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『ナース・ウィズ・ウーンド評伝』(DU BOOKS) 発売中 基本的に個人サイトのミラ…

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『ナース・ウィズ・ウーンド評伝』(DU BOOKS) 発売中 基本的に個人サイトのミラーですhttps://atochietebura.com/

マガジン

  • 音楽記(Musik)

    聴いた音楽について(不定期) WEBと並行して更新継続。

  • FEECO magazineと時々Suikazura発行物

    自費出版誌『FEECO』および版元Suikazuraのリリース告知や、内容の部分的公開をするマガジン。 詳細は以下URLからお願いします。 http://atochietebura.com/HD/FEECO/index.html

  • 資料(Esoteric & punk)

    主に(ポスト)パンク、ヨーロッパ的秘教音楽。忍冬資料室 https://atochietebura.com/DATA/esotericindex.html の転載。

  • ビデ再(自伝的に記述されたビデオゲームの再読)関係

    90年代から2000年代中頃にかけてリリースされた国産ビデオゲームを文学として、かつ私的に振り返る記事群。『自伝的に記述されたビデオゲームの再読』として2023年内に自費出版予定。 https://atochietebura.com/HD/h026.html

  • Oddworld Inhabitants

    ローン・ラニングとシェリー・マッケナによって設立されたビデオゲーム・デベロッパーOddworld Inhabitantsとその作品群について。 代表作『Abe's Oddysee』(邦題『エイブ・ア・ゴーゴー』)、『Oddworld:Soulstorm』など

最近の記事

  • 固定された記事

Suikazura 2024年リリース予定 ※12/24更新

2023年のリリースは平山個人の自主制作活動14周年記念冊子と、h025『The Dream's Interval』くらいのものであった。公私ともに足踏みしてばかりの年であったが、後半は準備期間という意識でやり過ごしていた。 各SNSアカウントやBandcampのメーリングで送った内容をこちらにも転載する。ニュースレター画像のほか、Youtubeチャンネルにも申し訳程度の予告動画をアップロード済。チャンネル登録をしていただけると、(レトロゲーム)配信などにも着手できますので

    • ⑳ David Jackman / SEKIHI OIDORI (石碑老鳥) (2024)

       2018年にOrganum名義の『RAVEN』で復活して以降、デヴィット・ジャックマンのリリース頻度は過去のそれを上回っている。独Die Stadtはジャックマンの新作を定期購入するサービスを開始し、新録のCDがほぼ月一で作られているようだ(加入者が身近に1人しかいないので又聞きの情報です)。本作『石碑老鳥』(ジャックマンの造語とのこと)も同サービスの一つに含まれている。  復活後に始まったOrganum Electronics名義の作品はオシレーター由来のノイズをできる限

      • [h026.3] The Dream's Intervention by Children of ROYGBIV

        ハンドメイド冊子(全28ページ+表紙) 日英併記 『Randal's Friends』(『ランフレン』)日本語化における課題、日本マンガ(劇画)と『ランフレン』の類似点、キャプテンハウディー描きおろしカヴァー+マンガ 8ページ 昨年から続くCaptainhowdieとのコラボレーション第3弾。例によって手製本のジン形式ですが、もうしばらくはこのやり方では作れません。製本と発送に時間がかかってしまうので…。 内容はh025,026から続く、Captainの創作『Randal

        • 5/25(土) あなたの聴かない世界特別編に向けてのメモ③The Partridge Family Templeとアンポップ

           アンディ・ウォーホルは、大衆的なモノがノスタルジア(たとえばウォーホルが大量生産したマリリン・モンローのポートレートには、彼女に「失われた」という価値を与えた)を介して神話性を帯びることをポップアートとして裏付けた。この原理はフラワームーヴメントへの反発を推力にしたラヴェイのそれと共通する部分があり、両者は潜在意識に入り込む米国式消費主義=ポップで合流する。ラヴェイがテレビや映画に出演することで悪魔のイメージを浸透させていたころ、大衆向け(主に男性向け)商品の広告にも悪魔が

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        Suikazura 2024年リリース予定 ※12/24更新

