見出し画像

【じーじは見た!】後編:今年もやっぱり環境白書を見てみた!

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉️

6月は環境月間。
今年も環境白書を見てみましょう。
本編は後編です。前編から読んでいただけると話が繋がります。


✅3つの危機!

前編の最後に記した①気候変動危機、②生物多様性損失危機、③汚染危機という3つの危機は世界の人口増加によって淡水不足を迎えています。

環境白書より抜粋①世界の人口増加に対して日本は人口減少

偏西風の蛇行による極端な干ばつと大雨、日本は幸いなことに干ばつといった雨が降らない影響をあまり受けていない地域です。

人口減少もあって飲み水や生活用水が不足する水リスクが近未来においても低いラッキーな国です。

ところが、1次産業に従事する人を国として育ててこなかったので農業従事者の平均年齢は68歳、70歳以上の働き手が半数以上という国の舵取りの失敗によって食料ですら輸入に極端に依存しないと私たちは食べていけない状況になりました。

その結果は、食料を輸入に依存する食料安全保障といった面だけでなく、世界中で淡水確保に苦労している状況の中で、日本が断トツに外国の淡水を消費している国という不名誉な状況なのです。下記は嫌なグラフでしょ。

環境白書より抜粋②海外の水を消費する日本

日本は水が豊富だからと、自分たちが水危機に直面していないから関係ないではなく、3つの危機を自分事として国民も日本政府も考えていく必要があるのです。

この3つの危機、気候変動危機、生物多様性損失危機、汚染危機を読み替えるとすれば、「激甚災害危機」「食料不足危機」「健康危機」と言えるのかもしれません。

3つの危機を乗り越えていくための方法論「自然再興(ネイチャーポジティブ)」「炭素中立(カーボンビュートラル)」「循環型経済(サーキュラーエコノミー)」について第1部第2章で見ていくことにしましょう。

✅炭素中立も自然再興も!

CO2削減は、東証プライムに上場している大企業に関して言えば、開示義務が課せられて、積極的に取り組まないとステークホルダーから選ばれない企業になってしまいますから、開示が進むと減りだすでしょう。

環境白書より抜粋③CO2排出削減の一方で森林が減少している

その証拠が上のグラフでCO2排出量は、基準年から随分減ったのは間違いありません。

しかし、森林大国の日本で森林によるCO2吸収量が毎年下がっているのは大問題です。

森林を伐採したら植林をして自然を再興する、この当たり前の行動よりも、もっと儲かる上手い話に利権が渦巻きます。

自然再興どころか自然を食い物にする利権政治が着々と進行しているからCO2吸収量が毎年下がってしまっているのです。

更に下記👇記事の中で紹介してくれている宇久島の山林を破壊して敷き詰められる太陽光パネル、完全なる目的倒錯です。

地方喰い荒らす似非「自然エネルギー」 島の4分の1伐採し太陽光パネル150万枚 国内最大のメガソーラー計画に揺れる宇久島(長周新聞)記事より抜粋①
地方喰い荒らす似非「自然エネルギー」 島の4分の1伐採し太陽光パネル150万枚 国内最大のメガソーラー計画に揺れる宇久島(長周新聞)記事より抜粋②
地方喰い荒らす似非「自然エネルギー」 島の4分の1伐採し太陽光パネル150万枚 国内最大のメガソーラー計画に揺れる宇久島(長周新聞)記事より抜粋④

こういった目的を忘れ、我さえ儲かればいいという目的倒錯行動を法整備をしてモニタリングし、正すべきなのが国会です。

それが機能せず、国会議員が利権に群がっているようでは、自然再興どころか自然破壊が進んでしまいます。

そのあたりを環境省もよく知っているので、これまで一丁目一番地は脱炭素と言ってきたのに、今年の環境白書では、順番を入れ替えて自然再興を一番にもってきたのでしょうね。

この問題を地方住民だけに責任を押し付けたのでは解決は無理です。立法を機能させるしかないのです。

✅循環経済とは自給自足経済のこと!

