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【四季と酒】エアコン冷えの身体に沁みる「鯛とトマトの夏鍋」

毎日、日中はエアコンがフル稼働中の我が家。日当たり抜群、木造で保温が苦手な我が家は、エアコンつけてないと途端に蒸し風呂になってバテバテになります。

とはいえ、ずっとつけてると肌寒くなってもきて……。作業もするダイニングテーブルの真上にエアコンがあるのがけっこう原因ではあるんですが。これは間取り上仕方がない。

暑さにゼエゼエする割に冷房で体表は冷えていて、お腹にあったかいもん入れたいなあと思った先日、「夏にあえての鍋ええんちゃう」と思いつき、これがまたとってもおいしかったのでした。

材料

お好みの白身魚:1匹(今回は鯛を使いました)
トマト:中2個
厚揚げ:1丁
にんにく:3かけ

昆布:ひとかけ(5cm×5cmくらいあれば十分)
日本酒:50ml
ナンプラー:大さじ2
塩:適量
レモン:お好みで

他におかずをつくらなくて、鍋だけでええわって場合の、2〜3人前くらいの量です。お好みでパクチーや青ネギなんかを足してもおいしいと思います。

わたしは家に「ビキーニョ」という辛くない唐辛子があったので、仕上げにそれも加えました。

つくり方

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1:土鍋に500mlほど水をはって、昆布ひとかけを入れておきます。

2:魚は鱗とエラ、内臓を取ってよく洗い、骨ごとぶつ切りにします。

この日は近所の魚屋で安かった平鯛(ヘダイ)。白身魚だったらだいたいなんでもおいしいと思います。

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4:厚揚げは食べやすい大きさに切り、熱湯で油抜きをしておきます。

3:トマトはヘタを除いて大きめの角切りに、にんにくは薄切りします。

たまたま冷蔵庫に木綿豆腐があったので、水切りして揚げました。別に市販の厚揚げで大丈夫です。白身魚が淡白な味なので、豆腐ではなく揚げてコクと香ばしさを出した厚揚げの方が全体のバランスがいいです。

にんにくは薄切りにしましたが、にんにく自体を具として味わいたいひとはゴロッと入れてもいいですね。量も増減してください。

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5:鍋に酒、にんにく、鯛を入れて火にかけます。鍋肌がふつふつしてきたら昆布を取り出し、そのまま沸騰させてアクを丁寧に取り除きます。

6:アクを取りつくしてスープが澄んできたら、厚揚げとトマトを加え、ナンプラーを加えて蓋をし、10分ほど炊きます。

7:味見をして薄ければ塩で味を整え、ネギなど葉物や、お好みでレモンスライスを乗せるかレモンを絞って完成。

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魚とトマトの旨味が掛け合わさって、シンプルなのに滋味深い!ぶつ切りのまま炊いた身はふっくら。お出汁をたっぷり吸った厚揚げも、くたくたに炊かれたトマトも美味。

ふたりで「沁みる〜!」と嘆息しながらペロリと食べつくしました。

シメはにゅうめんがオススメです。

ちょっとしたコツ

この鍋は非常にシンプル。旨味の土台は昆布とトマト、そして魚から出る出汁です。なのでなるべく切り身ではなくて、丸魚をボカーンと使ってほしいなと思います。あら汁もそうですが、やっぱり骨周りから出る出汁がおいしいので。

「近所のスーパーに丸魚なんか売ってへんねんけど」という方は、鯛の切り身とは別に、鯛のアラを別々に買うといいです。霜降りをして血や臭みを取るともっといいです。アク取りも丁寧に。

あ、魚じゃなくてもエビとかでもおいしそうですね。殻つきのまま、ミソの旨味も使って。

そしてシンプルな出汁の味をキープするために、あれこれ具材として入れない方がいいです。鍋ってなんでもかんでも入れちゃいたくなるんですけどね〜。

相性のいいお酒

砂糖的な甘さの少ない、冷たい炭酸のお酒が合うと思います。

キンミヤ焼酎にレモンスライスとソーダとか。日本酒だったら「玉川 Ice Breaker」なんかもいいですね、夏だし。

熱々のお鍋をハフハフしながら口に運んで、その余韻をシュワシュワの炭酸でキューッと流したらもう最高です。

ちなみに最近我が家では食中酒として、米焼酎の「ねっか」をよく飲んでいます。

コメのふくよかな香りがとってもおいしいです。レモン絞ったり、お茶で割ったりいろいろアレンジもききます。

夏にあえての鍋、おすすめです

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ついつい冷たい食べ物を選んでしまいますが、夏にあえてのお鍋、おすすめです。

今夏、何度か他にもいろんな鍋料理をつくってみようと思います。

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