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『ナース・ウィズ・ウーンド評伝』(DU BOOKS) 発売中 基本的に個人サイトのミラ…

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『ナース・ウィズ・ウーンド評伝』(DU BOOKS) 発売中 基本的に個人サイトのミラーですhttps://atochietebura.com/

マガジン

  • 資料(Esoteric & punk)

    主に(ポスト)パンク、ヨーロッパ的秘教音楽。忍冬資料室 https://atochietebura.com/DATA/esotericindex.html の転載。

  • 音楽記(Musik)

    聴いた音楽について(不定期) WEBと並行して更新継続。

  • ビデ再(自伝的に記述されたビデオゲームの再読)関係

    90年代から2000年代中頃にかけてリリースされた国産ビデオゲームを文学として、かつ私的に振り返る記事群。『自伝的に記述されたビデオゲームの再読』として2023年内に自費出版予定。 https://atochietebura.com/HD/h026.html

  • Nurse With Wound ナース・ウィズ・ウーンド

    Nurse With Wound関連。『ナース・ウィズ・ウーンド評伝 パンク育ちのシュルレアリスト・ミュージック』(DU BOOKS)と併せてお読みください。 https://diskunion.net/avant/ct/detail/DUBK286

  • FEECO magazineと時々Suikazura発行物

    自費出版誌『FEECO』および版元Suikazuraのリリース告知や、内容の部分的公開をするマガジン。 詳細は以下URLからお願いします。 http://atochietebura.com/HD/FEECO/index.html

最近の記事

  • 固定された記事

Suikazura 2024年リリース予定 ※12/24更新

2023年のリリースは平山個人の自主制作活動14周年記念冊子と、h025『The Dream's Interval』くらいのものであった。公私ともに足踏みしてばかりの年であったが、後半は準備期間という意識でやり過ごしていた。 各SNSアカウントやBandcampのメーリングで送った内容をこちらにも転載する。ニュースレター画像のほか、Youtubeチャンネルにも申し訳程度の予告動画をアップロード済。チャンネル登録をしていただけると、(レトロゲーム)配信などにも着手できますので

    • ミニコミ『COD』 からL.A.Y.L.A.H Antirecordsや阿木譲を読み解こうとする

      10/21は阿木譲氏の命日である・・・と数年前に手に入れた『COD』2002号をパラパラと読んでたら気付いた。これは西野浩二と田村豪一郎なる人物によるCOD organisation(Whitehouseの自主レーベルCome Organisationにちなんでいると思われる)から発行されたミニコミで、1985年8月に発行されている。前後のバックナンバーの存在は不明だが、2002というナンバリングから2冊目だと推測できる。奥付には次号のテーマがヒューマニズムであるとも書いてあ

      • ㉒ Beautify Junkyards / NOVA (2024)

        Ghost Box Recordsにおける最大のインスピレーション元はBBC内に設立された音楽部門Radiophonic Workshopである。同スタジオがやっていたように、発表される作品はいずれも作家性を極力廃した生産品、アートではなくプロダクトと呼んだ方がしっくりくる。Ghost Boxにしては珍しくバンドというフォーマットをとっているBeautify Junkyardsでも、音楽を伝達する装置に近い佇まいである(昨年にはメンバーであるKyronのソロ作品が出るなど、少

        • ㉑ Ghost Funk Orcherstra / A Trip To The Moon (2024)

          ブルックリンを拠点にするGhost Funk Orchestra(GFO)については、『MUSIC + GHOST』で憑在論(Hauntology)の範疇にある音楽として取り上げた。マーク・フィッシャーらが説いた(ポピュラー文化における)憑在論とは、戦後英国社会が無意識に表現していた東側的な、あるいは福祉国家のヴィジョンから生まれた啓蒙的な社会のデザインが失われ、西側的資本主義社会に駆逐されたことに由来するペシミズムだった。喪失の実例が明示され、対峙(依存)すべき対象が言語化

        • 固定された記事

        Suikazura 2024年リリース予定 ※12/24更新

        マガジン

        • 資料(Esoteric & punk)
          41本
        • 音楽記(Musik)
          27本
        • ビデ再(自伝的に記述されたビデオゲームの再読)関係
          10本
        • Nurse With Wound ナース・ウィズ・ウーンド
          17本
        • FEECO magazineと時々Suikazura発行物
          20本
        • Oddworld Inhabitants
          4本

