マガジンのカバー画像

FEECO magazineと時々Suikazura発行物

20
自費出版誌『FEECO』および版元Suikazuraのリリース告知や、内容の部分的公開をするマガジン。 詳細は以下URLからお願いします。 http://atochietebur…
運営しているクリエイター

#音楽

h024 『MUSIC + GHOST』より「Japanese Hauntological Music Guide」

h024 『MUSIC + GHOST』より「Japanese Hauntological Music Guide」

2022年12月に発行した『MUSIC + GHOST』には日本からリリースされたHauntologicな音楽を挙げたページがある。憑在論的な音楽、と主張するにはあまりにも個人的なノスタルジーに依存している選盤なので、公開には若干のもどかしさもあるのだが、ぜひ聴いて欲しいことには変わりないので今回転載する。内容をより増補して「憑在論音楽ディスクガイド」(1年以内には発表したい)に収録する予定。

もっとみる
スティーヴン・ステイプルトン (Nurse With Wound) インタビュー 『FEECO』vol.1 掲載分(2018) 編集版 Pt.2

スティーヴン・ステイプルトン (Nurse With Wound) インタビュー 『FEECO』vol.1 掲載分(2018) 編集版 Pt.2

前回に続いて2017年にアイルランド西部のクールータで敢行したスティーヴン・ステイプルトン(Nurse With Wound)へのインタビュー転載。

本編-ジム・サールウェル (FoetusことJG Thirlwell)最初期のレコード裏面には、北ロンドンにあるあなたの実家の住所が記載してありますが何故ですか。

当時はジムもウィリアム・ベネットも定住所を持っていなかった。 手紙のやり取りが大変

もっとみる
リンゼイ・オルセン (Salami Rose Joe Louis) インタビュー 『FEECO』vol.1 掲載分(2018)

リンゼイ・オルセン (Salami Rose Joe Louis) インタビュー 『FEECO』vol.1 掲載分(2018)

『FEECO』誌創刊号「6アーティストインタビュー」は諸般の事情で再刷が不可能なので、掲載分の記事を文字おこしにて公開することにした。今見るといろいろと稚拙な編集だったため、文章の構成や訳には若干手を加えてある。
Salami Rose Joe Louisことリンゼイ・オルセンへのメールインタビュー。フライング・ロータスのBrainfeederからリリースする前の時期に敢行したものであった。雑誌で

もっとみる
【新刊】 h024 MUSIC + GHOST   (※2022 12/16更新)

【新刊】 h024 MUSIC + GHOST (※2022 12/16更新)

※12/16 委託店舗リストを追加

h024 MUSIC + GHOST A5,104ページ、ディスクガイドを除き日英併記 定価1200円(予定)
英文ページの紙幅の都合から当初よりも総ページ数が少なくなりました。日本語文量は当初と同じです。

一つのテーマで本を出すのは久々となる。『FEECO』増刊という名目にしたのは、『ロック・マガジン』の「MUSICA VIVA」を読んでいたから。

もっとみる
「JG Thirlwell (Foetus)に捧げるアニメサントラ・ディスクガイド」 from 『FEECO』vol.2

「JG Thirlwell (Foetus)に捧げるアニメサントラ・ディスクガイド」 from 『FEECO』vol.2

『FEECO』VOl.2 SOUNDTRACK issueに収録した「JG Thirlwellに捧げるアニメサントラ・ディスクガイド」を転載したものである。半端に直すくらいならすべて書き直すところだが、それはすでに雑誌を買ってくださった人に少々悪い気がした。よってテキストは若干の加筆修正こそあれど、概ね原典通りである。アルバムは1テーマに2~4枚という構成。2019年のニューヨークにてJGサールウ

もっとみる
抜粋:FEECO Vol.4『日本発個人的音楽二十五連』より5枚

抜粋:FEECO Vol.4『日本発個人的音楽二十五連』より5枚

FEECO Vol.4に掲載した『日本発個人的音楽二十五連』というディスクガイドページには、ここ10年の日本在住者によって作られた音源を選出している。以下に5枚。

Rudolf Eb.er / NECRO ORGIA 2021 deathbed tapes

アンドリュー・マッケンジー(The Hafler Trio)は、音響を用いた意識変革法と匿名性を利用したイメージ戦略をもって、世界が情報

もっとみる
【小インタビュー】ジャスティン・A・マーテル:Ship To Shore PhonoCoレーベルはなぜタイニー・ティムのレコードを復刻するのか

【小インタビュー】ジャスティン・A・マーテル:Ship To Shore PhonoCoレーベルはなぜタイニー・ティムのレコードを復刻するのか

日本におけるタイニー・ティムのイメージとは、強烈なルックスとファルセット、そしてウクレレがトレードマークの怪人程度のものだろう。確かに彼はそのインパクトをテレビ越しに伝えることで一世を風靡した。1968年にはRepriseから『God Bless Tiny Tim』をリリースし、お茶の間の人気者となって子供向け番組や歌謡ショーで驚きと引き笑いをかっさらい、70年にはヨーロッパのワイト島ミュージック

もっとみる
[告知] FEECO magazine vol.2 JG Thirlwellを辿る10枚

[告知] FEECO magazine vol.2 JG Thirlwellを辿る10枚

FEECO誌Vol.2はサウンドトラック特集ということで、前回は「グラフィックノベル」の項で取り上げるClay Pipe Musicについて書いたが、今回は「アニメ」の項で特集するJG Thirlwellについて今一度書く。収録予定のロングインタビューは一部を以下に掲載しているので、そちらも参照のこと。

本誌では所謂ディスクガイドの体でJGの音楽を紹介するスペースがないため、今回はこの場で氏の作

もっとみる
[告知]FEECO magazine vol.2 Francis CastleとClay Pipe Music スモールプレスのサウンドトラック

[告知]FEECO magazine vol.2 Francis CastleとClay Pipe Music スモールプレスのサウンドトラック

 4月末に刊行する(したい)自誌『FEECO』vol.2ではいくつかのジャンルにおけるサウンドトラックを特集しており、グラフィックノベルの項ではロンドン在住のイラストレーター兼音楽家・フランシス・キャッスルと、彼女が運営するClay Pipeレーベルを取り上げている。というより、本誌で「グラフィックノベル」のセクションを設けることにした理由がフランシスとClay Pipeなのであった。告知を兼ねて

もっとみる
【告知】FEECO magazine Vol.2 JG サールウェル(Foetus, Steroid Maximus, Xordox and more) インタビュー

【告知】FEECO magazine Vol.2 JG サールウェル(Foetus, Steroid Maximus, Xordox and more) インタビュー

2018年2月に出した『FEECO』という雑誌の第2号を4月末ごろに出す。今回のテーマはサウンドトラックで、グラフィックノベル&ジン(ZINE)、アニメ、ビデオゲームのそれを特集する。英国のイラストレーターFrancis Castleと彼女のレーベルClay Pipe、Foetus (フィータス)として80年代にデビューし現在は劇伴の分野でも幅広く活躍するJ.G.サールウェルへのインタビュー、JG

もっとみる