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ファッション視点で振り返るワールドカップ

ワールドカップもついに終わってしまいました。フランス優勝おめでとうございます!個人的に応援してました。神様、どうか日本にもエムバペの半分の能力でいいから俊足ストライカーをください。浅野を泉に落として正直に答えたら交換されないかな。ジルーは例えそのままの能力でも歓迎です。
 
 
サッカー的に見ても日本が健闘したこともあって盛り上がった大会でしたが、職業柄ついファッションの視点でも見てしまいます。というのは、もはやスポーツとファッションは密接な影響にあるからです。

 
実は今大会、決勝は初の「ナイキのユニフォーム対決」ということでも話題になっていました。これまでなかったとは確かに意外ですよね。

 
個人的にはナイキのフランス代表のモデルが好きです。
(以下ユニフォーム画像はAmazonより)

この、首裏に「国旗カラー」をタグ付けするデザイン。試合中は背中をよく向けるので、まさに理に適っていると思いますね。国旗を知っていればすぐにどこの国か分かります。ちゃんとブルー・ブラン・ルージュになっている。押し付けがましくないけど主張している、いいアイデアです。
 

ポルトガルも同じナイキの同じデザインフォーマット。このグリーンが効いているんですよね。ポルトガルは赤とグリーンという個性のある彩りなんですが、これまでグリーンが多すぎてもっさりしていた事が多かった。上手い解決法だなとちょっと感心しました。ロナウドの初戦ハットトリックは盛り上がったなぁ。

 
そして、クロアチアももちろんナイキ。

クロアチアはずっと市松模様。国旗からしてそうですよね。今回特筆すべきは四角形のサイドがギザギザになってぼかしてあること。これによって動きのある、疾走感が強調されています。躍進の鍵はここにもあった?クロアチアに多い◯◯ッチという名前は、◯◯の息子という意味だそうですよ。

 
日本と激闘を繰り広げたベルギーも僕的にはお洒落度が高かった。

(アディダス公式サイトより)

アーガイルを取り入れたところがいいですね。以前のユニフォームのリメイクらしいですが、中央にエンブレムが収まってる感じも戦隊ユニフォームっぽくて好きです。ポルトガルでも触れましたが、赤がメインでサブの色を入れるというのはバランスが難しいのです。ベルギーも黄色をアーガイルとして入れたことで、デザイン性が高まったものになりました。大迫も半端なかったけど、アザールのドリブルも半端なかったなぁ。そして強面だけど実はいい人そうな様子が端々に伺えるルカク。
 

ファッション界隈でお洒落と話題になっていたのはナイジェリア。

(NIKE公式サイトより)

タウンユースでも使える!ということで、折からのアフリカンブームもあって現在はどこも完売状態。むしろコアなサッカーファンじゃない人の方が買ってるんじゃないでしょうか。これは本筋じゃないのですが、ユニフォームが売れれば当然ナイジェリア協会も潤います。ナイキに依頼すれば売れるぞ!となれば、みんな依頼したがる。ワールドカップはユニフォームや会社の品評会・営業にもなってるわけです。さすがナイキは先端企業だなと思いますよね。

 
逆に残念だったのがアイスランド代表。
なぜって2年前のヨーロッパ選手権のデザインの方が良かったから。

この縦線!これで屈強な男達もスマートに見えたのに、、

どうしてこうなった?ラグビーと間違えちゃった?
キャッチーさでも縦線ありの方が良かったと思う。女性が着てもおかしくないデザインだと思ったのになぁ。ビャルナルソンとかシグルダルソンとか早口言葉みたいでアナウンサーが大変そうだったなぁ。

 
ちなみに我らが日本代表はアディダス。

白を点線風にちりばめるというのは、暗くなりがちな紺色ベースとは相性がいいですね。肩のラインも効いている。願わくば、もう少し赤を際立たせるデザインだとより強そうな感じになりそうだなと。背番号の中心線を赤にしてみたら日の丸イメージになる気もする。

 
最後に、ユニフォームとお金にまつわる話を。
 

ポルトガルのエースであり、世界で最も有名なサッカー選手とも言えるクリスティアーノ・ロナウドが5日前にイタリアのユベントスに移籍しました。

移籍金は150億円超とも言われていますが、なんと既にユベントス仕様のユニフォームが50万枚以上売れ、それだけで70億円になったのだとか。ユベントスはもう移籍金の半分近くを回収できたことになります。これだけで移籍の計算が立ちますよね。

 
お洒落なユニフォームを作ることスターが着ること。スポーツカジュアルなスタイルが普及した現在では、ユニフォームを買うのはプレーヤーやサポーターだけではありません。この二つを満たすことで爆発的なビジネスになるということです。それを企業もどこまで分かって狙っていけるか。併せて選手は自分に着せたい、起用したいと思ってもらえるようなイメージを作っていくことが欠かせません。ロナウド選手や本田選手はその辺のブランディングが上手いですよね。ロナウド選手はどこまで狙ってるかわかんないけど。

 
翻って、我々のような一般人もファッショナブルであることが当然になっていくということです。カジュアルなアイテム、スタイルも洗練されていくわけですから、それを見る目も自然と引き上げられていくことになる。

 
あなたにお願いしたい、あなたなら任せられる、そんなお声が掛かるにはファッショナブルなイメージ作りはもはや不可欠。サッカー選手とは程度の差こそあれ、考え方の基本は一緒です。僕もそこをもっと伝えていかなきゃいけないし、多くの人のお手伝いをしたいのです。その人の魅力とファッションの掛け算効果についても考えさせられたワールドカップでした。

 
それにしても、ひと月寝不足だったけど楽しかったなぁ。4年後はさらにおっさんになってるわけで、乗り切れるか大変不安です。あえてスクルランブル交差点に参戦して「感動しましたぁ〜!」とか言ってはしゃぐという選択肢もありか。いやないわ。

 
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