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【note川柳】#23:お題は「天才」(111~115)

心はZ世代! 身体は還暦過ぎた昭和人! Z世代応援団のじーじです⁉

最近の散歩のお供はユーチューブの「テレ東大学」

成田悠輔さんのRe:Hackで味をしめたテレ東大学のスタッフは新たな「天才」を次から次に番組へ引っ張ってきて紹介しています。

そんな天才たちが活躍できない日本社会を憂いながら「天才」をお題に川柳5句にチャレンジです😊

天才は日本を捨てて米国へ


昨年ノーベル賞を受賞した眞鍋淑郎さん、2014年の受賞者中村修二さん(LEDが完成できたのは青色発光ダイオードの発明があったからで発明者の中村修二さんは2014年にノーベル賞を受賞)、この二人とも米国籍を取得して日本を離れてしまいました。

成田悠輔さんはイェール大学、ハーバード大教授だったのは小島武仁(こじまふひと)さん、ハーバード大医学部助教授の内田舞さん、みんな天才たちは日本を離れて米国へ行っちゃうんです。

米国から帰国してiPS細胞研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥さんは日本で孤軍奮闘されました。

その山中先生が日本に戻ってきて困ったのが、実験用マウスの管理を研究者自身で行わなければならなかったことだったそうです。

研究以外に山のような雑務が待っている日本の大学。教授に対する忖度と斟酌によってでしか研究者としての成功が約束されない日本独自のムラ社会。

優秀な人を雑務やムラの掟で潰してしまう日本社会からは「天才」が逃げるべくして米国へ行ってしまうのでしょう。

これは何も学者の話だけではありません。ビジネスでも同じ。本当に何とかしたいですね😅

最初はね「変わっている」が天才や


イチローは仰木監督がいなかったらどうなっていたのでしょうか?

振り子打法という「変わった」打撃スタイル(オリックス在籍時は振り子打法:大リーグの動くボールに対応して大リーグに行った後は振り子打法を封印)で仰木さんが監督になるまでは二軍の断トツ首位打者でも一軍では使ってもらえず、何度も打撃フォームを直すように迫られたそうです。

仰木さんはイチローの素質を見抜き、打撃フォームをいじることなく一軍に抜擢するだけでなく、登録名を鈴木一郎から「イチロー」としてオリックスのスター選手に育てました。

大谷翔平がもし日本の球界ではなく米国大リーグに最初から挑戦していたら?、あるいは日ハム以外の球団に入っていたら二刀流の成功はなかったかもしれませんよ?

米国でも打者か投手のどちらかを選択するのが常識であり、二刀流などという「変わった」ことは誰も推奨していませんでした。

そういった点で言えば、ドラフト指名して二刀流挑戦を大谷選手に提案した栗山監督(前・日ハム監督)も「変わった」人だったのでしょう。

人より「変わっている」のは気にすることありませんよ。「天才」の素質ありですからね😊

AIが遊び相手の新棋聖


じーじは、藤井聡太さんの師匠・杉本昌隆八段の講演を聞いたことがあるのです。

イチローに仰木監督あり、大谷翔平に栗山監督あり、そういった点ではまさに藤井聡太最年少五冠(2022年4月時点:竜王・王位・叡王・棋聖・王将)に杉本師匠ありだと思いました。

昔ながらの徒弟制度というのか、師匠の家に住み込んで師匠に教えていただく(ティーチングを受ける)というのが当り前なのが将棋や囲碁、あるいは落語といった伝統芸能の世界のイメージですよね?

