デジタル活用への第一歩:IT戦略ナビを使ってみよう!【おすすめアプリ一覧】
社会保険労務士、税理士、行政書士等で生き残るには「コンサル業務」が出来ると「強い」と言われます。従来の行政官庁への提出書類の支援は、今後はAI化等によって縮小していくかもしれません。他方で存在感が増してきているのが「コンサル業務」。お客様に戦略を提示するにも、今やIT戦略の視点は不可欠。多方面で「デジタル化」は騒がれていますしね。
社会保険労務士、税理士、行政書士等は、あくまで法律家であって、IT技術に精通しているとは限りません。でも戦略を語る上て、お客様に寄り添い、別のIT専門家に橋渡しする知識は必要最低限必要と考えています。
「デジタル活用への第一歩に何をすれば良いのか?」
そこで今回、事業者を支援している法律家、更には事業している社長ご自身を想定読者に、「デジタル活用への第一歩」を記事にしていました。
1.IT戦略ナビは超便利!
まず事業主として経営をされている社長や、事業支援している法律家。戦略を議論する際、議論の叩き台に、下図①の「IT戦略マップ」が最初にあれば便利ですよね。でも社内にCIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)はおろか、IT人材もいない・・・ということは中小企業ではよくあることです。
これをITの素人である社長と法律家で「IT戦略マップ」のドラフトを作ってしまおう!ということです。本当に作れちゃうの?
はい、5分ほどで作れちゃいます。独立行政法人 中小企業基盤整備機構のホームページに「IT戦略ナビ」のコーナーがあるので利活用します。
2.IT戦略マップの作り方・使い方(所要5分)
詳細は、独立行政法人 中小企業基盤整備機構のホームページ「IT戦略ナビ」のコーナーに掲載されていますので、ここでは概要をご紹介します。
まず「IT戦略ナビ」のコーナーに入った後、下図②の黄色部分「IT戦略マップ・プランを作成する→」ボタンをクリックします。
以上、いかがだったでしょうか?「IT戦略ナビ」は5分で、自社に必要なITツールが経営戦略と結びついて「見える化」できる優れモノです。事業主として経営をされている社長や、事業支援している法律家の皆さん。ぜひ試しに使ってみてください。
3.デジタル化の体制を整理するにあたって
次に、デジタル化の体制を整理するにあたっての留意点をご紹介します。一般的に中小企業にはCIO(Chief Information Officer:最高情報責任者)はおろか、IT人材も乏しいのが現状だと思います。だからと言って、ITを無視して経営戦略を立てるのは、デジタル化に遅れ、しまいには市場から退場させられかねません。人手不足の場合は、社長ご自身がCIOの役責を担い、外部のIT専門家のノウハウも借りることもありえると思います。
「デジタル化は、”安くて使いやすい”が必要条件!!」
・・・本当にそうだと思います。例えばキャッシュレス決済のアプリ。安価で導入できて使いやすいから普及しているのでは。中小企業でも一緒。有害なITベンダや、社内の残念なIT人材の提案を鵜呑みにして、システム投資が過多で無駄に太ったIT戦略は直ぐに見直す必要がありそうです。
また信用できないIT専門家からの、中身のないアプローチにもご注意を!
「社長に”価値”をご提供します~」
また税金の観点からも「デジタル化」をまとめた記事もありますので、併せて読んで頂けると嬉しいです。
4.プロのIT専門家の【おすすめアプリ一覧】
前掲「2.IT戦略マップの作り方・使い方(所要5分)」でITの素人である社長と法律家を想定して「IT戦略ナビ」をいろいろ触ってみました。「IT戦略ナビ」はあくまで「DX推進の第一歩」なので、入りやすさを重視。アンケートの答え方で当社の戦略と目当てのアプリが結びつかない場合も出来てたかもしれません。
そこで最後に、プロのIT専門家である、中小企業診断士の水本大樹さんのセミナー資料を参考に「デジタル活用テーマとアプリ例」をまとめてみました。以下、総花的に記載していますので、気になる部分(リンク)のみをご覧ください。
■ 営業支援・SFA
概要は、名刺のデジタル化を通じて、顧客管理・商談管理・案件管理を実施し、顧客接点を記録できます。活用効果として、顧客動向やニーズ、接点履歴の見える化により、戦略的営業活動が実現します。
■ MAツール (マーケティングオートメーション)
概要は、メールによる顧客フォローや情報提供を自動化。開封率やURLクリックを把握して有力顧客発掘できます。活用効果は、第1に人員レスの顧客接点活動で営業効率化、第2に関心高い顧客へ注力でき有効商談の増加が期待されます。
■ 販売管理・生産管理統合型システム
概要は、生産管理システムと販売管理システムを一元統合します。活用効果は、第1に二重入力や紙帳票による業務の効率化。第2に在庫適正化、原価及び利益率の見える化で財務体質改善の基盤をつくることが期待できます。
■ 帳票電子化
概要は、システム統合で電子化できない工場での点検帳票などのデジタル入力環境を構築します。活用効果は、第1に二重入力や紙帳票による業務の効率化、第2に入力ミス削減による品質向上、第3にインボイス対応、請求書業務効率化が期待できます。
■ グループウェア・オンライン会議
概要は、導入済グループウェアを全社展開し、予定表や通達など掲示版を活用。申請承認を電子化します。またWeb会議を社内外との打合せのオンライン化しつつ、社内はビジネスチャットも活用します。活用効果は、第1に情報共有の迅速化、第2に意思疎通の迅速化・活性化が期待できます。
■ モバイル活用ツール各種
概要は、場所を問わずモバイルPCやスマートデバイスを有効活用して仕事ができる環境を整備します。活用効果は、第1に柔軟な働き方に対応し人材の有効活用、第2にスキマ時間活用で営業活動等の効率化が期待できます。
■ 動画・オンラインツール
概要は、製品情報や社内ナレッジを動画コンテンツで管理し、いつでも閲覧環境を整備できます。活用効果は、第1に工場動画など営業ツール活用で訴求力向上、第2に研修動画など社員教育活用でスキル向上が期待できます。
■ クラウドDB管理ツール
概要は、紙やExcelで行っているレシピ管理など、様々な管理・集計業務をクラウドで一元的に分かりやすく管理します。活用効果は、第1にレシピ流用の容易化で研究開発力強化、第2にデータベース化による属人的管理脱却が期待できます。
<以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。>
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