循環経済に関して、環境白書にどんなことが書かれているのかを見てみましょう。

循環型社会の形成に向けて資源生産性・循環利用率を高める取組を一段と強化するためには、従来の延長線上の取組を強化するのではなく、経済社会システムそのものを循環型に変えていくことが必要です。具体的には、大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済・社会様式につながる一方通行型の線形経済から、持続可能な形で資源を効率的・循環的に有効利用する循環経済(サーキュラーエコノミー)への移行を推進することが鍵となります。

環境白書第1部1章4節「循環経済(サーキュラーエコノミー)」より引

まずは、社会全体で使い捨ての大量生産・大量消費・大量廃棄の行動を変容させていくことの重要性を説いています。

国際的な議論では、循環経済は、資源(再生可能な資源を含む。)や製品の価値を維持、回復又は付加することで、それらを循環的に利用する経済システムであるとされています。

この経済システムでは、例えば、環境配慮設計や修理等により製品等の長寿命化、再利用、リサイクル等が促進され、資源が可能な限り効率的かつ循環的に利用され、天然資源利用や廃棄物が減少します。

その結果として、資源の採掘、運搬、加工から製品の製造、廃棄、リサイクルに至るライフサイクル全体での環境負荷低減や、世界的な資源需要の増加への対策にもつながります。

資源循環を促進することで、ライフサイクル全体での温室効果ガスの低減につながり、ネット・ゼロに資するだけでなく、生物多様性の損失を止め、反転させ、回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ」の実現に資するなど、経済・社会・政治・技術の全てにおける横断的な社会変革を実現する上ではネット・ゼロ・循環経済・ネイチャーポジティブ相互の連携が重要となります。

環境白書第1部1章4節「循環経済(サーキュラーエコノミー)」より引用

まずはプラスチックの使い捨てをやめることを目指しています。そのことが海洋プラごみを減らして海洋生物の生物多様性維持に貢献します。

さて、こうやって今年の環境報告書の第1部を詳しく見てきましたが、いかがだったでしょうか?

環境と経済の好循環こそが、環境省が言うウェルビーイングな社会の実現に繋がっていきます。経済偏重では、利権が渦巻き、環境偏重では国際競争力の低下につながります。

何事もバランスが重要です。そのバランスを取るのが国会のハズなのですが、国会議員の見識レベルが低くて、政局にしか興味がありません。

それを報道するマスコミも最近ではマスごみと揶揄されるレベルです。

もう若いZ世代の良識に頼るしかありません。

頑張れZ世代!

☆☆☆
(感謝)

▼きしゃこく先生のしゃかせん「毎昼12時」「Real World Teacher」「您是老師」でじーじの記事を紹介いただきました。きしゃこく先生、ありがとうございます。統計というのは、データが隠れた真実を語ってくれるものです。男は女よりも5%多く生まれるようにDNAにプログラムされているんですよ。子育て3.6兆円の予算は、若い男女に結婚の良さを教えることにも使ってくれればいいのですが。。

ちょっとブレーク:人口動態調査データのちょっと変わった見方!
ちょっとブレーク:子育て加速化3.6兆円で子どもは増えるのか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
よろしかったら「スキ」🤍ポッチンをお願いします😊😊
コメントなんかいただけたら、飛び上がって喜んじゃいます😂😂

じーじの投稿のアーカイブです👇

▼「じーじのボヤキ」孫と祖父シリーズのサイトマップです。

▼じーじの初期投稿4部作のサイトマップを紹介しますね。

▼「じーじは見た!」シリーズのサイトマップは第2弾ができました。

▼じーじの時事川柳シリーズのサイトマップです。お一つ読んでみてくださいな😊

▼じーじが感激した話を投稿している感激シリーズです。

▼Z世代応援団のじーじをよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?