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まさおとおとうさん

平魚泳
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おはようございます。

夢を見た。
どうでもいいんだけど、なんか印象的な。

夢はやっぱりひとつのかけがえのない経験だから、
かけがえのない本当の経験になるために記す。

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時間の前後はわからない。
どっちが先に見た夢だったのか。
でも整いやすいように創り変えられてる今です。




昔の職場へ向かってた。
横浜のランドマークタワー。
かつて僕は10年ほど、そこでビルの硝子清掃のアルバイトをしていた。
でも気分は仕事に行く感じではなかった。
誰か、楽しみな人に会いに行く感じだった。

上だか下だかわからない。
僕は長いエスカレーターに乗っていた。

トイレに行きたくなって、勝手知ったる昔の職場、
勝手にバックヤードに入り込む気持ちで、人気のない、狭い階段脇のトイレに入った。

出入り口ですれ違った人を知っていた。
清水くん、という名前だけ覚えてる。
「清水」という名前でしかないんだけど
今、僕が思い出した清水くんは、高校の同級生にいた。

果たしてその清水くんかはわからないが、「清水」さんとすれ違い
トイレに入った。
おしっこする便器にうんこがこびりついていた。
それが清水くんの付けたものかはわからないが
丁寧におしっこで汚れを洗い流し、外に出ると
自分は野糞をしいてたみたいで、
河川敷の枯れたススキ林をかき分けて
堤防が尾根になっているサイクリング道路兼散歩道に
よっこらせっと登っていった。

登りきったところで、僕は川下の方、街がある方、
この時間の前後が理解できないのだが、みなとみらいの方へ
歩き出す予定だった。

だけど、そこへ精悍な若者が、小さな息子を肩車して
向こうの方から歩いてくる。

爽やかな笑顔? 愛想が好い? 人懐っこい?
どれがあてはまるのかよくわからないが
すれ違いざまの挨拶を交わしただけで
僕は彼らに惹かれてしまった。

なので一緒に山の方へ歩くことにした。
僕は山の方からやってきたみたいだ。
地元を紹介する気分でその親子ふたりと歩く。

なんか、とても幸せな気分で、肩車してひとつになっている親子に加えて
僕も、どういう方法か思い出せないが、手をつなぐか、腕を組むかでひとつになっていた。
僕も息子も支えるお父さんはしんどかったかな?申し訳ない。
でも3人でひとつだから僕がみんなを支えるような体勢だったような気もする。

しんどかった、というより汗をかいたな。

トンネルをくぐって、しばらく行くと、僕には馴染みの温泉郷に出た。
子どもがひらがなで書いてあるその地名を読んでいるのが印象的だった。
どんな感情だったのかわからないが、
夢から醒めた僕が思うに、この光景は今4歳の息子、まさおみたいだった。

手近な温泉に入ると、なんと50円で入れてしまうのだから
親子はおおはしゃぎだった。

なんか、僕はここが50円なのを知っていて
紹介したような誇らしげな気持ちだった。

温泉から出ると、僕は独りだった。
といか、3人が混ざって僕という「独り」になっていた。

そういえば彼らに素性を聞いたんだった。
なんでこんなに親しみを抱いてしまったのか。
「もしかして有名な方ですか?」

でも、どのタイミングで明らかになったのかはわからないが
彼ら親子は、過去か未来か、どちらかの僕だった。
過去か未来かなんて明らかにわかりそうなものなのに
それが思い出せない。
そもそも「僕」が若者なのか年寄りなのかわからない。

ただ一緒に歩いた。
僕は「僕ら」と一緒に歩いた。
馴染みの千葉の実家の花見川サイクリングロードみたいな、
今住んでいる耶馬溪のサイクリングロードみたいな、
よく知っている道を一緒に歩いた。

帰りは独り。もう暗くなっていて、
川下の方に歩くにしても
暗くなったうえに、しとしと梅雨時期みたいな雨の降る中、
さらに暗い、行きに通ったトンネルをくぐる。

そこで立ち止まって雨宿り。
怖くもなかったし
寂しくもなかった。

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書き終えて、現在4歳の息子のまさおが1歳か2歳のときに出来た詩を歌いたくなったのでnoteアプリで録音してupします。

今後、どうやってnoteを利用していこうか考えたんだけど、
レコーディングして時間をかけた作品はもうしばらくしたら有料にして、
こうして引き語りで簡単に録音したものは無料で公開していこうと思います。
今回の録音は何が問題かわからないけど尻切れトンボになってしまいました。
でも、最後のジャラーン♪が切れてるだけなので気にしないでください。
レコーディング音源はちゃんとしますのでm(_ _)m。

平魚泳と申します。
今後ともよろしくお願い致します。

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まさおとおとうさん

抱きしめる 抱きしめられた まさお
包み込む 包み込まれた まさお
抱きしめる 僕はお父さん
包まれた まさおはなおゆきだ (本名です)

お父さんが僕だった頃は
どんな夢に生きていたんだろう
今の僕と あまりに違うけど
腕にいるまさおは僕なんだよ

働く大人のお父さん
働かない大人のお父さん

まるでどこかの誰かみたいだね
知らなくもない気持ちがここにある

抱きしめる 抱きしめられた まさお
包み込む 包み込まれた まさお

僕とお父さんは
もちろん違った生き方で
出会いも時代も感じる心も
違う別の生き物だ

これから生きていくまさお
こうして生きてきた僕は
まさおのように僕に包まれて
お父さんが僕と一緒に生きる

包まれる まさおに僕がいる
抱きしめる 僕に父がいる
目を閉じる 胸の奥の方で
広がる宇宙に包まれて

https://www.youtube.com/watch?v=rzMIBtlKeEY

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