        マガジン

        • 音楽記(Musik)
          25本
        • FEECO magazineと時々Suikazura発行物
          20本
        • 資料(Esoteric & punk)
          40本
        • ビデ再(自伝的に記述されたビデオゲームの再読)関係
          8本
        • Oddworld Inhabitants
          4本
        • Nurse With Wound ナース・ウィズ・ウーンド
          15本

        記事

          5/25(土) あなたの聴かない世界特別編に向けてのメモ②米英サタニック・パニック

          カルト宗教組織による犯罪の目撃者や捜査にあたった人物らの証言を下敷きに書かれたラリー・カハナー『Cults That Kill』(1988)や、モーリー・テリー『The Ultimate Evil』(1989)は、全米にカルトの恐ろしさを植え付けた。その結果、反動的にメディア上で異教の拒絶≒キリスト教が補強されていく。それはアントン・ラヴェイが記したように、アイデンティティの担保としての悪魔が必要であるかといわんばかりであった。この社会現象は今日サタニック・パニックとして包括

          5/25(土) あなたの聴かない世界特別編に向けてのメモ②米英サタニック・パニック

          5/25(土) あなたの聴かない世界特別編に向けてのメモ①

          5/25土曜日、大久保BUENAにて開かれる「あなたの聴かない世界」特別編に登壇します。テーマは西海岸フリンジカルチャー≒同地発祥のカウンターカルチャー(フラワームーヴメントなど)の反動。主なトピックはボイド・ライスと欧インダストリアル~ネオフォークの交誼や、ボイドが本物すなわち獣と讃えたアントン・ラヴェイとタイニー・ティム、さらにサムの息子事件や英サタニック・パニックの、これまた反動として表出したオカルト的表現など。持田保さんと宇田川岳夫さん達士2名の横で恐縮ですが、いろい

          5/25(土) あなたの聴かない世界特別編に向けてのメモ①

          ⑲ Current 93 / In Menstrual Night (1986)

          House Of Mythologyとデヴィット・チベットが数年前から始めたCurrent 93の旧譜復刻レーベル「HOMALEPH」から、2枚のアルバムが同時にリイシューされた。アイスランドのヒルマー・オウン・ヒルマーソンとの連名で作られた『Island』(1991)と、ほぼスティーヴン・ステイプルトン(Nurse With Wound)単独の仕事とも呼べる『In Menstrual Night』(1986)で、どちらもLPのみである。『In Menstrual Night

          ⑲ Current 93 / In Menstrual Night (1986)

          【雑誌】 FEECO vol.5 2023 issue

          2024年3月発行 76ページ A5 full-color cover and b/w text 部分的に日英併記(今回英文はほぼないです) 2023年報告と進捗 ~幽霊民俗研究など 2023音盤記録 DISC REVIEW2023 ライヴレポート2023 GIGS report 映画2023 FILM REVIEW 随想2023 ZINEブームと15年前の話、アーサー・マッケン再読とカナダについて 書籍2023 BOOK REVIEW, 資料蒐集 小説『これはモトコー幻

          【雑誌】 FEECO vol.5 2023 issue

          [h026] Somnambulant's Still Asleep by Children of ROYGBIV

          前作『The Dream's Interval』に次ぐcaptainhowdieとのコラボレーション企画。一冊まるまるcaptainhowdieおよび『Randal's Friends』(Ranfren,ランフレン)。『FEECO』vol.1掲載記事復刻、描きおろしマンガ・イラスト、作者の独白など多数。内容は以下URLや本記事を参照してください。 A4 48ページ テキストは日本語と英語両方あります 1000円+送料 "I think a good horror will

          [h026] Somnambulant's Still Asleep by Children of ROYGBIV

          憑在論と幻想文学 永井荷風からあがた森魚まで(ラフ)

          『FEECO』Vol.5 (2月発売予定)には昨年の研究の進捗を報告するページがあり、そこではパストラル憑在論の日本版について思索している。単に思いついたことを書いているだけといえばそうなのだが、先出し的にこちらにも書いておく。一つの文章としてはまだ完成させていないので、あらかじめそのつもりで。「パストラル憑在論」などの語はこちらの記事を事前に読んでいただければ。 パストラル憑在論の源泉の一つが幻想文学(ghost story)ならば、日本におけるそれも同ジャンルから見つけ

          憑在論と幻想文学 永井荷風からあがた森魚まで(ラフ)

          憑在論と幻想文学 アーサー・マッケン篇

          まえがき何度も当note/当資料室内で述べてきたことだが、日本の憑在論と音楽の接続は、ほぼすべてマーク・フィッシャーと彼がウォーリック大学在籍時代に所属したサイバネティック文化研究ユニット経由の資本主義リアリズムが入り口になっている。それは(生活圏内に大学、クラブ、程度の差はあれど文化的な施設があるような)都市生活者のサイクルが孕む矛盾を呪い、反面その永劫的な再生産から抜け出せないという前提を受け入れたうえで生き抜くという、サッチャー時代の英国ポストパンク的な態度とも換言で

          憑在論と幻想文学 アーサー・マッケン篇

          ⑲ Barry McGuire / Eve Of Destruction (1965)

          アルバム全体ではなく、表題曲である「Eve Of Destruction」についての話である。ボブ・ディランがフォークを電化し、Jefferson Airplaneが結成されたフラワー・ムーヴメント元年ともいえる1965年7月に発表されたのがこの「Eve Of Destruction」(邦題「明日なき世界」)だった。PFスローンが書いた曲と詞をThe Turtlesが歌ったが、その後に録音されたバリー・マクガイアによるバージョンがもっとも有名なようだ。実際、筆者はマクガイアの

          ⑲ Barry McGuire / Eve Of Destruction (1965)

          GUILTY GEARシリーズ25周年記念:サンプリングから見る石渡太輔のジャギジャギ世界観

           アークシステムワークスの人気タイトルGUILTY GEAR(以下GG)シリーズは、1998年『GUILTY GEAR』にはじまり、2021年『GUILTY GEAR STRIVE』をもって、そのストーリーが完結した。携帯ハードなどで発表されたスピンオフ的タイトルやマイナーチェンジは省略するが、その道程にはプレイステーションで発表された『GUILTY GEAR』、アーケードへと進出した『GUILTY GEAR X』(2000)とその続編『GUILTY GEAR XX』(200

          GUILTY GEARシリーズ25周年記念:サンプリングから見る石渡太輔のジャギジャギ世界観

          英国幻想弾語事始 :デスディスク

          上ページの転載です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  Fairport Conventionのフィドル奏者デイヴ・スウォーブリックは、1975年に出版された『The Electric Muse: The Story of Folk Into Rock』の中で自分たちのフォーク・ロックという様式、その特色である電気によって増幅された音の魅力を説明している。  スウォーブリックにとって、音とは詩を、物語を補強するものとして捉えられてい

          英国幻想弾語事始 :デスディスク

          雪割りの花咲かずとも詩興湧く

           Youtubeに自レーベルSuikazuraのチャンネルを開いたはいいが、更新が滞ってばかりである。アップする内容は近況報告や過去の製作物を紹介するものだが、音声が小さいわ制作ソフトのロゴがテキストとかぶるわと課題が多い。質を上げるためにもコンスタントに更新して都度改善しなければいけないのだが。どうも冒頭のあいさつなど、他人が見ていることを意識するのが苦手だ。 それはともかく、チャンネル登録者数が50を超えると配信できるようになるらしいので、レトロゲーム配信者としての筆者を

          雪割りの花咲かずとも詩興湧く

          ⑱ セラニポージ / ワンルームサバイバル (2002)

           10月にストリーミングサービス上で配信されるようになったセラニポージの2枚目。セラニポージとは作曲作詞のササキトモコと、時期によって異なるボーカル(現時点での最新作『メリーゴーラウンドジェイルハウス』ではササキ本人が歌っている)によるプロジェクト。各サービスやメディアでは「serani poji」で統一されているが、セガのビデオゲームソフト『ROOMMANIA #203』(2000)とその続編『ニュールーマニア ポロリ青春』(2003)内ではカタカナ表記であるからして、筆者

          ⑱ セラニポージ / ワンルームサバイバル (2002)