えいがのはなし『The Pope's Exorcist』(ヴァチカンのエクソシスト)

ホラー映画かな、びっくりするところ多いと心臓止まっちゃうかもな、ラッセル・クロウが悪魔と戦うのは観たいけど怖いな、って思っていた時期が私にもありました。
ホラー映画っていうよりも、成長譚であり、バディ・ムービーであり、お茶目で太っちょで頼れるラッセル・クロウを楽しめる映画でした。
……これもしかしてネタバレになるのか?
懺悔した方がいいやつ?



※相手の意思を確認せずに欲求を満たすためにネタバレするのってどのくらい罪深いんでしょうか、というわけで今からネタバレしますので注意。



疑ってすまんかった

ラッセル・クロウ演じるガブリエーレ・アモルト神父の魅力はさっき言った通り、ジョークを言うところや、(オブラートに包んで言うと)世俗的な感じの笑い方だったり、喉が渇いたって言ってウィスキーを飲んだりするみたいなお茶目な部分と、人として、神父として、エクソシストとして頼りになる部分が素敵だったわけだけれども。
ごめんなさい。
ダニエル・ソヴァット演じるトマース・エスキベル神父、ほんとごめんなさい。
最初、こいつ信徒の女性に手当たり次第に手を出してるイケメンクズ神父なんじゃ……とか思ってごめんなさい。
実際手は出してたけど真に愛していたし、悔いているのは「神父をやめて」と誘われて神への愛が上だったから噓をついてしまったという、確かに悪いことではあるんだろうけど、思ってた以上に真面目(?)な理由だった……。
で、そのトマース神父。
出てきたときは悪魔について基礎しか知らず、ラテン語も分からなかった中で、アモルト神父のもとでアスモデウスとの戦いを繰り広げながら成長していき(「こいつ……戦いの中で成長してる……!!」)、最後には皆を助けるために犠牲となったアモルト神父のもとに駆けつけ救い出し、二人で祈りを詠唱してアスモデウスを撃退するという、とんでもなく味のあるキャラクターだった。
ぼかァね、こういうバディもの、好きなんですよ……。
撃退後、一緒にウィスキーを飲んだり、冗談に口角をくいっと上げて「分かってますよ」感出して笑ってたりするの、互いを信頼している師匠と弟子感あってさァ……もうたまんないよ……

ところであと199か所あるらしいんですけど続編は何本出るんでしょうか???? 楽しみなんですが??????

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