        記事

          レトロくん(『スーパーロボット大戦』の場合)

          文筆が捗らない時はレトロゲームに逃げがちである。が、現在書いている『ビデ再』の主題が主題なので、現実逃避としてのレトロゲームが現実のことばかり考えさせるから本末転倒。間をとって、他人がYouTubeに上げてるプレー動画をBGM的に再生している。サイモン・レイノルズはコレクションから引っ張り出すのが面倒だから所持してる音源もデータで聴くこともあると『Retromania』に書いていた。ゲームだって遊ぶのがそもそも面倒なもんだし仕方なかろう…。ファスト映画みたいな消費の仕方は、も

          レトロくん(『スーパーロボット大戦』の場合)

          Nurse With Wound List掲載候補だったであろうバンド

          The New Blockadersのルペナス兄弟は、TNBとしてレコードを出す前にBladder Flaskの名を使っていた。この時期の音源を2021年のNurse With Woundがリワークした『BACKSIDE』は、ペイントされたカンヴァスの破片が貼りつけられたハンドメイドスリーヴ盤として100枚ほど売りに出されただけだったが、このたびCD化が実現した。 CDにはNWWことスティーヴン・ステイプルトンのコメントが添えられており、そこで彼はBladde Flaskと出

          Nurse With Wound List掲載候補だったであろうバンド

          レトロくん(『RPGツクール2000』と『m.u.g.e.n.』の場合)

          そろそろ完成させたい『自伝的に記述されたビデオゲームの再読』。20代までに遊んできたビデオゲームを文学として振り返るのがコンセプトなので、必然的に自分の過去も思い出される。退行的な気分になるのは仕方ないが、あくまで現在の視点から過去を見る本なので、懐古を一義にしないように心がけてはいるが。 大切なのは記憶の再現ではなく再訪であり、現在の自分が過去から拾ってきたものを新しい何かへと置換することだ。このアイデアはGhost Box Recordsのジム・ジュップや、captain

          レトロくん(『RPGツクール2000』と『m.u.g.e.n.』の場合)

          今欲しいNurse With Wound

          情報の小出しもできないくらい進みが悪い我がNWW研究。もうただの物欲リストだけど、こうして記事にした。過去に手放したもの多し。この10年くらいで中古市場も変わった。とにかく高いし数が少ない。 スティーヴン・ステイプルトン曰く「真のファースト・アルバム」な『Homotopy To Marie』の92年再発CD。ジャケットがオリジナルから、ジュリー・クルーズがデヴィット・リンチのプロデュースで作ったアルバムのオマージュに差し替えられ、リンチの映画と並べて再生してくれといわんばか

          今欲しいNurse With Wound

          ⑳ David Jackman / SEKIHI OIDORI (石碑老鳥) (2023)

           2018年にOrganum名義の『RAVEN』で復活して以降、デヴィット・ジャックマンの発表の頻度は過去のそれを上回っている。独Die Stadtはジャックマンの新作を定期購入するサービスを開始し、新録のCDがほぼ月一で作られているようだ(加入者が身近に1人しかいないので又聞きの情報です)。日本での古くからのパートナーである鈴木大介氏主宰のSiren Recordsからもコンスタントに音源が発表されており、本作『石碑老鳥』(ジャックマンの造語とのこと)も同レーベルからのリリ

          ⑳ David Jackman / SEKIHI OIDORI (石碑老鳥) (2023)

          [h026.3] The Dream's Intervention by Children of ROYGBIV

          ハンドメイド冊子(全28ページ+表紙) 日英併記 『Randal's Friends』(『ランフレン』)日本語化における課題、日本マンガ(劇画)と『ランフレン』の類似点、キャプテンハウディー描きおろしカヴァー+マンガ 8ページ 昨年から続くCaptainhowdieとのコラボレーション第3弾。例によって手製本のジン形式ですが、もうしばらくはこのやり方では作れません。製本と発送に時間がかかってしまうので…。 内容はh025,026から続く、Captainの創作『Randal

