HIRATUNE

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最近の記事

ラジオのはなし オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム

2024年2月18日、日曜日。 とある芸人のとあるラジオを好きな人たちが、東京ドーム、全国の映画館、そして画面の前に集まった。 ライブビューイングで参加したため、最大限の熱気というのは画面越しに感じたものだったけれど、それでも先に感想を一言で言ってしまうなら、「みんな彼らのラジオが好きなんだなあ」だった。 オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム。 いつでも思い出せるように、自分への備忘録を雑記することにしよう。 まずはウェルカムムービー、『おともだち』。 そもそ

    • 推しのはなし 上杉謙信(Fate)とバレンタインイベント

      これを書き始めたのは、2024年2月14日。 バレンタインデー。 世間一般には、家族や恋人や友達、色んな関係性の中でチョコ、あるいはそれに類する何かが贈られたり、贈られなかったりする日。 Fate/Grand Orderでもバレンタインイベントが開催され、昨年のバレンタイン以降に実装されたサーヴァントについては、新規シナリオがフルボイスで公開される、お披露目の日となった。 新規公開されるサーヴァントの中に推しがいる人からすれば、そのシナリオは、それ単体で特大のイベントである。

      • えいがのはなし 2023.11月号

        今月(先月)は以下の2本。 『ゴジラ-1.0』 『スラムドッグス』(Strays) ※ネタバレ注意。 ゴジラ-1.0ぶっちゃけよう。 これまで、ゴジラ作品をまともに観たことがなかった。 それは日本産か海外産かに関わらず、あの『シン・ゴジラ』も例にもれず観ていないというレベルなのだけれど、じゃあなぜ今回観に行ったのかといえば、その設定と評判に興味を惹かれたからに他ならない。 「戦後間もない日本」という設定。 「ゴジラを主役として観に行くものではない」、 それでいて「面白かっ

        • えいがのはなし 2023.10月号

          今月は以下の3本。 『イコライザー THE FINAL』(The Equalizer 3) 『ザ・クリエイター/創造者』(The Creator) 『ドミノ』(Hypnotic) ※ネタバレ注意。 イコライザー THE FINAL言わずと知れた名優デンゼル・ワシントンの、近年における著名なシリーズ作品である『イコライザー』、その3作目にして最終章。 元DIA工作員のジョン・マッコールが諸悪を裁く物語は、舞台をイタリアに移しても変わらない。「自分は善い人ではない」「自らの欲

        ラジオのはなし オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム

          えいがのはなし『John Wick: Chapter 4』(ジョン・ウィック:コンセクエンス)

          『マトリックス4(リザレクションズ)』でネオ・アンダーソンとして復活を果たし、皆にとっての宿敵をトリニティーとともに打倒してみせたキアヌ・リーヴス。ネオという救世主として復活してみせた彼は、ジョン・ウィック――ジョナサンとしてどのような結末を迎えるのか? ちなみに、マトリックスの副題は原題の時点でRESURRECTIONS――復活。 『ジョン・ウィック』シリーズは、原則として『chapter』形式となっているが、日本語版ではCONSEQUENCE――意味するところは、報い、だ

          えいがのはなし『John Wick: Chapter 4』(ジョン・ウィック:コンセクエンス)

          えいがのはなし『THE ROYAL GAME』(ナチスに仕掛けたチェスゲーム)

          皆様はチェスにどれだけ造詣が深いだろうか。 自分は子供の頃、アナログのボードゲームでチェスがあったので、そこで少し操作について読んだことがある。ポーンは初手で2マス先に置けて斜め前の駒しか取れない、1回だけキングとルークを入れ替えられる、みたいなことを、ぼんやりと記憶している。 それに、別の作品にはなってしまうが、『ハリーポッター』シリーズ1作目(賢者の石)でロンがチェスを操作するシーンなら、印象に残っている方は多いことだろう。 白黒の盤面に、これまた白黒の駒。子供心ながらに

          えいがのはなし『THE ROYAL GAME』(ナチスに仕掛けたチェスゲーム)

          えいがのはなし『The Pope's Exorcist』(ヴァチカンのエクソシスト)

          ホラー映画かな、びっくりするところ多いと心臓止まっちゃうかもな、ラッセル・クロウが悪魔と戦うのは観たいけど怖いな、って思っていた時期が私にもありました。 ホラー映画っていうよりも、成長譚であり、バディ・ムービーであり、お茶目で太っちょで頼れるラッセル・クロウを楽しめる映画でした。 ……これもしかしてネタバレになるのか? 懺悔した方がいいやつ? ※相手の意思を確認せずに欲求を満たすためにネタバレするのってどのくらい罪深いんでしょうか、というわけで今からネタバレしますので注意。

          えいがのはなし『The Pope's Exorcist』(ヴァチカンのエクソシスト)

          えいがのはなし『君たちはどう生きるか』

          平均よりも多く映画館に足を運ぶ類の者にとってみれば、たとえテレビやラジオや新聞やあれやこれやから情報を得られなかったとしても、この作品が上映されるということは、当然の如く上映される前から知っているものでございまして。 だからこそ、「ジブリの最新作が上映されていることを知らない」という世間の話を訝しげな顔つきで見聞きしておりましたけれども、公開翌日の土曜日に何時ごろやっているか調べてみますと、さすがにそこは首都圏ということで、主要な時間帯の席はもうそれなりに埋まってしまっていた

          えいがのはなし『君たちはどう生きるか』

          えいがのはなし『Spider-Man: Across the Spider-Verse』(スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース)

