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【じーじは見た!】 前編:遅まきながら野党のマニフェストを見てみた!

総選挙が終わって自民と立憲民主が減らした議席を日本維新の会が持っていったという選挙結果になりました。

国民の不満の一定の受け皿であった共産党ですが、今回は議席を減らしてしまいました。

ただ立憲民主との選挙協力でコストパフォーマンスの良い選挙になったとも言われています。

志位さんが立憲民主との選挙協力の結果を「大勝利」と言ったのはコストパフォーマンスの良い選挙ができたということなのか?

一方、立憲民主は「立憲共産党」と揶揄され、議席を減らして代表交代の「敗戦」を認めた形になりました。

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立憲民主は、泉新代表を選出して新執行部で出直しです。

結果が分かった後ではありますが、今日と明日とで遅まきながら「野党(立憲民主・共産・維新・国民民主)」の政策集(民主党が政権交代を果たした2009年はマニフェスト選挙と言っていたのに「マニフェスト」って言わなくなりました)を振り返ってみましょう。

✅選挙前に政策集ご覧になりましたか?


立憲民主党の政策集2021

日本維新の会「政策提言 維新八策2021」

パパッと4野党の政策集を眺めてみてください。

いつも国会で与党に「説明責任を果たせ」と詰め寄っている割には国民に説明責任を果たしていない政策提言集だと思いませんでしたか?

そんな中では国民民主党の玉木代表のところの政策集が秀逸で、一番分かりづらいのが立憲民主という印象でした。

✅「えだる」って言葉 覚えていますか?


2011年3月の東日本大震災の福島原発事故に際して、当時の政権与党だったのは民主党。首相が菅さん(スガさんではなくカンさん)で、官房長官が(今は立憲民主党の)枝野さんでした。

イラ菅とあだ名され、昭和のおやじそのもので、直ぐに役人をどやしあげる菅首相。

福島に直接乗り込んで、原発素人が指揮をとろうとしたり、怒鳴り散らすイラ菅、そんな駄目上司をけなげに補佐する優秀な官房長官、それが枝野さんという印象でした。

そんな駄目上司を補佐する参謀役の働きを当時「えだる」と言いました。

上司の失敗をカバーしていい仕事をしたときに「今日は(上司のチョンボをカバーして)えだっちゃったよ」といった使い方をしたものでした。

枝野さんは名参謀だったのだと思います。

今回の総選挙では参謀役ではなく野党第一党のトップ、リーダーとして総選挙に臨みましたが国民の支持を得られませんでした。

立憲民主党の見開き164頁に及ぶ政策集、読む気がしません。

消費税を5%にする提言に対して矢野事務次官(財務省)が雑誌でワニの口理論を展開しました。立憲民主にとっては迷惑な話でした。

そんな中でも明確に「積極財政に舵をきる」と言い切っていた国民民主とは対照的に立憲民主の曖昧さは際立ち「消費税をおまけして消費を喚起するのはいいことですよね。分かりました。」「で?どんな風に日本を成長させるのですか?」の「どうやって(How)」が164頁のどこに書いてあるのか?そこが明確になりませんでした。

消費税を国民におまけしても国債を発行するから大丈夫ということのお墨付きは三橋貴明さんに代弁してもらっていましたが、おまけだけでは駄目という国民の判断だったのでしょう。

👆この動画を40分くらい時間がとれる時に見ていただくと「成長戦略さえちゃんとやれば、日本も捨てたものではないじゃん」と思えますから是非見てください。


✅日本維新の会が受け皿に⁉


結果的に日本維新の会は、自民にお灸をすえたい人や立憲民主には任せられないと考えた方の受け皿になりました。

マスコミの政党の政策比較ポイントはコロナ対策が一丁目一番地に来ていましたが、じーじは、次のような順番だと思っていました。

(どれが正解という話ではなく、そういう見方もあるなで読んでくださいね。コロナ対策といっても「ワクチンと検査」であり、ワクチンも行きわたって落ち着いてきていたので「問題はそこじゃなくて下記の順番でしょ⁉」と思っていたという話です。)

1)財政政策
2)経済政策
3)外交・安全保障政策
4)税と社会保障政策
5)国政・行政マネジメント(行政改革・国会/選挙改革・公務員改革)政策
6)多様な論点(医療・介護・雇用・感染症・多様性等)/イデオロギー

日本維新の会は、もともと大阪都構想を掲げて行政の無駄や非効率を無くすということを目指した大阪維新の会が母体となっていますので、政策の力点は国政・行政のマネジメント改革にあります。

弁護士集団的に「行政のしくみ」や「制度」改革には熱心なのですが、経済政策はこれといった特徴がなく、総花的で、どうやって日本が食べていくのかの成長戦略が弱いように読めました。


✅共産党さんも議席を減らしましたね⁉


共産党は、赤旗が安部前首相の「桜を見る会」の問題をスクープするなど、権力の監視役として一定の役割を果たしてはいるものの、どうやって食べていくのか?という経済政策に力点がないのでここでは取り上げません。

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上記は、共産党の2021総選挙政策の最後の頁についている分野別政策の項目一覧です。

経済政策よりも人々の弱みに寄り添う項目が並びます。

気候変動問題の分析の頁をP36~P47まで割いて、大変分かり易く解説してくれています。

対策の実現性(原発抜きでどうやって?)を無視すれば読み応えはあります。

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選挙戦の時にもっと野党の政策集に着目すれば良かったと反省しました。

大学生による政策格付け討論会だとか、もっともっと政策を競う選挙戦にするための方法論があるのじゃないかな? もっと若い人が選挙に興味を持つやり方があるのじゃないかな?

今回、比べてみて感心した国民民主党の政策集がどんなものだったかを後編で紹介します。

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