ヒラヤマヤスコ(おかん)/編集・執筆・料理

フリーの編集者・ライター・料理人。おいしい食べ物とお酒を愛し、記事を書いたり料理をつく…

ヒラヤマヤスコ(おかん)/編集・執筆・料理

フリーの編集者・ライター・料理人。おいしい食べ物とお酒を愛し、記事を書いたり料理をつくったり。旬の食材を使った料理とお酒のレシピ#四季と酒 配信/ポップアップスナック「スナックおかん」主催/味噌や漬物の教室など。 京都と東京の二拠点生活。編集ギルドHuuuu・人間編集部 所属。

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[甘酢漬け・塩漬け・キムチ]らっきょう仕込み2023

自分で仕込んだらっきょうはおいしい。 でもめんどい。マジでめんどい。洗って薄皮むいて、お尻と先端切って、もう一度洗って……と、ちまちました下処理がずっと続く。友達と喋りながらやったら楽しいけど、ひとりだとけっこうしんどい。 それでいて、食べるときは一瞬なのである。一瞬で10粒くらい食べられる。らっきょう食べ放題のカレー屋なんて、お店の人が仕込んでなくても「なんちゅう贅沢なことができるんや……」と驚愕する。 近所の八百屋で土つきのらっきょうがどっさり売られていたので、なん

    • 【四季と酒】エアコン冷えの身体に沁みる「鯛とトマトの夏鍋」

      毎日、日中はエアコンがフル稼働中の我が家。日当たり抜群、木造で保温が苦手な我が家は、エアコンつけてないと途端に蒸し風呂になってバテバテになります。 とはいえ、ずっとつけてると肌寒くなってもきて……。作業もするダイニングテーブルの真上にエアコンがあるのがけっこう原因ではあるんですが。これは間取り上仕方がない。 暑さにゼエゼエする割に冷房で体表は冷えていて、お腹にあったかいもん入れたいなあと思った先日、「夏にあえての鍋ええんちゃう」と思いつき、これがまたとってもおいしかったの

      • 四季と酒コラム:新型コロナの影響でいつもは高い食材が安い説

        お世話になっている京都の八百屋さんが言った。 「今年は飲食店が軒並み休業してるから値が落ちてるわ。筍、安いで。普段はこんなんなかなか家庭まで回ってけーへんと思う」。 と、家まで配達してもらった筍は、ずっしりと重くて茹で甲斐のある立派なものだった。 京都は筍の特産地だ。市内・近隣に良質な筍が取れるエリアが複数あり、春になれば多くの飲食店で、天ぷらや若竹煮やら「旬のメニュー」として提供される。もちろんスーパーにも筍は並ぶが、上等なものから飲食店や百貨店が買っていくので、普段

        • 四季と酒04:ほろ苦い「菜の花とグリーンピースのポテトサラダ」

          ほろ苦いからこそおいしい春野菜。 桜のピンク色から新緑のグリーンへ季節が移ってくるこの頃。菜の花とグリーンピース(うすいえんどう)をたっぷり混ぜたポテトサラダはいかがでしょうか。 茹でて混ぜるだけなので超簡単。美しい春野菜の緑と、じゃがいもの薄黄のコントラストがとっても食卓に映えます。 材料 じゃがいも:中サイズ5個(大きかったら3個くらい) 菜の花:片手で束を掴めるくらい グリーンピース:お茶碗に軽く一杯くらい レモン:半個 リンゴ酢:スプーン2、3杯 オリーブオ

        [甘酢漬け・塩漬け・キムチ]らっきょう仕込み2023

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        • 四季と酒(レシピ)
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          四季と酒03:外出自粛でも春を祝う 「桜香る昆布締め」

          あっというまにソメイヨシノも葉桜に変わり、そろそろ八重桜のシーズンに入ってきますね。とはいえ外出自粛のいまはお花見なんてできず……。せめて春らしさを味わおうと、桜餅でおなじみ「桜葉の塩漬け」を挟んで昆布締めをつくったら驚愕のおいしさでした。魚を昆布と葉っぱで挟んで寝かせるだけで上等な一品。春のうちにお試しを! 材料 刺身用の白身魚:柵で15cmほど ※今回はスズキを使用 昆布:柵が覆えるほどの大きさのもの2枚 桜葉の塩漬け:2枚 お好みの塩:適量(もしくは白醤油) 作り

          四季と酒03:外出自粛でも春を祝う 「桜香る昆布締め」

          四季と酒02:外出自粛の週末に。発酵保存食づくりのススメ

          日々刻々と恐ろしいほどのスピードで広がり続ける新型コロナウイルス。いつまで続くかわからない外出自粛そして自粛アンド自粛で、今週末も自粛です。家から出るのが憚られるなら、せめて家で少しでも楽しいことを。週末のおこもりにおすすめ、発酵保存食づくりはいかがでしょう。 安上がりに暇も潰せるし、自分で「おいしいものをつくる」ってめちゃくちゃストレス解消になるんですよね。毎日少しずつ発酵によって変わっていく風味を味見するという、平日のちょっとした楽しみもつくれます。 塩とキャベツのみ

          四季と酒02:外出自粛の週末に。発酵保存食づくりのススメ

          四季と酒01 : 冬の名残を楽しむ「すぐきと奈良漬のポテトサラダ」

          京都の冬を代表する食べ物「すぐき」。 冬に旬を迎えるカブの変種「すぐき菜」を塩漬けし、暖かな室で乳酸発酵させてつくる、コクのつよい酸味が特徴の漬物です。シーズン終わり間近のすぐきと金時人参の奈良漬を刻んで、どっしり旨口のポテトサラダをこさえました。寒の戻りで冷え込む夜など、熱燗をおともに冬の名残を楽しんではいかがでしょうか。 材料 じゃがいも:中サイズ5個(大きかったら3個くらい) すぐき:葉と身が手のひらに余裕で乗っかるくらい 奈良漬:すぐきの半量くらい フライドオニ

          四季と酒01 : 冬の名残を楽しむ「すぐきと奈良漬のポテトサラダ」

          未来でおいしくなるために/2019年の仕事まとめ

          昨日の12月30日、友人の家で今季はじめての味噌づくりをした。 まる1日かけて大豆をもどし、数時間かけて柔らかく炊いて潰して、塩切りした麹と混ぜて樽に詰める。しかもおいしく食べるには1年ほど発酵させなければいけない。地味な仕事ではあるけれど、丁寧に仕込んでゆっくり熟成させれば、笑っちゃうくらいおいしい味噌ができる。 「人もきっと同じなんだな」。 大豆と麹を混ぜ合わせながら思った。味噌づくりで大切なのは、とにかく丁寧にやることだ。大豆の粒が残り過ぎていたり、塩きりが不

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