しかし、藤井五冠は通い弟子で、杉本師匠のスタイルはまさしくコーチィングでした。若者の能力を伸ばすのはこういう師匠だと思いました。

杉本師匠の凄いのは、藤井聡太さんの素質を見抜き、師匠として「教えたくなる」気持ちを抑えて藤井聡太さんの将棋を「邪魔せずに伸ばす」ことに徹することができたという点です。

「パソコンでAI同士の対局をじっと見ているのが好きな子でしたね。私なんか見ていても意味が全然分からないんだけど彼はじっと見ていましたね。」なんて話も面白かったです。

また、藤井五冠は小学生で弟子入りしたのですが、師匠が対局指導で負かすと悔しくて将棋盤にすがりついて大泣きするくらい負けん気が強かった話も面白かったです。

そんな藤井聡太さんを伸び伸びと自由にその素質を伸ばせるだけ伸ばしてくれた師匠は「師匠に威厳はいらない」と言う方なのです。

弟子から学び、50歳で順位戦B級2組に昇級し昇段も果たした凄い方です。それなのに偉そうなところが一つもなく、話術も巧みな本当に素敵なお人柄が講演でもよく分かりました。

そんな杉本一門では、18歳までに初段、20歳までに3段リーグ入りという厳しいルールを設けているそうで、プロ棋士にならずに将棋から離れた弟子も沢山います。ところが、みんな東大生や京大生、医学生など「いつ勉強したの?」という環境なのに高学歴の優秀な人材に育っているのが特徴なのです。

弟子たちのコメントが洒落てます。「将棋の先を読む訓練に比べたら受験勉強は簡単でした」・・・これも講演で紹介されていました。この師匠だから天才は育ったんだなと心から思いました。

常識が非常識へと変化する


天才はそれまでの常識を覆す理論や実績を見せつけてくれます。

ガリレオ・ガリレイ:「近代科学の父」と呼ばれたり、天文学分野での貢献を称えて「天文学の父」と呼ばれたりする天才です。

地動説はガリレオによって新常識に変えられましたが、最初に唱えたのは実はコペルニクスでした。

彼は、自らの死後に太陽を中心にした地動説を発表しました。しかも「これはあくまで数学的な考察である」と地動説が真実であることを主張するものではないと書くほど、当時のキリスト教の教義に反するのは危険だったようです。実際、当時は異端尋問にかけられ、火あぶりにされた学者や知識人もいたそうです。

天才は評価が後からついてきます。

大谷翔平さんの二刀流だって「喝だ」と最初は評論家の皆さんに大反対されました。天才はつらい😅

支援しよ天才たちの功績を


中村修二さんは青色発光ダイオードを発明したのに数万円の社内奨励賞扱いに法廷闘争で企業内研究者の権利を争いました。ノーベル賞級の発明ですら個人ではなく「ムラ」重視の日本社会では中村さんの態度(会社を訴える)は白い目で見られました。

中村先生の「怒りのブレークスルー」を読んだ時にどうして日本政府は世界をリードする省エネ技術の「LED化」を支援しないんだろうか?と思っていましたが、その謎が解けました。

交差点の信号機、今でこそLED電球になりましたが、中村さん曰くある意味メンテナンスフリーにできるのに、それだと信号機の電球を替える仕事を請け負っている既得権益者の仕事を奪ってしまうから駄目だったそうです。

ノーベル賞級の発明よりも既得権益を守ること、「ムラ」が第一の掟社会、そうやって天才たちは米国へ行ってしまいました。

蓮舫さんが「二番じゃダメなんですか?」と聞いたスーパーコンピュータの計算速度競争。蓮舫さんの質問もごもっともで「何のために?」という目的が欠落して既得権益を守ることが優先されていることにメスが入っていないのは今も同じ。

眞鍋さんのシミュレーションに使うためにスパコンが必要だとか、
医薬品開発で米国に対抗するためには、iPS細胞の臨床研究で世界の先頭を行くためにはスパコンが必要なんだとか、
そうやって天才たちを支援する目的が明確ならば、計算速度は一番だけれど「使いづらさも一番」のスパコンではなく、天才の功績を実用化する目的に合った「汎用性がある二番」の方が国益にかなうかもしれませんよ。

☆☆☆
(おまけ)

「夜活 19時 社会人先生 記事紹介」

▼きしゃこく先生の「しゃかせん」夜活でじーじの記事を紹介いただきました。ありがとうございます。

紹介いただいた記事はこれ👇


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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