ヒロ カワハラ

ユーモアをモットーに、人の発達や才能をテーマにしながら心理学を学び続ける。大学1度目は…

ヒロ カワハラ

ユーモアをモットーに、人の発達や才能をテーマにしながら心理学を学び続ける。大学1度目は除籍、2度目は温情により卒業した後も紆余曲折の人生。元学習塾塾長。現在、コーチ・カウンセラーとして活動をスタート。教育、心理、社会関係、あるいはその都度気になったことをたまに更新。ほぼ備忘録。

最近の記事

コーチ・カウンセラーとしての在り方~クライアントの可能性にわくわくする

 コーチ・カウンセラーとして活動している私は、自らもコーチング・カウンセリングを定期的に受けたり、継続的に勉強会・練習会に参加して学び続けているが、そのたびに様々な気づきを得られることが多い。こうしたことの賜物なのか、雑談など必ずしもセッションという形を取らずとも、大きな気づきや癒し、力を得られることも多い。今回、とある女性を交えた勉強会の中での会話において、コーチ・カウンセラーとしての在り方を改めて考えせられる機会があったので、ここに残しておきたいと思う。  一般にコーチ

    • 人類滅亡へのカウントダウン ―ロシアによるウクライナ侵攻は時計の針を狂わせてしまうのか?

       力による実力行使の前では、外交・話し合いなんてまるで無力なもの―  今回のロシアによる一方的なウクライナ侵攻、いや侵略はこのことを露わにしてしまった。あれほど、国際社会から自制(これもおかしな表現だが)を求められ、批判されている中での決行。世界の国々からしてみれば、まさかロシアがここまで話が通じない国であるとはとは思わなかったであろう。  一方、ロシア、いやプーチン大統領にしてみれば、国際社会からの批判に晒され、なかなか思うように当初の野望を実行できないもどかしさでいっ

      • 暴力ではなくユーモアを—森氏問題発言

         東京オリンピック組織員会会長であった森氏の問題発言は、森氏の辞任、女性である橋本氏の会長就任、そして大会組織委員会理事会への女性理事を12人増やすことでひとまず一区切りついたようだ。言い換えれば、それですべて終わってしまったかのようだ。そう、日本社会にはびこる女性差別を含めた、あらゆる差別問題に改めて光明を当てる機会を逸してしまったように思える。  振り返ってみれば、森氏への過剰なバッシング、一億総攻撃状態はあまりにも異常なものだった。批判されてしかるべき。正しければ何を

        • 記憶にございません!—自分を変える

           映画『記憶にございません!』を視聴した。ごく簡単にあらすじを紹介すると、身勝手で横暴な総理大臣が市民からの投石により記憶を喪失し、これに伴って引き起こされるドタバタ喜劇である。詳細はレンタルか映画館(新型コロナはいまだ終息していないが)で視聴頂くとして、この映画の肝は、記憶を喪失してからの総理大臣が人格面・行動面で変わるところにある。  もっとも、そこにはかなり紆余曲折がある。主人公の総理大臣は記憶喪失前の自分の人格や行動を知るにつけ、そこに嫌気がさし、「自分は変わる」と

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          SMAP解散は筋書きのあるドラマだったのか一「死」に向かって演じていくこと

          今となっては、非常に残念な結果に終わったSMAP解散。 多くの世代から国民的アイドルとして認められる稀有な存在だったSMAPの解散など、およそ誰も予期できなかっただろうし、誰も望まなかっただろう。 これまでSMAP解散の理由については、ネットで多くの説が流されてきた。 その中でも一番大きなきっかけとしては、週刊文春による、当時SMAPが所属するジャニーズ事務種の副社長であった、メリー喜多川氏へのインタビューにあったことでほぼ一致するようだ。 インタビューにおけるメリー

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          隗より始めよ

          この一言に全て集約されていると言っていい。 Go To トラベルの全国一斉停止を発表した直後の総理大臣の8人会食の件だ。 やれ言動不一致だ、しょせん他人事だ、など批判が渦巻くのも当然だろう。 というか、こういった批判が出てくるのを予期できないほど愚かな政治家だったのか、ということの驚きの方が大きい。 自民党の立場からしてみれば、わざわざ野党に批判の材料を与えたようなものだし、一部報道にあることが事実だとすればだが、せっかく下落した内閣支持率をGo To トラベル一斉停

          国民に忖度を

           ここのところネットでは巷間騒がれていたにも関わらず、テレビなどの大手メディアではほとんど黙殺されていた近藤真彦氏の不倫騒動のニュース。ここにきて、その所属元のジャニーズが近藤氏の芸能活動無期限休止を発表すると、待ってました!とばかり、”おあずけ”をされていた大手メディアが一斉に報道する。そしてそのことに対して、批判の声がネットを中心に挙がってきているようだ。  当然だろう。ここまで見事に”待て”をされていたい...、いや大手メディアが護送船団方式(!)よろしく、空気を読み

          過去との和解ー成長のために必要なこと

          さて先週に引き続き、『35歳の少女』を視聴した。 事故によって25年間眠り続けた精神年齢が「10歳」の少女。そんな彼女に対して母親は、着るものから食べるものまであらゆる面であくまで「35歳」としての生活スタイルを要求する。だが10歳のまま時間が止まっている彼女は、そこに違和感しか感じない。 そんな中、彼女の初恋かつ元同級生である35歳の男性に会いに行く。彼は彼の方で、彼女に暴言を吐き傷つけてしまった負い目もあってしばらく彼女に同行することになる。だがここでもまた、ちょっとし

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          絶望の世界に共に生きる-『35歳の少女』から見えてくるもの-

          ドラマ『35歳の少女』を視聴した。 自転車の事故で意識不明となった10歳の少女が25年後に目を覚ますという、理不尽で過酷な現実に直面するところから物語はスタートする。 詳しい物語の内容は各説明サイトを見てもらうか、動画の再視聴をして頂ければと思う。 さて、もし自分が主人公と同じ境遇に直面したとしたらどうだろうか。 一夜にして現実と未来、つまり希望が奪われるのである。人生がこれからまさに花開いていく10歳から、突然35歳という人生の甘いも酸いもそれなりに経験していると見なされ

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          痛みを武器に

          僕たちはみな、痛みによってこの世に生を受けた。 痛みをこらえることを覚えて生きてきた。 自分なりの痛みの乗り越え方を覚えることが大人になることだと。 そんな中でも、痛みを感じながら生きてこられた人は幸せだ。 多くの人は、痛みを感じないようにして前へ進んでいく。 その方が生きるのに好都合だから。 痛みを克服することが幸せだと信じて生きてきたから。 そうやって人は、少しずつ痛みを感じないようになっていく。 痛みを感じなくなっていく。 でも、本当のところは違う。