小さな一歩(行動)です。

「農業は興味なし!」と思ったそこのあなた!
この本は農業を学ぶのではなく、「生き方」を学ぶ本なのです。


一緒に学びましょう!💪


「半農半X」とは?

はじめて聞いたかたもいらっしゃると思うので、まずは定義から説明しましょう。

<半農>
小さな農業で食べる分だけの食を得て、ほんとうに必要なものだけを満たす暮らしをし

<半X>
大好きなこと、やりたいこと、なすべきことをして積極的に社会にかかわっていくこと

p.19を半農と半Xに分離
サステイナブル!


「ないものねだり」ではなく「あるもの探し」

「ないものねだり」をせず「あるもの探し」をしよう、という話がありました。いい言葉ですね。

「ないものねだり」は、他人との比較や、理想とのギャップに苦しめられることになります。

「あるもの探し」は、見つけるのは大変かもしれません。でも、見つかれば一生の宝ものになるのではいでしょうか?

この「あるもの」が、自分の「強み」や「やりたいこと(半X)」とつながってくることになります。「X」探しは自分探しでもあるのです。


「夢の自給率」も上げよう!

「この国では、食料の自給率だけでなく、夢の自給率も低下している」という話がありました。

これ、若い人だけの話ではありません

私の父の定年後に、「やりたいことやれば?」と話をしたとき、「やりたいことがない」と答えられたときはショックでした…

少なくとも、子どもたちに夢がないのは我々大人の責任でもあると思うのです。

私にできることは何か? を考えて、行動し続けたいです。


後世のために何を残すか

後世のためによき贈り物を残していく時代が、いまだ

と、著者の塩見さんはおっしゃっています。引き合いに出していたのは、

7世代先を考えて行動するアメリカ先住民のイロコイ族
F1種のタネ

の話です。

人間のこころもF1化して、自分たちが最後の世代のようにふるまってはいないか? と問われます

以前アウトプットした『あなたが世界を変える日 12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ』も思い出されます。


社会はカタツムリのように

「ように何?」というと、「社会はカタツムリのようにゆっくり変わっていく」という話がありました。

社会はすぐには変えられないけれど、自分が変われば、影響を与えることはできるのです。

まさに、著者の塩見さんが実践されてきたことですし、今後もゆっくりと、でも着実に半農半Xな生き方へと変わり続けるのだと思います。

私にも「日本を学びの国にしたい」という、人生をかけてやっていきたい夢があります。が、今はnoteでの発信くらいしかできていません。

ゆっくりとだけど、着実に影響を与えられるようになりたいですね。そのためには行動の継続あるのみです。


半農半Xが、生き方の「型」になる

著者の塩見さんは、「半農半Xが生き方の型になればと願っている」と、謙虚に話をされていましたが、十分「型」になっていると感じますし、

今後ますますこの生き方が増えていくと思っています。

以前紹介した「バーベル戦略」も「半農半X」と近いものがありますね。

『ニュータイプの時代』アウトプットより

「サラリーマン1本」という生き方は、今後少なくなってくると想像します。

サラリーマンの副業も増えているようですし、「サラリーマン1本」からの「半サラ半X」を経て「半農半X」が王道になるかもしれませんね。


個人的なネック

「車」ですね💦

田舎に住むとなると車が必須になると本書にも書かれています。免許はあるのですが、超ペーパーなので正直運転はしたくないです。怖い怖い。

自動運転技術に期待するか、「半農半Xを実践するのは、そもそも田舎である必要があるのか?」など、いろいろ検討が必要そうです。


まとめ

「農業という枠をこえて、生き方を学べる本」だと思います。おすすめです。

ちょいちょい「いい言葉」や「うまい表現」が散りばめられているのも魅力的でした。

「いまのままでいい?」「このあとどうする?」を自分に問う、よいきっかけになる本だと感じました!


本日の学びはここまで。読んでいただき、ありがとうございます!
また来てください。👋


きしゃこく先生に紹介いただきました。いつもありがとうございます😊

読書期間 2024/02/26-2024/03/02
初版発行 2014/10/10 ※単行本は2003年7月

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