          今作を観るために、Prime Videoの観放題はほんとに有り難いなあと思いつつ、映画館で観た前作『Spider-Man: Into the Spider-Verse』をもう一回観返した。数年前とは言え鮮明に記憶にあった上で、それでもめっちゃ面白かった。期待というより確信をもって、映画館へと足を運んだ。 ネタバレの使命から逃げるな!!!!!!!!! あらすじ 前作でキングピンの企みを阻止したスパイダーマン一行。そのうちの一人であるグウェン・ステイシー(スパイダー・グウェン

          えいがのはなし『Spider-Man: Across the Spider-Verse』(スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース)

          えいがのはなし『65』

          アダム・ドライバーが恐竜と戦いながら星からの脱出を目指す。 この一文だけで強烈な印象のある映画だが、中身はその強烈さに見合うものなのだろうか? 脱出劇の一部始終を観てきたので、感想をあれこれ。 ※ネタバレが接近中 壊滅的な影響のおそれあり 深く考えず真面目に観ろこの映画、良くも悪くもテーマがはっきりしている。 ひとつは恐竜。 正直、主人公たちを待ち受ける脅威は恐竜でなくとも成立する(というかSF要素が強いので外宇宙の生命体でも、堕ちた先が地球でなくても、まったく問題はなか

          えいがのはなし『65』

          えいがのはなし『RRR』

          こんなインターネットの片隅で映画を観た感想を放流している不法投棄者みたいな自分ですが、あれだけ世間で賑わいを見せて、いまだに映画館での上映が続いているこの作品を観てなかったんですよね。 「ナートゥをご存知か?」って言われてもダンスの上手い英国人みたいに「知らない」って言うしかなかったんです。動画で見かけたことはあるけれど、話の流れを知った上でのあのダンスシーンだから良いわけじゃあないですか。ってことは「知ってるよ」なんて言えないですよね。エアプだよエアプ。いや自分で踊ってない

          えいがのはなし『RRR』

          えいがのはなし『The Menu』(ザ・メニュー)

          これまでに読んできた文学作品の中で、最も古い記憶にあるのが、宮沢賢治の『注文の多い料理店』である。意味は分かるものの、それまでに触れてきた文字や言葉とは違う表現・言い回しが新鮮だったのと、それでいて幼心には強烈に印象に残るストーリーで、家のどこに置いてあったのかすら、今でも覚えているくらいだ。 『The Menu』の予告編を観て連想したのが、まさにそれだった。 しかも、『ハリー・ポッター』シリーズでは「名前を言ってはいけないあの人」を演じ、『007』シリーズではMを、『キング

          えいがのはなし『The Menu』(ザ・メニュー)

          えいがのはなし『AMSTELDAM』(アムステルダム)

          なぜ観に行ったのかと改めて考えると、ストーリー自体は予告で「まあ面白そうかな」と思った程度だったのだけれど、肝心なのは主役として名を連ねているふたりの存在があったかもしれない。 映画を観るときというのは、基本的にストーリーに興味を惹かれるかどうかが最優先ではあるのだけれど、時折こういうことがある――「この俳優が出ているなら面白いのだろう」ということが。 もちろん、超有名な俳優、あるいは自分が好きな俳優であっても、「なんだこれ?」と思わざるを得ないような脚本・演出であれば意味が

          えいがのはなし『AMSTELDAM』(アムステルダム)

          えいがのはなし『Top Gun: Maverick』(トップガン:マーヴェリック)

          名作と名高い作品の続編というのは、その名作であった前作を含めて観る絶好のチャンスでもあるし、それを逃してしまえば「えっ続編も来たのに観なかったの?」と心の中の自分から呆れた目で見られるピンチでもある。 幸いにも、今の世の中というものは搾取されることを認めてしまえば色々と享受できる時代なので(あまりにもな言い草だが)、PrimeなVideoで「予習」してから、マーヴェリック大佐<Captain>の「講習」を受けにいった。 ネタバレが飛んでいくので嫌な方はフレア(ブラウザバック

          えいがのはなし『Top Gun: Maverick』(トップガン:マーヴェリック)

          えいがのはなし『J'accuse』(オフィサー・アンド・スパイ)

          史実に基づき撮影されたこの映画、実は先週の公開日に観終えていたのだけれど、なぜか書く気にならず今に至る。 とりあえず書いてみよう、そうすれば理由が分かるかもしれない。 ネタバレをするから……ってわけじゃあないんだなこれが。 ていうか史実に基づく映画に対してネタバレも何もなくない? 品格この映画を象徴する言葉だ。 主人公のピカールだけでなく、彼に協力し、巨大な国家権力に信念で立ち向かった人々の行動。 そして、それを演じているジャン・デュジャルダンの演技に宿るもの。 フランス

          えいがのはなし『J'accuse』(オフィサー・アンド・スパイ)

          えいがのはなし『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』(ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス)

          ついこの前に『モービウス』を観てきたことと、前作の『ドクター・ストレンジ』は観たことで、「アベンジャーズ観てなくてもいけんじゃね?」と愚かな考えに至った。 結論から言うとマジでさりげなく置いてかれた。 『ヴェノム』や『モービウス』でも、関連作品を観ていたり、あるいは最低限キャラクターについて知っていたりしないと分からない要素はあるのだが、さすがに時系列的に繋がっている(というかマルチバース的に同じ宇宙)なだけあって、思いっきり過去作品の話が出てくる。 むしろ俺が別宇宙から来た

          えいがのはなし『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』(ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス)