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「人生活発の気力は他よりこれを妨ぐべからざるなり」(学問のすゝめ)
こんばんは。中国古典を中心に日々の組織運営、自己成長に役立つ記事を書いています。自分と組織の成長、そしてこのnoteを読んでくださった皆さんのお役に立てるとうれしいです。
今回は、幕末から明治にかけて、停滞する人々のマインドを変革しようとする福澤諭吉の「学問のすゝめ」から言葉をご紹介します。
「人生活発の気力は他よりこれを妨ぐべからざるなり」
この言葉には、精神の活発さが、当時のお上だのみを払拭し、国民自身が国家と対等に渡り合い、国家をより良くしていく重要な要素だ、という福澤の強い思いが込められています。
「活発さ」、現代日本においても、現在の混沌の中、救世主をただ待つのみの姿勢になっていないか?仕事において立ちはだかる困難に自ら立ち向かおうとしているのか?
そう問いかけられている気がして、この言葉がズンと心に響きます。
(時代背景と福澤の危機感)
福澤が生きた幕末の時代は、明治維新の後、士農工商の身分制度が撤廃されたものの、依然として国民は「お上」に頼るばかりの、消極的な国民性でした。
語学の才能を見出され欧米列強の各国を歴訪した福澤は、「このままでは日本は列強に負けて植民地化してしまう」という大変強い危機感を抱きました。
そこで国民に、自らの頭で考え、よく学び、よく討議し、国に対して意見できる気風を作りたい、そのようなマインドの人材を増やしたい、そう強く思い、「学問のすゝめ」を執筆し、当時大ベストセラーになったようです。
「独立自尊」 当事者意識を持ちプレイヤーになれ。
独立の気力なき者は、必ず人に依頼す。
人に依頼する者は、必ず人を恐る。
人を恐るる者は、必ず人にへつらうものなり。
独立した「自分」を持たない人は、人に依存するようになり、果てはお上頼みの人間として埋もれてしまう。当事者意識を持て!という言葉です。
学問のすゝめのこれらの言葉が、閉塞的な時代に悶々とする若者に響いたのでしょう。
そして現代の私たちにも十分響くエールですね。
明日への活力になる言葉たちに出会うことができました!
(参考)
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