          [h026.3] The Dream's Intervention by Children of ROYGBIV

          5/25(土) あなたの聴かない世界特別編に向けてのメモ③The Partridge Family Templeとアンポップ

           アンディ・ウォーホルは、大衆的なモノがノスタルジア(たとえばウォーホルが大量生産したマリリン・モンローのポートレートには、彼女に「失われた」という価値を与えた)を介して神話性を帯びることをポップアートとして裏付けた。この原理はフラワームーヴメントへの反発を推力にしたラヴェイのそれと共通する部分があり、両者は潜在意識に入り込む米国式消費主義=ポップで合流する。ラヴェイがテレビや映画に出演することで悪魔のイメージを浸透させていたころ、大衆向け(主に男性向け)商品の広告にも悪魔が

          5/25(土) あなたの聴かない世界特別編に向けてのメモ③The Partridge Family Templeとアンポップ

          5/25(土) あなたの聴かない世界特別編に向けてのメモ②米英サタニック・パニック

          カルト宗教組織による犯罪の目撃者や捜査にあたった人物らの証言を下敷きに書かれたラリー・カハナー『Cults That Kill』(1988)や、モーリー・テリー『The Ultimate Evil』(1989)は、全米にカルトの恐ろしさを植え付けた。その結果、反動的にメディア上で異教の拒絶≒キリスト教が補強されていく。それはアントン・ラヴェイが記したように、アイデンティティの担保としての悪魔が必要であるかといわんばかりであった。この社会現象は今日サタニック・パニックとして包括

          5/25(土) あなたの聴かない世界特別編に向けてのメモ②米英サタニック・パニック

          5/25(土) あなたの聴かない世界特別編に向けてのメモ①

          5/25土曜日、大久保BUENAにて開かれる「あなたの聴かない世界」特別編に登壇します。テーマは西海岸フリンジカルチャー≒同地発祥のカウンターカルチャー(フラワームーヴメントなど)の反動。主なトピックはボイド・ライスと欧インダストリアル~ネオフォークの交誼や、ボイドが本物すなわち獣と讃えたアントン・ラヴェイとタイニー・ティム、さらにサムの息子事件や英サタニック・パニックの、これまた反動として表出したオカルト的表現など。持田保さんと宇田川岳夫さん達士2名の横で恐縮ですが、いろい

          5/25(土) あなたの聴かない世界特別編に向けてのメモ①

          ⑲ Current 93 / In Menstrual Night (1986)

          House Of Mythologyとデヴィット・チベットが数年前から始めたCurrent 93の旧譜復刻レーベル「HOMALEPH」から、2枚のアルバムが同時にリイシューされた。アイスランドのヒルマー・オウン・ヒルマーソンとの連名で作られた『Island』(1991)と、ほぼスティーヴン・ステイプルトン(Nurse With Wound)単独の仕事とも呼べる『In Menstrual Night』(1986)で、どちらもLPのみである。『In Menstrual Night

          ⑲ Current 93 / In Menstrual Night (1986)

          【雑誌】 FEECO vol.5 2023 issue

          2024年3月発行 76ページ  A5 full-color cover and b/w text 部分的に日英併記(今回英文はほぼないです) 2023年報告と進捗 ~幽霊民俗研究など 2023音盤記録 DISC REVIEW2023 ライヴレポート2023 GIGS report 映画2023 FILM REVIEW 随想2023 ZINEブームと15年前の話、アーサー・マッケン再読とカナダについて 書籍2023 BOOK REVIEW, 資料蒐集 小説『これはモトコー幻

          【雑誌】 FEECO vol.5 2023 issue

          [h026] Somnambulant's Still Asleep by Children of ROYGBIV

          前作『The Dream's Interval』に次ぐcaptainhowdieとのコラボレーション企画。一冊まるまるcaptainhowdieおよび『Randal's Friends』(Ranfren,ランフレン)。『FEECO』vol.1掲載記事復刻、描きおろしマンガ・イラスト、作者の独白など多数。内容は以下URLや本記事を参照してください。 A4 48ページ テキストは日本語と英語両方あります 1000円+送料 "I think a good horror will

          [h026] Somnambulant's Still Asleep by Children of ROYGBIV