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経理での仕事を振り返って

ここまで長く経理について話してきましたが、ざっとまとめてみようと思います。


・バランス

何よりも大きいのは、仕事量と人員のバランスが取れていなかったこと。

コスト等を考えると大量採用できないことは分かっていますが、数人増えるだけでも個々の負担はかなり減るので、検討する余地は大いにあると思います。

人員が増えれば私の仕事だけではなく、他の人の仕事量も多少なりとも軽減するでしょうし、少なくとも私が休職する前よりはマシな環境になると思います。


・得られない協力

これは人員が増えなくても対応できるので一番現実的なことだと思いますが、仕事の振り分けや協力体制をしっかりと構築するべき

忙しいのはみんな同じです。やりたくないから頼んでいるわけではなく、期日を守ったり、質を落とさないために協力をお願いしているのです。

これは個人よりもマネージャーなど管理職が全体を見てサポートする必要があるかもしれませんが、私のいた経理では一度手をつけた仕事は自分で完結させるみたいな感じ(少なくとも私の仕事は)でした。


そこにどんどん仕事を振られてしまったら、全ての質が落ちます。というか落ちました。仕事が終わらなかったこともありますし。

私は異動したばかりで他に比べると仕事のスピードも遅いので、協力をお願いしても応じてもらえないとなかなか苦しくなります。

そういったところまでケアできる状態が職場として最低条件のような気がします。


・残業と休日出勤

これもバランスということになるかもしれませんが、「残業の多さ」と「残業の常態化」に関しても改善するべきです。

残業が常態化すると、他の社員の意識も「ここの経理は頼めばやってくれる」とか、「締め切りに間に合えばいいから領収書の提出は後にしよう」みたいなことになりかねません。

まとめて申請したい気持ちも分からなくはないですが、その都度提出してもらった方が処理もやりやすいですし、締め日ギリギリで処理するよりもミスをする可能性も減ると思います。


また、残業が常態化することで新しい人員の確保も難しくなっていると感じます。

理由は、残業は多いけど今いる人数で対応できているから。採用コストよりも残業代の方が安く済むなら会社としての選択肢は決まっているでしょう。


さらに残業を強制するような環境になっていきます。

「なんで残業しないの?」はその典型です。

勤務時間とは、定時とはなんなのか。

残業は生活リズムを崩します。生活リズムを崩すとなかなか元に戻りませんし、体調にも悪影響を及ぼします。

すると結果として仕事の効率や質が落ちます。本末転倒です。


対して休日出勤は「代休が出るし良いじゃないか」と思われそうですが、これは土日祝固定休日にとっては、平日に休みを取らなければいけないということです。

それは平日に穴ができてしまうということで、全体を考えると効率が落ちていることも多々あります。

仕事が終わらないなら全体のフローや人員配置を再検討する必要がありますし、ただ単に静かな環境で仕事をしたいならフレックスを活用して朝早くにでも出勤すればいいのです。


・人間関係

これは少し毛色が違う問題ですが、人間関係は本当に重要な問題です。

よく言われることですが、一人では仕事はできません。(仕事内容による?)

誰かとの関わりの中で仕事をしているのです。

そんな相手との関係が破綻して、でも他に逃げ場がないとなると、もうその環境を受け入れるしかなくなります


そしてそんな時に割りを食うのは大体苦しんでいる側です。

苦しめている側は飄々と仕事をして、変わらず相手を追い込みます。

苦しめられている側は精神的に追い込まれ、仕事の効率が落ちて自尊心もズタズタにされて、周りにはやる気がないとか仕事ができないとか怒られたりします。

完全に負のスパイラルに飲み込まれていきます。


人間関係は個人の問題と考えられがちですが、職場の人間関係についてはその限りではないと思っています。

それは「職場環境」に直結する問題だからです。

職場環境を良いものに保つのは、社員個人だけではなく上司、ひいては会社の責務です。

それができていない状態は、会社として問題があると言われてもおかしくないはずですが、なぜか「人間関係は干渉しない」という空気が圧倒的です。

もちろん限度はありますが、ある程度は上司や人事など、会社の第三者が対応をする必要がある場合も多いと思います。


・まとめ

項目は多いですが、根本となる問題は少ないのかな、と感じました。

そのぶん根深い問題で、解決は難しいようにも思います。少なくとも私が言うだけでは何も変わりませんでした。

「これまでそれでやってきたんだから」と言うある種の慣習になってしまうと、変わることは難しいのでしょうね。


今回はこここまでにしようと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ひろ

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