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【児童館のおと】Go to 児童館~パパ編~

 最近ますます浸透してきた「男性の育児参加」。児童館の現場で見ていても、ここ数年、パパが子どもを連れて来館する姿が増えている。しかしながら、そのハードルはまだまだ高い…というのが世のパパの本音だろう。
 筆者自身も2歳になる娘がいる。妻とは休日が重なりにくいので、休日は娘と2人で公園やプレイパーク、児童施設などに一緒に出掛けることがあ るが、やはりパパの姿が少ない。いても、「夫婦+子ども」で、パパひとりで子どもを連れているケースは本当に稀だと感じる。

 ところで、私は「イクメン」という言葉が嫌いである。「イクメン=子育てする男性」ということだが、自分の子どもを育てることが何か特別称賛されることなのであろうか。特に共働き家庭において、夫婦が同等に育児をすることは大前提であるとさえ思える。
 話が少しそれたが、男性の育児参加は、進んでいるようで進んでいないというのが私の見解だ。そこで、児童館職員として、パパの児童館来館推進を狙って実施したのが『パパトーーク』である。
 通常来館(何も行事のない日に遊びにくること)よりは、行事来館の方が来館のきっかけにはなる。しかし、リトミックや親子ふれあいタイム…のようなものは、世のパパからすると「恥ずかしい!」のである。かといって、児童館で昼間からビールを飲むわけにもいかない。そこで考えついたのが、シンプルに言えば「愚痴大会」である。それなら男性にもハードルは低いハズ。

 家ではどちらかというと聞き手で、自分の意見はあるが、波風立つようならばグッと飲み込む…それが「パパ」という生き物の特徴である。そんなパパたちだが、同志で集えば気もゆるみ、かわいい我が子をつまみに(何度も言うがアルコールは無しで)、”家庭あるある話”でもすればリフレッシュにもなるのでは?というのが『パパトーーク』なのだ。
 といっても、プライベートでは人見知りになるのも”パパあるある”である。なので、そこは職員が司会者となりトークをまわしていく必要があるだろう。また、広く周知するよりも、常連の(強めな!?)ママさんたちに「旦那さんを送り込んでください!」とお願いしてみたり…と、入念な準備を行なった。

 構想2年、準備半年…いよいよ迎えた2019年12月某日。集まったのは8人のパパと13人の幼児。想像以上に集まった。事前に決めてあったトーク内容は「家事について」「遊びに行くところ」「趣味について」だったが、狙い通り話は弾み、後半は「夫婦喧嘩のタネ」など禁断の(!?)領域へ…その内容はここには載せられないが、前半部分についてはパパの生の声を文末に載せたので是非一読していただきたい。
 『パパトーーク』終了後は来館時の緊張した面持ちも消え去り、自分の子ども以外と遊び始めるパパの姿も。帰りの際には「来てみたら楽しかった」「これからは気軽に来られます」と、晴れ晴れとした表情で児童館を後にしていった。実際に、参加者の一部はその後もパパと子どもだけで来館してくれている。
 第1回目が大成功をおさめた勢いで、第2回目を実施…しようとした矢先にコロナが流行。行事の実施自体のハードルが上がっている面もあるが、できることを模索し、これからも「パパものびのび遊べる児童館」でありたいと思う。

文章:日野市立みなみだいら児童館ぷらねっと
副館長 坂口翼(つーくん)

パパトーーク参加者

【以下、トーク内容概要】

●家事は何をしていますか?

Aさん
「洗い物をやってたんですけど、妻が食洗機を買ったため無くなりました。何かしないと…とは思ってるんですけどね(汗)」

Bさん
「私も洗濯物をしていましたが、何度やっても”たたみ方が違う、干し方が違う”と言われるので、手を出さなくなってしまいました。なので、たたんであるものをクローゼットに戻すなどサポートという感じでやっているのですが…それじゃダメなんだろうなぁ(苦笑)」

Cさん
「うちは担当とか決めないで、気付いた方がやるって感じですね。
家事をすることが目的じゃなくて、一日の流れをスムーズにすることが目的という意識でやってます。」

Dさん
「日中家にいることが少ないので、何も…」

Eさん
「ほとんど私がやっていますよ。妻の体調が不安定なこともあって。」

Fさん
「妻が育休中なので、こどもが寝ている間に色々やってくれるようになりました。生まれる前までは自分が結構やってましたね。」

全員
『こどもと遊ぶことはしていますよね!』



●普段どこに遊びに行きますか?

Gさん
「こどもが滑り台が好きなので、滑り台のあるところに片っ端から行っています。あとは児童館とイオンが多いですね。」


Dさん
「うちも、たまだいらイオンの屋上行きますよ。」

Hさん
「うちはこどもがまだ小さいので、夫婦の行きたいところに連れて行くって感じですね。」

Aさん
「ららぽーと立飛の広場とか遊べますよね。そこの『創造冒険』(プレイパーク)も気になってます。」

全員
『こどもランド的な場所は、入場料が気になりますよね。児童館は無料だし雨でも遊べるから助かります。』

Bさん
「まだ公園デビューもしていないので、みんな色々なところに連れて行っていて凄いな~と思います。
歩き始めたらでいいですよね?このあたりで広い公園ってどこですか?」

(⇒南平公園か、東豊田公園ですね)

Cさん
「うちは、川原で遊んだり。あと、もちろん児童館。」



●自分の趣味は満足にできていますか?

Hさん
「夫婦でバスケをやります。ただ、どちらかがこどもを見ていないといけないので、やる頻度の不平等さでモメることに…(笑)」

Eさん
「プラモデルが趣味であり仕事ですね。
あとは音楽。こどもがいるとライブとか見に行けないですよね。最後に行ったのは8年前かな…」

Aさん
「特にないけど、最近アウトドアに興味があります。
 同僚たちにアウトドア好きが多くて、道具などを自慢されるんですよね~。やりたい気持ちだけが大きくなっちゃいます(笑)」

Dさん
「キャンプ、山登り、海、スノボ…など、アウトドアが好きです。
あと、夫婦で旅行が好きなので、年に2回は行きます。9月に奄美大島に行きましたよ。長男はハワイで海デビューしました。」

Bさん
「実は、サーフィン(照)。でも4年くらいできてないです。道具や動画を見ては、欲しいな~、やりたいな~と思ってます。」

Fさん
「魚の飼育です。家に淡水と海水の水槽があって。」


(⇒以降ペットの話になり、先住の犬が気性が荒くてこどもとの絡みが怖い…などの心配事も出た。)

児童館外観

 京王線南平駅徒歩3分。0歳~18歳とその保護者が誰でもふらっと立ち寄れる。それがみなみだいら児童館ぷらねっと。
 ひのりす君が所属する「ひの社会教育センター」は、日野市内児童館の指定管理運営を行っています。

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