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短い詩、いろいろ「蝸牛」他

遠くに電車の音がして
知らない誰かのことを考える

排水溝へと流れる渦巻き、
日常の小さな自転

「てきとう」と「いいかげん」
この世でいちばん難しいかげん

日常のちいさな義務
=(イコール)
生きることのささやかな意味

なりたい自分になるのは難しい
なりたくない自分になるのは自動なのに

ひとりきり
自由という名の寂しさ、孤独という名の軽さ

スマホの青白い明かりに
昨日と今日の境目を見つけ損ね
眠れない

昨日の事などもう忘れてる自分がいる

心も体も押しつぶされてしまいそう
梅雨の湿度の重み

蝸牛はどこ?
どこもかしこもナメクジばかり

時と場所が同じでも、
どこよりも遠い場所
絶望はその遠さからやってくる

やわらかな、しなる心をもて
私のこころの折れやすさよ


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