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教室運営パラレル日記2ー感染症の影響下でも、できることをできる範囲で楽しむ

「〇〇しなければ」が首をしめている?

生活の中で「〇〇しなければならない」と思い込んでいることがたくさんあります。僕自身の短い教員生活でも、そのように自分の首をしめたこと、首をしめられたことがたくさんありました。

さらに殊コロナの影響下においては、「〇〇しなければならない、でもコロナだからできない」みたいな論理でいろいろなことが見聞きされていませんか?

もちろん、法令で決まっていて、やらなければならないことはあると思います。でも・・・

自分たちの暗黙のルールで自分たちを縛っていませんか?
暗黙のルールで、逆に身動きが取れなくなっていることも、あるのではないでしょうか?

両立する、より良いグレーをさぐる、代案も楽しく

ができないかな?と考えていま。

〇〇がないです、それでも

現在、自分自身が学童保育の現場にいますが、おそらくどんな場所よりも予算は少ないです。(ちゃんと比較してないからわからないけど)当たり前ですよね、子どもを預かる人数も少ないですし、時間も短いんですもん(笑)使えるものの範囲も、場所も少ないです。学校の空き教室を使っているのならばなおさら。

学童保育には教科書はありません、これも当たり前か(笑)

教科書がない、ということは、自分たちが「何をしてはいけないか」「何をしたいか」「何をすべきか」「何を目指すか」

そんなところも、ある意味では自分たちで決めなければなりません。

スタッフも、必ずしも教育や保育の専門家とは限りません。だから、子どものとの人間関係や、1対多数子どもとの関わりの作り方について、学んで身に付けてもらう必要があります。

そこまでの情報共有をすることも、もちろん難しいです。だって、常駐のスタッフは数人、あとの子どもと関わるスタッフはいわゆる「アルバイト」で、時間で来て時間で帰ります(ここは、我々常駐のスタッフも同じですが)

それでも、ここ2週間で、スタッフの動きは(最初ももちろんよかったが)さらに変わってきているし、楽しいと感じている。

それはどうしてだと思いますか??

限られた状況だからこそ、むかし・今・これからを

「こんな力を付けたい」「こんなことを気をつけなければ」「こんなのあったらいいよね」

全部わかります。全部わかった上で、僕も大賛成しつつも、学童としてのスタートして運営をしていかなければなりません。

『今この瞬間は、何を大事にしますか?』

ここを出発点にしました。これを基点に考えると、

まず大事なのは「スタートさせること」

スタートで大事なことは「子どもたちが安全・安心に遊びに来られること」。今で言えば、衛生面の管理と、子どもたちとの人間関係の構築でした。

子どもたちにとっては、7月から始まる半分新しい教室で、知らない大人が自分の前にいるわけです。この場合にはまず「この大人は自分たちのことを見てくれている人たちだ」と感じてもらうこと。スタッフが動くことを通して、ここがスタートです。

自分自身、私立学校の教員経験もして強く思ったことがあります。それは、「私たちは子どもがいないと仕事が成り立たないということ」

だからこそ、(今は密を避けるために、両手を広げていつでもWelcome!と言うわけにはいきませんが)「子どもが安心して、友達を誘って来られる教室」でないと、簡単に言えば仕事がなくなるんです。

そういう意味で、これからを見据えるからこそ、今を充実させるというスタートを切りました。

これから、これからのために今じっくり考える、と言う取り組みもしていきたいと考えているところも、もちろんあります。また、「むかしどうだった」にも向き合って、折り合いをつけて進めいていく必要もこれから出てくると思います!

これからのための今だけど、今もこれからのために楽しく

子どもと施設で接する場合の多くが、1人の大人が1人以上の子どもを見ることになります。これが、実は難しいことであると気付きました。

僕は教員経験があるので、全体で話をすることに少しは長けている、と思っています。だから、個別の方々に動いてもらいながら、自分自身は今課題になっていること・これから課題になるであろうことを予想しながらメモをしています。

全体でレクチャーするには、ある程度のスキルが必要だと感じてます。全体の前で話をするのに、威厳は必要ない、というのが持論です(笑)

変な緊張感よりも、できるだけ短く・的確にわかってもらうための話し方や、話の構成、一文の長さなどを考える「スキル」を身につけてほしいと思っています。

それまでに、スタッフさんたちは子どもとの関係は遊びの中でバッチリ作っていますから。信頼関係が基盤となって、「話をする・聞いてもらう」関係の素地はあるからです。

ここから、「どんなことができるか」を考えていきます。感染症に配慮して、でも楽しく、しかもスタッフさんたちにとっての学びがあるもの。

これは、それぞれの立場にとって「グレー」です。グレーというのは、いい意味で「グラデーションのあるもの。」

裏を返せば、全員に100パーセント満足いくハマり方をするものではないかもしれないということ。

それでも、子どもの場合は誰かが楽しいと思えば、その思いを発してくれて、その思いが伝わります。

スタッフの1人でも学んだと思えば、その学びを発してもらう・実演してもらうことで、他のスタッフの学びの気付きも生まれます。


どんなことをしなければならないか、どんなことが連鎖的に生まれるようになりそうか。

何を言わなければいけないかよりも、誰が何を求めているか、求めそうになりそうか。

まだまだ教室運営は続きます。


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