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みんなで地球を助けよう②:日本の脱炭素社会に「水素」は絶対に有望なんだ⁉

2021年1月18日の菅首相の所信表明演説に先立って、経済産業省は、関係省庁と連携して「2050年、カーボンニュートラル に伴うグリーン成長戦略」を発表しました。

この発表資料を読むと、クリーン電力として期待される洋上風力や太陽光発電などよりも日本が、国際的な競争力を保てそうなのは「水素」のように感じます。

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✅脱炭素社会に水素は有望?

洋上風力は、国際競争力という面では、どうも立ち遅れたようで挽回は厳しそうです。

風力製造は、海外企業が米欧中心に立地している状況である。」と書いてあります。

一方、水素に関しては期待満載です。

トヨタが、孤軍奮闘頑張ってきたおかげで技術の囲い込みや燃料電池車の水素活用技術など、複数の分野で技術的に先行しているそうです。

しかし、残念ながら燃料電池車は、トヨタが孤軍奮闘で戦ってきたのですが、国の支援が不十分で随分不利な状況です。

公用車への燃料電池車の導入等の政府支援による需要創造によって韓国や中国勢に勢いがあり、更には米国・ヨーロッパ勢にも急追されています。

ただ、まだチャンスはあります。

水素の競争力問題は、水素をクリーン燃料として、どうやって安く製造するか?の競争は始まったばかりだからです。

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✅水素なら国産燃料も夢でない

水素は、宇宙で最も豊富な元素で宇宙の質量の4分の3が水素です。

地球上でも水を電気分解して水素を取り出すことを考えれば、無尽蔵にある資源です。

また、水素は燃やしても廃棄物として出てくるのは水(H2O)ですから、政府が期待するのも当然です。

それに水素が期待されているのは、日本でもっとも温室効果ガスを出しているエネルギー(電力)部門の次に排出量の多い鉄鋼業界にとっても期待の星だからです。

鉄を鉄鉱石から取り出すのに石炭の代わりに水素を使う水素還元製鉄に使うからです。

また、トヨタが、燃料電池車に力を入れてきたのも「水素」という燃料の将来性を考えていたからです。

燃料電池車で水素を活用する際には、水素原子のままではなく、水素分子、H2で表される水素ガスを使います。

燃料電池に水素と酸素を取り込んで電気を作って、その電気でモーターを駆動させて走るのが燃料電池車です。

しかし、今の燃料電池車の実力は、まだまだ大したことはありません。

特に、国を挙げて、インフラ整備の後押しをしてきたわけではありませんでしたので、水素ステーションの数が全然足りません。

2020年11月時点で全国にまだ135か所しかありません。ガソリンスタンドの業態転換の後押しが必要です。

ただし、燃料電池車(FCV)には電気自動車(BEV)に比べて有利な点があります。

水素を満タン充填するのにわずか3分という点です。

これは、EVの急速充電の約30分に比べて現在のガソリン充填に近く待っている時間の長さというストレス面では将来性を感じます。

長距離輸送のトラックや船舶の場合は、EV化よりも燃料電池が有望です。

現時点の燃費は、1キログラムの水素で燃費152キロメートということです。5.6kgの水素タンク満タンで約850キロ走行できるということです。

水素価格が、キロ1,100円なので6,160円で850キロ走れます。

ガソリン価格をリッター120円で換算すると、1リッター15.5キロの燃費に相当します。

そんなところまで燃料電池車の燃費コストパフォーマンスが上がってきています。

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✅日本が主導して?

グリーン成長戦略の中でも「日本が主導して」だの「日本が、技術で世界をリードしている」といった表現が出てきます。

しかし、残念ながらいつもじーじが「鈴木大地現象」と呼んでいる「日本つまはじき」が、日本の競争力を奪ってきました。

鈴木大地さんが極めたバサロスタートは、やがて潜水距離が規制され、長野で躍進したスキージャンプは、日本人が不利になるスキーの長さ規定へ改定され、荻原がキングオブスキーの複合ワールドチャンピオンを3年続けるとジャンプの距離換算ハンデルールが改定されるなど、世界の仲間づくりでいつも日本は失敗を繰り返してきました。

EVの充電規格は、チャデモで国産メーカーは気持ちを一つにしたものの、世界でみるとComboが優勢で、テスラのCombo1、フォルクスワーゲンのCombo2と3極化した充電ソケットの違うEVがどんどん世に出ています。

水素は、これから海上輸送での輸入が必要になってきます。

現在、国際的には水素を海上輸送することは想定されておらず、各国の法規制が不統一になる懸念があります。

また、トヨタが築いてきた水素ステーションの規格や水素タンクの規格が、世界で不統一になるのは、世界の損失でもあります。

日本政府には、是非、言葉どおり「日本が主導して」水素の世界標準をとってきてほしいと思います。

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